ネットの話題
令和だけど…昭和の伝票使ってます 40年以上前に誤って5000冊も発注
元号は平成から令和になりましたが、日付が「昭和」のままの伝票を使い続けている老舗和菓子店があります。
ネットの話題
元号は平成から令和になりましたが、日付が「昭和」のままの伝票を使い続けている老舗和菓子店があります。
元号は平成から令和になりましたが、「昭和」と書かれたままの伝票を使い続けている老舗和菓子店があります。今から40年以上前に、50冊のつもりで5000冊を注文してしまったそうで、その経緯がツイッターで注目を集めています。女将に話を聞きました。
山梨県にある明治創業の「金精軒」。厳選素材の信玄餅や、夏季限定の「水信玄餅」などで知られる老舗の和菓子屋です。
そんなお店のツイッターアカウントが今月1日、こんな文章をツイッター投稿しました。
添付されている画像には「注文請書」と書かれた金精軒の伝票が写っており、日付欄は「昭和 年 月 日」となっています。
50冊のところを5000冊注文してしまい、昭和の部分を平成に書き直しては細々と店舗で使い続けてきた注文請書でしたが、ついに平成も終わってしまいました。
— 金精軒 (@kinseiken_jp) 2019年5月1日
令和が終わる前には使い切りたいです。 pic.twitter.com/RIQnHQcrG8
この投稿に対して、「これからは書き直すの昭→令だけで済みますね」「平成の30年4カ月でどれだけ使ったんでしょうか」といったコメントが寄せられ、リツイートは4万、いいねは12万を超えています。
「今から40年ほど前、私が金精軒で働くようになったころには、すでに使っていました」と話すのは女将の小野雅子さん。
以前勤めていた事務員が発注ミスをしたのがきっかけで、着任時には段ボールの中に大量の伝票が入っていたそうです。
お客さんからの注文を聞き取って記入し、カーボン紙で複写して注文控えとして渡しているという注文請書。
廃棄するのはもったいないと考えた小野さんは、訂正用に「平成」と押せるハンコも購入。
しかし、しばらくすると手で棒線を入れるようになり、ハンコはお蔵入りしました。
「何十年もお付き合いのあるお客様が多く、手で訂正してお渡ししても指摘されることはありませんでした」
最近では伝票の電子化が進み、紙の注文請書を使う機会が減っているため、平成の間では使い切れなかったそうです。
そうは言いながらも着実に在庫は減って、残りは50冊ほどに。
話題になったことについて、小野さんはこう話します。
「最近ではあまり聞かなくなった『もったいない』という思いでやってきたことが、ここまで拡散するとは夢にも思わず、ビックリしています」
1/6枚