「消滅の可能性」を宣告された東京都豊島区が、コスプレで町を盛り上げようと本気です。

　池袋で２５日、「ハロウィンコスプレフェス」が開催され、高野之夫区長（７６）が自ら「生まれて初めて」というコスプレ姿で登場しました。

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自らコスプレし、力説する高野区長（左） 出典： 朝日新聞

　豊島区は今年５月、民間研究機関「日本創成会議」の試算で、東京２３区で唯一、将来若い女性が大幅に減少する「消滅可能性都市」に指定されました。

　そこで、「消滅」なんて言わせないよう、豊島区は若い女性をさらに呼び込む様々な作戦を用意しています。その一つが、今回のハロウィンコスプレでした。

　もともと、区内最大の繁華街・池袋はアニメの関連商品や同人誌を扱う店が並ぶ「乙女ロード」があるアニメファンの聖地。ニコ動で知られるドワンゴとアニメグッズ販売を手がけるアニメイトと協力し、イベント開催にこぎつけました。

豊島区の高野之夫区長は、普段の姿（左）とコスプレモード（右）を使い分けられます＝特別区長会の写真を加工 出典：特別区長会

　「私の姿、コスチュームいいでしょ？」。高野区長はそう言いながら、ＪＲ池袋駅東口に登場。

　茶髪に黄色いマフラー、真っ赤な戦闘服姿・・・石ノ森章太郎の漫画「サイボーグ００９」の主人公島村ジョーになりきっています。

　「若い人たちが親しめる街にして、消滅可能性をぶっとばせ！」。マイクを力強く握り、そう呼びかけました。

　この日の池袋には、エヴァンゲリオンの綾波レイやドランゴンボールの孫悟空など、アニメキャラに扮したコスプレイヤーがあふれました。

　世界２０カ国以上から３００人超が集結。サンシャイン通りをパレードし、ステージも用意されました。

　高野区長は「２０２０年のオリンピックでは、競技はどうでもいいから池袋に行ってみたい、と思われたい」と宣言。「国際カルチャー都市」をめざす野望をぶち上げました。

コスプレした女性たち。手にはカボチャランタンでハロウィンらしさも 出典： 朝日新聞

人気はエヴァンゲリオン 出典： 朝日新聞

パレードに参加してみた篠健一郎記者 出典： 朝日新聞

ステージにも多くの若者が集まりました 出典： 朝日新聞

外国人も参加 出典： 朝日新聞

魔女姿の子どもたち。かわいいです 出典： 朝日新聞