グルメ
マルセイバターサンド、ひっそりアイスに なんで北海道限定なんだ!
北海道旅行の定番みやげ「マルセイバターサンド」。新しいラインナップにアイスが加わっていたことが、ネット上で話題になっています
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北海道旅行の定番みやげ「マルセイバターサンド」。新しいラインナップにアイスが加わっていたことが、ネット上で話題になっています
北海道旅行の定番みやげ「マルセイバターサンド」。この商品に、こっそり新しいラインナップが加わっていたことがネット上で話題になっています。その名も「マルセイアイスサンド」。見た目はそのままにアイスになった商品で、北海道の一部店舗で販売されています。なぜアイスになったのか? 通信販売で買えるのか? 六花亭に聞きました。
マルセイバターサンドは、ホワイトチョコレートとレーズン、北海道産生乳100%のバターをあわせたクリームを、専用の小麦粉でつくったビスケットでサンドした、ロングセラー商品です。
名前の由来は、「十勝開拓の祖」とされる依田勉三が率いた晩成社のバター「マルセイバタ」にちなんでいるそうで、パッケージもそのラベルを模しています。
7月上旬から六花亭の帯広本店と札幌本店の持ち帰りメニューとして、税込み200円で販売されています。
マルセイバターサンドは、通信販売や全国各地の百貨店などで催される物産展で買うことができますが、アイスサンドはこの2店舗のみです。
ツイッター上では「美味しいに決まってる」「めっちゃ食べたい」「ちょっと北海道行ってくる」などと盛り上がっています。
マルセイバターサンドのアイス限定だったの・・・
— たくおじ (@tkwzsn) 2015, 8月 11
お願いやからマルセイのバターサンドアイスを通販にしてください。お願いします。それかコンビニで期間限定みたいなんやってください。お願いします。
— ゆ い (@YUI_767) 2015, 8月 11
なぜ、アイスになったのか? なぜ店舗限定なのか? 六花亭の広報担当者に話を聞きました。
――アイスサンド発売のきっかけは?
「もともとアイスクリームをつくる技術はありましたが、他との差別化が難しいため、ここ十数年は製造販売をおこなっていませんでした。今回は、7月5日の札幌本店ビルのオープンに合わせて販売しました」
――地下1階、地上10階建てのビルで、喫茶室もあるそうですね
「2階の喫茶室では『〝瞬間〟にこだわった商品を提供しよう』というテーマでメニュー開発を進めました。そうして完成したのが、焼きたてのマドレーヌ『窯出し大平原』や、サックサクのパイを使った『サックサク苺ミルフィーユ』、そして『マルセイアイスサンド』です」
――アイスサンドは持ち帰りのみですか?
「基本的にテイクアウトになりますが、喫茶室でドリンクや他のメニューと一緒にご注文いただく場合は、テーブル席でお召しあがりいただけます」
――注文を受けてからサンドするそうですね
「瞬間にこだわったものですので、ビスケットの食感が損なわれないように、その場でサンドして提供します。かねてより、『雪こんチーズ』という商品でも同様ですし、『サクサクパイ』もそうです」
――アイス化の要望は以前からあったんですか?
「かねてより『マルセイバターサンドを凍らせて食べる』『ぜひアイスにしてほしい』といったお客さまの声がありました。それらを参考にしたのと、札幌駅前の店舗は観光客が多く来店されるのを見込んで、六花亭として分かりやすいモチーフを使ったメニュー、という意味合いもあります」
――マルセイバターサンドとアイスサンドの違いは
「菓子屋としましては『そもそも焼菓子とアイスクリームとは別のものという認識なので、なんとも言えない』というのが正直なところです。お召しあがりいただいた時の印象はマルセイバターサンドにつながると思いますが、ビスケットの配合を含め、組成はまったく異なります」
――アイスサンドについて、積極的に広報されていないようですが
「弊社では広報活動はまったく行なっておりません。どなたかご来店くださったお客さまが広報をしてくれているのだと思います。話題になっていることについて、弊社が一番驚いています」
◇ ◇ ◇
六花亭によると、通信販売する予定はないそうです。アイスサンドを食べるために北海道へ行く。そんな人が出てくるかもしれません。
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