IT・科学
LINEが見出しで謝罪、2300万人に送信 福岡市長「大人対応」の理由
高島宗一郎・福岡市長に電話で聞きました。
1月11日夜、LINE NEWS編集部から発信された1本の記事が注目を集めました。福岡県飯塚市の賭けマージャン問題。見出しで飯塚市長とすべきところを、福岡市長が関わったように読める見出しで配信し、お詫びをする一幕がありました。登録アカウント数は2300万。ところが「当事者」となった福岡市の高島宗一郎市長はFBで、「ドンマイっ!」と投稿。LINEにエールを送る心遣いも見せました。「一つのミスが許されないギスギスした社会の雰囲気をほぐしたかった」と語る高島市長。投稿に込めた思いを聞きました。
誤った見出しが載ったのは、アカウントを登録している友達数が約2300万の「LINE NEWS DIGEST」。11日の夕刊で、「賭け麻雀の福岡・飯塚市長、辞職へ」という見出しにするべきところを、「賭け麻雀の福岡市長、辞職へ」という見出しで配信しました。
「LINE NEWS DIGEST」は、編集部が朝刊・昼刊・夕刊の1日3回、載せるべきニュースを決め、全国紙やTV局、WEBメディアなど、契約している媒体社から記事を選んで編成しています。今回の記事はその一つでした。
LINEによると、記事の本文についていた見出しは「賭けマージャンの福岡・飯塚市長、辞職へ 発言にも批判」でした。記事8本を一覧で紹介する「ダイジェスト」で、見出しを縮めた際に「福岡市長」と誤ったそうです。
配信後は、ツイッターでも「見出しだけ見ると勘違いする」などと反応が。社内の指摘で気がつき、配信の約1時間半後にお詫びと訂正をしました。
高島市長は、FBにこのお詫び文の画像を投稿。そこに顔文字入りで、「わ、わたし( ゚д゚)?笑っちゃいました(笑)」と付け加えました。ハッシュタグでは、「#これからもいいニュース配信頑張って下さい」とLINEにエールを送ったり、「#ちなみに麻雀自体したことがないです」というユーモアも見せたり。
投稿後、ユーザーからは「笑いで返すなんてさすが」などといったコメントがついています。
高島市長は、JR博多駅前で起きた陥没事故で復旧状況をFBで自ら発信するなど、積極的にSNSを活用しています。今回の投稿について、高島市長に電話で話を聞きました。
丹治
高島市長
取材の最後に「有事の時に自分の発信が信頼してもらえるように、普段からSNSは大切にしている」と話した高島市長。今回も、そうした一面が垣間見える投稿でした。
1/16枚