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北朝鮮がミサイル発射する「そもそもの理由」半世紀前の戦争、今も…

2017年6月9日付の労働新聞(電子版)が伝えた「新型地対艦巡航ミサイル」の試射を視察する金正恩氏(左)
2017年6月9日付の労働新聞(電子版)が伝えた「新型地対艦巡航ミサイル」の試射を視察する金正恩氏(左)

目次

【超解説】北朝鮮と国連安保理の「微妙な関係」(1)

 国際連合=国連。アメリカ・ニューヨークに本部があり、世界の平和を目指して第2次世界大戦後にできました。その主要機関である安全保障理事会は、北朝鮮が核実験をしたり、弾道ミサイルを発射したりするたび、非難や経済制裁の決議を繰り返してきました。しかし、北朝鮮は一向に核・ミサイルの開発をやめません。なぜ北朝鮮は対決姿勢を崩さないのか。そこには半世紀前の戦争が「終わっていない」そもそもの理由がありました。

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【超解説シリーズ】北朝鮮と国連安保理の「微妙な関係」
・北朝鮮ですったもんだ 国連安保理メンバーの「埋められない格差」
・北朝鮮がミサイル発射する「そもそもの理由」半世紀前の戦争、今も…

【超解説】1分でわかる!北朝鮮がミサイル発射する「そもそもの理由」半世紀前の戦争、今も…

北朝鮮がミサイル発射を繰り返すのは……

 北朝鮮の指導者・金正恩朝鮮労働党委員長は、アメリカのトランプ大統領と対決姿勢を強めています。実は、北朝鮮は半世紀以上前の朝鮮戦争でアメリカを主力とする国連軍と戦いましたが、その後、和平を結んだわけではなく、一時休戦の状態のままなんです。

 軍事大国であるアメリカに対抗するため、核兵器や、それを積んでアメリカ本土に撃ち込むためのミサイルの開発は、敵であるアメリカに対抗するために欠かせないと考えています。

移動発射台に搭載された新型ミサイルを視察する金正恩委員長(手前)=2017年5月15日付の労働新聞(電子版)から
移動発射台に搭載された新型ミサイルを視察する金正恩委員長(手前)=2017年5月15日付の労働新聞(電子版)から

国連安保理が決議を出しているけど……

 北朝鮮は、核兵器と、それをより遠くへ飛ばす弾道ミサイルの開発を進めており、日本やアメリカを取り巻く安全保障環境は大きく変化しています。

 核戦争を招きかねない北朝鮮の振る舞いを国際社会は批判しており、北朝鮮が初めて核実験をした2006年から国連安全保障理事会で何度も決議をして制裁を強めてきました。

 ただ、安保理メンバーの15カ国にもいろいろな思惑があって、なかなか一枚岩で北朝鮮にブレーキをかけられません。

 北朝鮮が軍事的挑発をエスカレートさせる中、国際社会が国連の場を使ってどう向き合うのか、問われています。

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