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清原容疑者「覚醒剤打たずにホームラン打とう」 警察ポスターに!
覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された清原和博容疑者はかつて、警察の啓発ポスターに登場していました。「覚醒剤打たずにホームラン打とう」
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覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された清原和博容疑者はかつて、警察の啓発ポスターに登場していました。「覚醒剤打たずにホームラン打とう」
日本中に衝撃が走った、プロ野球界スターの逮捕劇。覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された清原和博容疑者はかつて、警察の啓発ポスターに登場していました。「覚醒剤打たずにホームラン打とう」。このコピーに〝あの人〟がかみついた経緯もありました。
「ああ、確かに貼ってあるのを見ましたわ」。そう話すのは在阪のコピーライターなどで構成する「大阪コピーライターズ・クラブ」(OCC)会長の坂口二郎さん。20~30年前にどこかの駅の改札前で見かけた警察ポスターには清原容疑者のフルスイングの写真が掲載され、その下には「覚醒剤打たずにホームラン打とう」の文字。
坂口さんはこのポスターを見たときの感想をこう振り返ります。「めちゃくちゃやなあ、と。誰に訴求してるのか分からんですよね。『ホームラン打とう』と言われても、普通の人はホームランを打つなんてないじゃないですか。子どもに覚醒剤打つなと言うてんのかなと…」
大阪市内で広告会社を経営するコピーライターの西澤洋一さんも、「広告作品を掲載した年鑑で見たような気がしますね」と話しています。「『名コピーか』と言われると、どっちかと言えば『迷コピー』でしょう。ただ、えっ!とはなりますね。それがどこまでこのポスターの役割を果たすのかはわからないですが、ようこんなん作ったなあとは思いますよね」
ところで、このポスターについて、登場から数年後に朝日新聞の紙面上で紹介したのが、広告プランナーやコピーライターとしても活躍した一面がある作家の中島らもさん(1952―2004)。中島さんは当時、朝日新聞で「明るい悩み相談室」を連載していました。
1993年7月23日付の朝刊。「糖尿病を予防し、麻薬を撲滅して明るい社会にしましょう」と書かれた啓発ポスターに疑問を感じた相談者にこう回答しました。
中島さんはこう続けています。
ちなみにこのポスター、どこかに現物が残っていないでしょうか。OCC会長の坂口さんは「もちろん当時はデジタルのデータベースがありませんでした。しかも警察が作った物なので、出てきにくいでしょう。ほかのポスターであれば制作者が保存しているというのはあるんでしょうが…」
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