話題
北朝鮮 結局、どうすりゃ止められる? 国連の元高官の「答え」
【超解説】北朝鮮と国連安保理の「微妙な関係」(3)
核実験やミサイルを発射を繰り返す北朝鮮。国連では、経済制裁などを課して、止めさせようと必死です。しかし、度重なる制裁決議によっても北朝鮮の態度は変わる気配を見せません。元国連政務官で安保理も担当した川端清隆・福岡女学院大学教授は関係国の間で「朝鮮半島の将来像」の一致が見られないことが原因だと言います。いったい、どうすれば北朝鮮を止められるのか? 川端さんに聞きました。
――北朝鮮問題で国連ができることは?
北朝鮮問題を平和的、外交的に解決するには国連を通すしかないと思います。国際社会の代表である国連のみが、この半島をめぐる色々な外国の利害を調整できる。
――北朝鮮問題はなぜ核開発をやめないのか?
原因はおそらく、関係国、アメリカ、中国、ロシア、日本、韓国の間で半島の将来像を巡って一致が見られなかった。その結果として、制裁の目的や制裁強化の速度を巡って審議が滞ってきた。
――どうすれば北朝鮮を止められる?
今、関係国がなすべきことは、いったいどういう朝鮮半島であれば、それぞれの国が共存できるのか。まずその土台をおさえて、その上で、北朝鮮に対する態度、共通の措置を考えていくべきかと思います。