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ランニングにおすすめの曲！厳選8アルバム 爆弾ジョニー・高橋優…
ランナーの必需品になりつつある「音楽」。走りながら聴くのにベストな曲って？タワレコ渋谷店の吉田大輔さんと、フルマラソン３時間台の「走る女優」高山都さんによる、オススメCDです。
ランナーの必需品になりつつある「音楽」。途中で挫折してしまう「燃え尽きランナー」対策にも有効で、６カ月以上ランニングを続けられた人の半数がモチベーション維持のため音楽を聴きながら走っていました（スポーツ品メーカー「デサント」調査）。そんなランニングのお供にベストな曲って？タワレコ渋谷店ランニング部長の吉田大輔さんと、フルマラソン３時間台の「走る女優」高山都さん、２人の目利きによるオススメCDです。
【タワレコランニング部長のオススメ】
まずはタワレコ渋谷店ランニング部長の吉田大輔さんのオススメから。
高橋優「リアルタイム・シンガーソングライター」
「もう、歌詞がすごくすばらしくて。ネガティブなことも、ポジティブなことも洗いざらいというか。いい比喩を考えて、歌詞をオシャレにしようとしないところが素敵なんですよ。おすすめの曲は、ご存知の方も多いと思いますが、やっぱり『福笑い』。10年後、20年後聞いても、いい曲だなと思える、普遍的な存在になる可能性がありますね」
ロジャー・ニコルズ&ザ・ スモール・サークル・オブ・フレンズ
「ロジャー・ニコルズは、あのカーペンターズに曲を提供していた人、実力派のミュージシャンなんですよ。アルバムでいうと『ロジャー・ニコルズ&ザ・ スモール・サークル・オブ・フレンズ』がオススメです。BPM（Beats Per Minute その曲が1分間に刻むビートのこと）も早くて走りやすいし、もちろんハーモニーもすばらしい」
ロディ・フレイム「Surf」
「中学生のころ、フリッパーズギターが流行っていて僕も大好きだったんですが、彼らに多大な影響を与えたといわれるバンドのひとつが、このロディ・フレイムが当時所属していた『Aztec Camera（アズテック・カメラ）』なんです。いわゆるネオアコと呼ばれるジャンルの中心的存在でしたが、一度その人気は低迷するんですね。でも、このソロ・アルバムでもう一度シーンの最前線まで返り咲いて。彼の歌とアコースティック・ギターのみの弾き語りアルバムですが、憧れの気持ちにも似た感傷的な気分も味わえるし、走っている途中でBPMに影響されにくこともあって、よく聞いてます」
ザ・フライング・ブリトー・ブラザーズ「The Definitive Collection」
「60年代、70年代のザ・アメリカンロックです。カントリーっぽいテイストの曲が入っていたり、いい意味で埃っぽいアメリカのルーツミュージックが詰まったアルバムですね。なかでもおすすめは『Older guys』って曲です。すごく平坦な曲なんですが、味わいがあってテンポも安定していて、これまた走る時に大事なリズムをもたらしてくれる曲ですね」
【走る女優のオススメ】
次は、フルマラソン３時間台の記録を持つ「走る女優」高山都さんのオススメです。
爆弾ジョニー「はじめての爆弾ジョニー」
「北海道出身のまだ二十歳になったばっかりの男の子達なんですが、今メキメキと頭角を表しています。サウンドもRockだけじゃなくって、たまにサイケやスカ、時にはパンクが入っていて、彩り豊かで面白くて。メッセージ的にも、ハチャメチャなロックなんですけど、一本、筋が通っていて歌詞も素晴らしくて。『これが20歳の若者の感性なんだ』って思いながら走ると、『ハタチの男の子たちがこんなに頑張ってるんだから、私も頑張らないと！』って思えるんですよ！」
ストレイテナー「STOUT」
「日本語の歌詞が強く出てる曲達は、ポジティブな気持ちにさせてくれるので、いいですね。中でも、『Today』とかは太陽が昇り、光が射していくイメージを感じられて。太陽が昇るように、自然と私もゴールに迎えればいいなって思えるんです。メロディも鮮やかだし、堀江さんの声が伸びがいいの、Rockなのにしなやかな曲で。晴れた日に聞きたい曲ですね」
わすれらんねぇよ「空を見上げても空しかねえよ」
「全然アーティストっぽくないんですけど、それが逆にまぶしくって。曲も決してアーティスティックではないんだけど、すごくシンプルで素敵。中でも、『夜間飛行』とか、いいですね。嫌なことがあった一日の終わりに走りながらこの曲を聞くと、スッキリしますよ！」
クリープハイプ「クリープハイプ名作選」
「去年の資生堂アネッサのCMソングになっていたんで、女性でも知っている方も多いかもしれません。クリープハイプは、“イタイところ”を上手く表現していて、『あ、こんな女いるよね！』、って風景を重ねてみると面白かったりしますね。言ってることもリアルですし。私は『社会の窓』って曲が大好きなんです。ちょっとエロくて、でもいやらしくなくて、絶妙なバランスで入ってくるんです。2010年代っぽい音楽と言えるかもしれないですね、熱くもなく冷めてもない、平熱な感じで」
タワレコの吉田さんによると「走っている時に聴きたくなる曲で自分の状態もわかる」とか。せっかく始めたランニング、音楽をお供に、末永く楽しんでいきたいですね。
＜吉田大輔（よしだ・だいすけ）＞タワーレコード渋谷店勤務。「タワレコ渋谷店ランニング部」の部長であり月間400kmという距離を走破する。渋谷店ではランニング部のコーナーも常設中。
＜高山都（たかやま・みやこ）＞「容疑者Xの献身」、ドラマ「ガリレオ」(フジテレビ)、「ROOKIES」(TBS)等で女優として活躍しながら、名古屋ウィメンズマラソンでは3時間42分の自己ベスト記録を持つ。
