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七変化!名古屋の「ナナちゃん」とは? 年30回も衣替え、鼻から煙も
名古屋駅前の巨大マネキン「ナナちゃん人形」を知っていますか?
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名古屋駅前の巨大マネキン「ナナちゃん人形」を知っていますか?
名古屋駅前の巨大マネキン「ナナちゃん人形」を知っていますか? 43年前に設置された6mを超す巨体の持ち主で、待ち合わせスポットとして地元でおなじみです。年30回も衣替えしており、6月29日から7月3日にかけては、鼻から地面にとどくほどの鼻息を噴射してネット上で話題に。SNSの普及に伴って知名度が全国区になりつつあるナナちゃんの歴史を調べました。
昭和47年、若者を対象とした名鉄百貨店セブン館(平成18年に「ヤング館」に改称)がオープン。
翌年の一周年を記念して何かシンボルになるものを作ろうと考えていたところ、東京で行われたマネキンの展示会でインパクトのある大きな人形を発見。
「マネキンは百貨店と切っても切れない関係だ」ということで、マスコットにすることに。こうして生まれたのがナナちゃんです。
名前は公募で決められ、設置場所がセブン館前だったことから「セブン=7(ナナ)」となったようです。
名鉄百貨店が公表しているプロフィールは以下の通りです。
【場所】メンズ館1階エントランス前
【生年月日】昭和48年4月28日
【身長】6m10cm
【体重】600kg
【バスト】2m07cm
【ウエスト】1m80cm
【ヒップ】2m15cm
【素材】FRP硬質塩ビ樹脂
【デザイン】スイス(シュレッピー社)
平成18年には店舗改装工事のため一時的に休養。栄の愛知芸術文化センターへ「お出かけ」し、平成19年3月に現在の場所に戻ってきました。
ヤング館は平成23年3月に閉館しましたが、ナナちゃんは名鉄百貨店の「広報部員」として同じ場所に立ち続けています。
塗り直しなどの手は加えられているものの、43年間同じカラダです。「セールの安さに興奮した」という設定で、鼻から地面にとどくほどの鼻息を噴射したり、あごが外れるほど大きく口を開いたり。
2012年4月には企業広告も解禁。映画の主人公の衣装が第一号でした。恋愛とは縁遠い生活をする主人公が着る半袖シャツ、ジャージーのズボン姿で、ちょんまげヘアのかつらもつけました。
その後も広告依頼は相次ぎ、ブラックコーヒーのPRのため全身真っ黒になったり、駅伝ランナーになったり。今では年30回ほど衣替えしているそうです。
名鉄百貨店の広報担当者は「いろんな衣装で全国になりつつあります。もっと有名になって、地元で愛され続けるナナちゃんでいてほしいと思います」と話します。
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