ネットの話題
修正液にこんな仕掛けが… 社員も驚いた溝の使い道、ぺんてるに聞く
ぺんてる「修正液」のキャップ先端に、謎のギザギザがついているのを知っていますか?
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ぺんてる「修正液」のキャップ先端に、謎のギザギザがついているのを知っていますか?
ぺんてる「修正液」のキャップ先端にギザギザがついているのを知っていますか? その意外な使い道がツイッターで紹介され、注目を集めています。担当者に話を聞きました。
1983年に発売されたぺんてるの修正液。文章の間違った箇所などを修正するためのもので、ペン先を紙に押し込むと修正液が出てきます。
そんな修正液に関して、ぺんてるの公式ツイッターアカウント「ルル」が先月30日、こんなつぶやきを投稿しました。
修正液のペン先に、乾いたインキのカスが…
— ルル【ぺんてる公式】 (@pentel_lulu) 2019年1月30日
そんなときは、こちらのキャップ先端をご覧ください。
謎のギザギザがありますね。
実はこれ、ここでペン先をクルクルして、カスを除去するためのデザインなのですhttps://t.co/SV8Mc0hLJD pic.twitter.com/ZjMlCWiTNE
この投稿に対して、「長年愛用してたのに知らなかった」「不要な紙で落として使ってました」「今度ドヤ顔でみんなに教えます」といったコメントが寄せられ、リツイートは1万6千、いいねは1万8千を超えています。
このギザギザはどんな経緯でつけられたのか? ぺんてるのツイッター担当者に話を聞きました。
――この投稿をしようと思ったきっかけは
弊社の「ペン修正液」1本を25年くらい使っていらっしゃるという方のツイートが話題になっていて、修正液が注目されている雰囲気がありました。
そこで、修正液について改めて調べたところ、この情報を見つけ、私自身「知らなかった……!」とたいへん驚きました。
社員さえ知らないのだから、一般の方は、もっとご存じないはず。この機会に、修正液ユーザーの皆さまに少しでもお伝えできれば、という思いで投稿しました。
――発売当初からこのギザギザはついていたのでしょうか
1983年の発売当初はありませんでしたが、品質を向上していく中でつけられました。
細かな所を修正できるよう、ペン先は細くなければなりません。しかし、使用するたびにカスがペン先に付着して太くなってしまいます。視認性が悪くなる、見た目が悪くなるということで、このアイデアが生まれました。
ちなみに、現在ラインナップされている極細や細先端、ペン型の修正液にはついていません。
――ネット上で話題になっていることについては
誰も気付かないような製品の細かな工夫に、思いがけず光が当たり、これだけご注目いただけたことに、メーカー社員としてなによりの喜びを実感しています。
さっそく試してみたというご報告や、教えてくれてありがとう、という温かなお言葉をツイッター上でいただくこともあり、こちらこそ、感謝の気持ちでいっぱいです。
――うれしい反応ですね
こうした情報発信で、ささやかながらお役に立てていれば、ツイッター担当の本望です。
また、今回の件は社内でも話題となっており、社員にとっても、このようなロングセラー製品に込められたモノづくりの精神を、改めて意識するきっかけとなったように思います。
「懐かしい」と言われがちな修正液ですが、まだまだ現役です! これからも、末永くご愛用いただけましたら幸いです。
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