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「夜のクラブ活動」を経て商品化… 三島食品の『ゆかりペン』とは?
赤しそふりかけ「ゆかり」で知られる三島食品。そんな会社が販売している携帯用の「ゆかりペン」がツイッターで話題になっています。
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赤しそふりかけ「ゆかり」で知られる三島食品。そんな会社が販売している携帯用の「ゆかりペン」がツイッターで話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
赤しそふりかけ「ゆかり」で知られる三島食品。そんな会社が販売している携帯用の「ゆかりペン」がツイッターで話題になっています。胸ポケットにさして手軽に持ち運べるこの商品。実は、前社長が夜のクラブで女性たちを前に使ったところ好評で、商品化されたものです。広報担当者に話を聞きました。
今月7日にツイッター投稿された2枚の画像。1枚目は紫色のペンのように見えますが、よく見ると「ゆかり」の文字があります。
2枚目ではキャップを外した状態が写っていて、ペン先の部分から赤しそふりかけ「ゆかり」が出ています。
投稿では、宅配便を受け取る際にこのペンを使おうとして、中からゆかりが出てきて困ったというエピソードが披露されています。
このつぶやきに対して「どこからどう見てもペンですもんね」「おもしろすぎる」といったコメントが寄せられ、リツイートは5万8千、いいねは10万を超えています。
話題の商品は、2014年11月に発売された「ゆかり ペンスタイル」。価格は税込み540円です。
長さ14cm・直径1.5cm・容量6gで、ペン先の直径3mmの穴からゆかりが出てくる仕組みです。使い終わった後は、袋タイプのゆかりを詰め替えることができます。
銀座にある広島県のアンテナショップと、広島県内の道の駅の2カ所で販売を始めたところ、売り切れが続出。その後、オンラインショップでの販売も始め、現在では東急ハンズの一部店舗でも販売しています。
今年6月には、ゆかりの姉妹品「あかり」のペン型である「あかり 料理素材 ピリ辛たらこ ペンスタイル」も発売されています。
そんな「ゆかり ペンスタイル」ですが、もともとは、毎日ふりかけを持ち歩くという三島豊・前社長のための試作品でした。
普段から焼酎にゆかりを入れて飲むという三島さんが、夜のクラブで女性たちを前に使ったところ、「これ欲しい」と話題になり商品化することに。
「持ち歩く際に袋だとかさばるので、何かいい入れ物はないか」という三島さんの声を受け、社員が粉末茶を持ち歩くために企画された他社製のペン型容器を見つけ、採用したといいます。
当初の生産量は1日100個程度。工場の空いたスペースで手作業でつくっていましたが、三島さんが使う様子をFacebookで紹介したところ、口コミで話題に。現在では1日で最大3000本を作れるようになりました。
再びツイッターで話題になったことについて、広報担当者は「一つのツイートでこんなに盛り上がるとは驚きです。今回『初めて知った』という人もまだまだいるんだなと実感しました」と話しています。
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