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なぜGT-Rが入ってない? 平成を日産車で振り返る動画、担当者に聞く
日産自動車が今月に入って、「平成と日産」というタイトルの動画を公開しました。
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日産自動車が今月に入って、「平成と日産」というタイトルの動画を公開しました。
日産自動車が今月に入って、「平成と日産」というタイトルの動画を公開しました。ラシーンやリーフといった日産車12台を、当時のファッションやアイテムと一緒に振り返る内容です。担当した社員に話を聞きました。
YouTubeやFacebookなどで日産が公開している約2分の動画「平成と日産」。
ただ車を振り返るだけでなく、各年代のトレンドファッションや、年代を追うごとに小型化・薄型化される家具や家電なども登場するため、随所に平成の変遷を感じることができます。
登場する車12台は以下の通りです。
・セフィーロ=昭和63年
・スカイラインR32型=平成元年
・フィガロ=平成3年
・ラシーン=平成6年
・マーチ=平成6年
・エクストレイル=平成12年
・キューブ=平成14年
・フェアレディZ=平成14年
・エルグランド=平成19年
・リーフ=平成22年
・ノートeパワー=平成28年
・リーフeプラス=平成31年
「平成と日産」というタイトルなのに、なぜ最初の1台が昭和63年のセフィーロなのか?
企画を担当したブランド&メディア戦略部の松村眞依子さんは、理由をこう説明します。
「セフィーロは歌手の井上陽水さんを起用したCMが話題になりました。昭和から平成に変わる時期に流れた、みなさんの記憶に残っているあのCMを冒頭に持ってくることで、タイムスリップしたような気持ちで動画に入っていただけるのではないかと考えました」
12台の選定理由については、こう話します。
「本当はすべての車を紹介したかったのですが、動画の時間を考えると難しい。そこで、日産が掲げる『ニッサン インテリジェント モビリティ』という考え方をもとに、そのDNAや技術を象徴する車に絞りました」
日産車といえば、平成19年に発売された「GT-R」を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、今回は選ばれていません。
GT-RはスカイラインGT-Rの後継車種として誕生した経緯があり、平成元年のスカイラインR32型を選んだため、12台の中に入らなかったそうです。
12台のほとんどは、座間事業所内にある「日産ヘリテージコレクション」に動態保存されている車両です。
一般からの寄贈も得ながら、モータースポーツで活躍した車両や、エポックメイキングな車両など約300台を保管していますが、今回選ばれた12台すべてがここでそろったわけではありません。
「エルグランドは一般ユーザーの方からお借りしたものを使用しています。今回の動画では、発売された当時の純正車両で、カスタマイズされていないものを使うことにこだわったためです。みなさまのご協力でなんとか完成させることができました」
動画の見どころについては、こう話します。
「技術の発展とトレンドを合わせて楽しんでいただきながら、『平成だけでもこんなに進化したんだ』と感じていただき、クルマの未来に期待を持っていただけるとうれしいです」
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