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あの実話本「嫌がらせ弁当」を映画化 母役は篠原涼子・娘は芳根京子
大ヒット本『今日も嫌がらせ弁当』が映画化されることになりました。
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大ヒット本『今日も嫌がらせ弁当』が映画化されることになりました。
反抗期を迎えた高校生の娘に対し、3年間キャラ弁を作り続けた実話をもとに書かれた本『今日も嫌がらせ弁当』。シリーズ累計20万部のヒット本の映画化が、本日発表されました。母親役は篠原涼子さん、娘役は芳根京子さんが演じます。どんな映画になるのか? プロデューサーや原作者に話を聞きました。
原作『今日も嫌がらせ弁当』は、ブログを書籍化した実話です。キャラ弁に込めた思いや娘の反応などが、お弁当の画像とともにつづられています。
著者は、東京都の八丈島でシングルマザーとして2人の娘を育ててきたKaoriさん(47)。次女が高校に通っている間、木工用ボンドやホラー映画の主人公、視力検査、テレビ番組などをモチーフにしたお弁当を持たせ続けました。
高校最後のお弁当は「卒業証書」でしたが、反応はイマイチ。無関心な対応を続けていたように見えた次女ですが、本の巻末では、娘から母への「今まで私のためにやってくれたこと、すべてに感謝しています」というメッセージが掲載されています。
次女は卒業後、地元の八丈島で会社事務職として働きながら、Kaoriさんと一緒に暮らしています。
書籍『今日も嫌がらせ弁当』が発売されたのが2015年1月。その後、絵本にもなり、同じ年の11月には続編として書き下ろしエッセイ&お弁当レシピ集『今日は“よろこばせ”弁当』が刊行されました。
そして本日、映画化が発表されました。書籍をもとに脚色されたストーリーで、3月下旬から八丈島を中心にクランクインするそうです。
監督・脚本は、『僕たちと駐在さんの700日戦争』『レオン』などを手がけた塚本連平さん。
主人公の八丈島に住むシングルマザー・持丸かおりを演じるのは篠原涼子さん。今までのスタイリッシュなイメージから一転して、娘の反抗期にお弁当で立ち向かう母親に挑戦します。
原作だけでなくブログも読んでいたという篠原さんは「この作品が年頃のお子さんを持つお母さん、お父さんへの応援映画になってくれたら良いなと思います」とコメント。
反抗期の娘・双葉を演じるのは、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のヒロインを務めた芳根京子さんです。
芳根さんは「『あの時、お母さんと喧嘩したなぁ~』と懐かしく思う人にも、今まさにバトル中の人にもどこか共感してもらえる映画になると思います。ぜひ楽しみにしてて下さい」とコメントしています。
プロデューサーである中畠義之さんは、映画化をオファーした理由について、こう話します。
「はじめて原作を読んだ時、『めっちゃいいお母さんやなあ!』と思いました。『嫌がらせ』とは言いつつ、決して嫌らしくなく、愛情たっぷりのお母さん。こんな素敵な母親の話を全国の皆さんに知ってもらいたいと思いました」
女子高生からは「こんなお母さんいいな」、新米ママからは「こんな親になりたい」、そして子育てを終えたシニア世代からは「ウチの娘もこんな時があったな」と、全世代に楽しんでもらえる映画を目指すそうです。
「リアルママでもある篠原さんが、等身大で素敵な母親像に挑戦するところに注目してください」と中畠さん。
自分の著書が映画化されることについて、kaoriさんはこう話します。
「自分の日常生活で当たり前だったことが映画になるなんて、想像もできなくて、びっくりしています」
周囲からは「篠原さんはキレイすぎる。全然似てない」といったツッコミもあったそうですが、シリアスな役からコミカルな役まで幅広くこなす篠原さんのファンだったので、とてもうれしかったそうです。
kaoriさんは「反抗期の娘さんたちに見てもらって、『お母さんたちも必死なんだな~』と感じてもらえれば」と話しています。
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