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ナイスな発想!成田空港に大量ガチャ 両替できなかった小銭が土産に
成田空港に大量設置された「ガチャ」の画像が、ツイッター上で話題になっています。
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成田空港に大量設置された「ガチャ」の画像が、ツイッター上で話題になっています。
硬貨を入れてハンドルを回せば商品が出てくる「ガチャ」。成田空港に大量設置された画像が、ツイッター上で話題になっています。訪日外国人が帰国する際、両替できなかった日本の硬貨を持ち帰るぐらいなら、ガチャを回してお土産にしてもらおうという狙いのようです。「あまった小銭をオモチャに!」を合言葉に、外国人ウケしそうな171台を設置したのはタカラトミーアーツ。詳しく話を聞きました。
第2旅客ターミナル本館の地下1階に設置された171台のガチャ。「JAPANESE CAPSULE TOY GACHA」と書かれた説明書きがあり、「あまった小銭をオモチャに!」「なぜか日本で売れてます」といった文字が、日本語だけでなく英語や中国語などで書かれています。
タカラトミーアーツによると、設置したのは今年の7月29日。当初は9月末までの期間限定だったそうですが、好評だったため現在も継続しているそうです。両替できなかった硬貨を持ち帰るぐらいなら、お土産としてガチャを回すのに使ってもらおうというユニークな取り組みです。
今月5日、大量に並んだガチャの画像がツイッターに投稿されると、「うまいこと考えたなぁ」「これを思いついた人は商売上手」などと話題になり、リツイートは8800を超えています。
どういった経緯で大量に設置することになったのか? タカラトミーアーツの担当者に話を聞きました。
――設置されているガチャの台数は
「7月にスタートした時は190台(380アイテム)でしたが、現在は171台(342アイテム)です」
――当初は9月末までの期間限定だったそうですね
「イベントが盛況だったので、継続して展開することになりました」
――日本らしさを重視した商品が多いようですが
「その点は意識して展開しています。成田空港限定の商品はありませんが、売り上げを見ながら、海外の方のウケがいいものを中心に展開しています」
――成田空港に設置した理由は
「きっかけは空港の運営会社から、ガチャ設置のお声がけをいただいたことです。ただ設置するだけでなく、『日本に来たお客様に楽しんでいただけるような売り場にしよう』という話になりました」
――ガチャとお土産の親和性は
「ガチャは、手軽な価格帯で様々なコンテンツを皆様にお届けできる商品です。アニメや漫画、ゲームなどのコンテンツアイテムがメジャーですが、他企業製品のミニチュアやアーティストの作品、クリエイターとのコラボ商品など、日本の文化やトレンドを知る入り口として発信できると思います」
――工夫した点は
「とにかく驚きを与え、ガチャをしやすい環境作りを目指しました。ガチャのことを知っていただくために大量に設置し、『ナンダコレハ?』と興味を持ってもらい、手軽に楽しんでいただけるような売り場にしました。POPなども使って『あまった小銭をオモチャに!』『なぜか日本で売れてます』と言った打ち出し方をしています」
――お客さんの反応は
「最初はガチャのやり方がわからないお客様が多く、マシンを叩いたり揺すったりされていましたが、わかりやすいように売り場を少しずつ修正しました」
――売れ行きは
「全国に設置している通常のガチャ1台当たりの平均売上金額の3倍強です」
――ここに注目、という点は
「海外の方が好きなガチャが並んでいます。日本のガチャトレンドと少し違ったものが人気ですので、そういう目線で見ていただくと面白いかもしれません」
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