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「あ~彼氏ほしい」 簡単に口にしてはダメな理由、描いた漫画に反響

「あ~彼氏ほしいな」「彼女ほしいなぁ」。ふとした時、口にしていることはありませんか?

「あ~彼氏ほしい」を簡単に口にしてはダメな理由を描いた漫画
「あ~彼氏ほしい」を簡単に口にしてはダメな理由を描いた漫画 出典: 藍にいなさんのツイッターより

目次

【ネットの話題、ファクトチェック】

 「あ~彼氏ほしいな」「彼女ほしいなぁ」。ふとした時、口にしていることはありませんか? この言葉を使わない方がよい理由を描いた漫画が、ツイッター上で話題になっています。どんな思いでこの漫画を描いたのか? 作者に話を聞きました。

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こんな漫画です


 今月19日、「『彼氏欲しい』に対して」という文言とともに投稿された4ページの漫画。女性2人がこんな風に会話しています。

【黄色い服の女性】
 あ~彼氏欲しいなぁ

【青い服の女性】
 あんたそれ 凄い言うけどさ 彼氏って 好きな人に彼氏になって欲しいんであって、「彼氏欲しい」が先行するのは順序としておかしいんじゃない?

【黄色い服の女性】
 そりゃそうだけどさ やっぱ一人だと寂しいじゃん? 一緒に出掛けたり 大切な時間を誰かと過ごしたいな

【青い服の女性】
 何それ あんたにとって彼氏って あんたの心の穴埋め機なわけ? 彼氏じゃなくて自分を認めて欲しいだけでしょ 誰か無条件に自分のことを褒めて 許して 愛してくれ って思ってるんでしょ

 彼氏って言葉が何だか安っぽくなったのは あんたみたいな彼氏の作り方する人がいるからよ 真剣に純愛してる人達と同じ「彼氏」を名乗らない欲しいわ

 ていうか 本気で彼氏欲しいなら 彼氏欲しい(誰でも良いから愛でてくれ)って言うのやめた方が良いわよ


 この投稿に対して、「すごく分かる」「ほんとこれ、毎回思う」と共感する声や、「これくらい軽いノリから始まってもいいんじゃない?」「ゆるい付き合いから純愛に変わることもある」といったコメントが寄せられ、リツイートは5万8千、いいねは9万1千を超えています。

出典: 藍にいなさんのツイッターより
藍にいなさんのツイッターより
藍にいなさんのツイッターより
出典: 藍にいなさんのツイッターより
出典: 藍にいなさんのツイッターより

作者に聞きました


 漫画を投稿したのは、藍にいなさん。「#セキララマンガ」でツイッターに漫画を投稿しており、フォロワーは3万7千人を超えています。

 どんな思いでこの漫画を描いたのか? 藍さんに話を聞きました。

 ――今回のテーマを描こうと思ったきっかけは

 「恋人を表す言葉といえば『彼氏彼女』ですが、関係性が軽く聞こえてしまうと感じていました。その理由を考えた時に、『恋をしたくて恋人を作る人』と『好きな人がいて恋人になった人』との住み分けが出来ていないと感じたので、そんな状況を描こうと思いました」

 ――描く上で心がけた点は

 「2人の対となっている様子が際立つよう、キャラクターの表情や髪型、服の違いに気を使っています。4ページという短い中ではキャラクター説明が出来ないので、青と黄という補色である2つの色をキャラクターの個性にし、議論の時にも『青い子、黄色の子』など呼ぶことが出来ればと思いました」

 ――実体験をもとに描いたのでしょうか

 「さすがに青い服の女性ほどの極論を感じたことはないのですが、友人に彼氏が欲しいという話をされた時に、『いずれ自然に思い合える人は現れるから焦らない方が良い』という話をしたことはありますね」

 ――藍さんにとって「彼氏」「彼女」とはどんな存在ですか

 「彼氏彼女と言っても千差万別なので、何とも言い難いのですが、高め合っていけたり、癒やされたり、自分を見直すきっかけになったりなど、友人関係もそうですが、自分に良い影響を与えてくれる存在です」

ライトになった『彼氏彼女』という言葉


 ――「彼氏欲しい=好きな人欲しいという意味」と解釈した人や、「ゆるい付き合いから純愛に変わることもある」といった声もあるようですが

 「そういったこともあると思います。今回の漫画で黄色の服の女性をぶった切ってしまいましたが、青い女性と黄色の女性のどちらが正しいというのは、はっきりとは言えないと思うんです。青い女性が言うように自然に出会った男女が惹かれあって……という流れが理想的だとは思いますが、そうなれる可能性が低いという現実もあります」

 「だから、問題はライトになってしまった『彼氏彼女』という言葉なんだと思っています。恋人を作りたくて作った存在と、好きな人と付き合った存在とを言い分ける言葉があれば良いのに、とか考えました。あったとしても上手く使い分けられないのが問題ですが……」

 ――話題になったことについて感想は

 「色んな感想を聞き、人による恋愛の概念の違いを感じました。たくさんの方に見ていただけたのはとても嬉しかったのですが、twitterはあげられる画像が4枚までで、どうしてもメッセージを伝えるためにストーリー性を捨てることになってしまうので、今回のようにキャラにバーッと台詞を言わせる形になったり、内容が薄くなったり、物事の一面しか切り取って話せないことがネックです。なので、長い作品も描いていきたいと思っています。これからの作品も見て頂ければ幸いです」

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