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「うどん自販機」の味を自宅で 行列の道の駅、同じ素材で作った訳は
人気の「うどんそば自販機」。持ち帰り用うどんが11月1日から販売されます。
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人気の「うどんそば自販機」。持ち帰り用うどんが11月1日から販売されます。
テレビ番組などで取り上げられて有名になった、秋田市内にある「うどんそば自販機」。管理していた店が閉店して「道の駅あきた港」に移設されましたが、今も週末は行列ができる人気ぶりです。そんな中、「持ち帰り用うどん」が本日1日に発売されました。麺やつゆ、カップまで同じものを使用した商品。発売に至った経緯を聞きました。
この自販機は「道の駅あきた港」の屋内公園セリオンリスタに置かれています。もともと秋田港近くの屋外に置かれ、真冬でもホカホカのうどん・そばが食べられる人気スポットでした。
設置されたのは1973年ごろ。最近ではNHKの番組などで取り上げられて話題となり、全国にその存在を知られていました。
ところが、管理していた商店が今年3月末に閉店。自販機もいったんは「休業」に追い込まれましたが、県内外から「引き取りたい」「復活させて」といった声が寄せられ、4月29日から道の駅あきた港に移設されています。
多いときで1日200食以上が売れ、平日でも行列ができることも。自販機を目当てに、県外からフェリーや夜行バスで訪れる人もいるほどです。
しかし、10数食が売れると、新しくお湯を沸かすために30分ほど待たなくてはなりません。そういった事情もあって、せっかく訪れても食べずに帰る人もいるそうです。
「特に地元の方ですね。『自分たちはいつでも食べられるから』と言って、県外から来た方たちに譲って帰ってしまうんです。そんな方たちにも、ぜひ食べてもらいたいと思って持ち帰り用を企画しました」と道の駅駅長の武藤正子さんは話します。
道の駅の物産館で1日から発売するのは「持ち帰り用うどん」で、価格は税込み210円。自販機で提供しているものと麺やつゆ、てんぷらやカップ容器も同じで、市内にある金坂製麺所で作られたものです。そばについては現在準備中だといいます。
唯一の違いは自販機だと入っているネギが入っていない点。また、市販のカップ麺容器のようなお湯の目安の線が付いていないため、好みの濃さでつゆを作ります。
武藤さんは「もちろん自販機で作ったものを食べて頂ければ一番いいのですが、自宅に持ち帰って家族と楽しむこともできます。ぜひご利用ください」と話しています。
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