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コミケの達人が戦国時代に! 話題のweb漫画、すでに4社が書籍化依頼
ツイッターに投稿された「オタクが戦国時代にタイムスリップする漫画」が注目を集めています。
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ツイッターに投稿された「オタクが戦国時代にタイムスリップする漫画」が注目を集めています。
ツイッターに投稿された「オタクが戦国時代にタイムスリップする漫画」が注目を集めています。10月19日から23日にかけて1日1話のペースで5話目までアップされましたが、初回のいいねは10万を超えており、早くも出版社4社から書籍化の依頼が来ているそうです。どういう経緯で生まれた作品なのか? 作者に話を聞きました。
主人公は29歳の今野武士(こんの・たけし)。コミケ(コミックマーケット)の達人である彼が、会場に向かう途中で雷にうたれ、戦国時代にタイムスリップする物語です。
武士たちが戦場で入り乱れる中、混雑するコミケ会場で培った身のこなしを披露。目当ての同人誌を探し当てるように敵の大将を的確に生け捕りし、織田信長の前ではヲタ芸を披露し盛り上げます。
現代と戦国時代という異なる時間軸のなかで、「オタクのスキル」が通用する意外性と、その絶妙なハマり具合を、多くの人が楽しんでいるようです。
第一話はすでにリツイートが8万5千、いいねは10万を超えています。ツイッター上では「すごく続きが気になる」「コミケを生き抜いたオタクならではのスキル」「オチの強者感が好き」といった声が上がっています。
「想像を超える反響だったので、続々とアップしました」と話すのは、漫画家の横山了一さん。「北のダンナと西のヨメ」「息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました」など、夫婦関係や子育てをテーマにした漫画で知られています。
すでに4社から書籍化の依頼が来ているという今回の漫画。作品ができるまでの経緯について、横山さんに話を聞きました。
――作品ができたきっかけは
「最近は子育てや家族などをテーマにしたエッセー漫画が増えていたので、『オリジナル漫画を描こう』と思っていたんです。オタクネタは比較的反応がよかったので、これをテーマにファンタジー的なものを描こうとか、何かギャップが必要だなとか考えているうちに『戦国時代にタイムスリップする』という設定を思いつきました」
――主人公にはモチーフになった人物がいるそうですね
「今から3~4年前、新宿の横断歩道ですれ違った男性です。『超一流の素材を持ってるのに、それを生かす気がない』と勝手に私が感じたんです」
――横山さんのキャラも反映されているんですか
「コミケに行ったことはありますが、取材だったり、友人の手伝いだったりなので、反映されていません。今野のキャラクターは、コミケに出展している友人たちから教わったことなどがもとになっています」
――描く上での苦労は
「ツイッターでは4ページしかアップできないので、ギュウギュウに詰め込んでいます。本来だったら8~10ページは必要だと思います」
――お気に入りの場面は
「第5話でヲタ芸を披露するシーンですね。勢いよく描けました」
――事前にコマ割りなどは綿密に考えたんですか
「すべて、その時々の思いつきです。ツイッターでいただいた反応をもとに描いたシーンもあります。第4話の隊列整理をするシーンです」
――今後の展開は
「これまでアップしたものをブラッシュアップして書籍としてお届けしたいと思います。また、1日1本というわけにはいきませんが、定期的にツイッターにもアップしますので、これからもよろしくお願いします」
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