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【食べられません】白菜と角煮、門外不出のお宝が来日

台湾の台北・故宮博物院の展覧会が6月から東京国立博物館で、10月から九州国立博物館で開かれます。門外不出と言われた「翠玉白菜」、「肉形石」もやって来ます。その魅力とは?

左が「翠玉白菜」、右が「肉形石」
左が「翠玉白菜」、右が「肉形石」 出典: あの白菜と肉が来日!

目次

「翠玉白菜」は6月、「肉形石」は10月に

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台湾の台北・故宮博物院の展覧会が6月から東京国立博物館で、10月から九州国立博物館で開かれます。門外不出と言われた「翠玉白菜」が東京国立博物館に、「肉形石」は九州国立博物館にやって来ます。どんなお宝なのでしょうか?

白菜は7月7日までの限定展示

人気工芸品「翠玉(すいぎょく)白菜」を見る人たち
人気工芸品「翠玉(すいぎょく)白菜」を見る人たち 出典:朝日新聞デジタル
中国歴代王朝の名宝を紹介する「台北故宮博物院 神品至宝」展(朝日新聞社など主催)が24日、東京・上野の東京国立博物館で開幕した。雨模様にもかかわらず、開場前には1500人余りが列を作った。海外では初公開となる故宮随一の人気工芸品「翠玉(すいぎょく)白菜」(7月7日までの限定展示)は、1点のみ特別室に飾られ、常に人だかりが出来た。
朝日新聞デジタル

翠玉白菜とは

 高さ19センチ足らず、冷たい光沢を放つ翡翠(ひすい)のなかで、白菜の静と虫の動が一体化する。葉には葉脈が表され、たわむ葉にしがみつくキリギリスは、体のひだや後ろ脚の細かなトゲまでこだわっている。緑と白のコントラストを取り込む眼力と精緻(せいち)な細工の神業ぶりが見て取れる。

 白菜は純潔の、バッタは多産の象徴というから、おめでたい。虫は葉っぱを食べているのだろうか。とすれば、白菜の生命力が虫の子孫繁栄を支えていることになる。清の光緒帝に嫁いだ瑾妃(きんぴ)の持ち物だったという。早く子宝に恵まれるように、との新妻の願いが透けて見えるようだ。
朝日新聞デジタル

台湾・故宮博物院とは

世界各国から大勢の見学者が詰めかける台湾の故宮博物院=台北市
世界各国から大勢の見学者が詰めかける台湾の故宮博物院=台北市 出典:朝日新聞デジタル
 台北故宮は、大英博物館やルーブル美術館などとともに世界4大あるいは5大博物館の一つに数えられるが、違いがある。他の館に世界各地の多種多様な文化が集うのに対し、台北故宮は、中国の悠久の歴史を凝縮した中華の精髄にほぼ限られる。清の乾隆帝ら歴代皇帝が収集に情熱を傾けた、いわば最高権力者のコレクション。中華文明継承者の正統性を担保する政治的なアイテムなのだ。

 それゆえ故宮の文物たちは政争や戦乱に翻弄(ほんろう)され、長い放浪の来歴を持つ。1940年代末、蒋介石の国民党は国共内戦の形勢悪化を受け、故宮の至宝とともに海を渡った。真の統治者を自負した国民党にとって、故宮の宝を所持することに意義があった。
朝日新聞デジタル

来日が実現した理由は

 台北・故宮博物院は中国歴代王朝のコレクションを中心とする約69万件の文物を所蔵しています。日本では以前から同院の展覧会開催が待ち望まれていましたが、2011年に海外から借用する美術品の返却に国が責任を持つ法律が成立し、長年の夢が実現することになりました。
朝日新聞デジタル

そっくりのお宝にそっくりの料理

本物そっくりの工芸品「翠玉白菜」と「肉形石」。それに似せた料理を提供するところも出てきました。

航空会社では

全日空台北発東京行きビジネスクラス機内食で提供される「翠玉白菜」
全日空台北発東京行きビジネスクラス機内食で提供される「翠玉白菜」 出典:朝日新聞デジタル
全日空台北発東京行きのビジネスクラス機内食で提供される「肉形石」
全日空台北発東京行きのビジネスクラス機内食で提供される「肉形石」 出典:朝日新聞デジタル

 全日空は、台北発成田・羽田行きのビジネスクラスの機内食に、豚の角煮を石で再現した「肉形石」とヒスイの工芸品「翠玉白菜」を模したメニューを採用したそうです。

博物院内のレストラン人気メニューを機内食用にアレンジした。主菜が収蔵品に似せた豚の角煮で、ハムとチキンのスープで煮込んだ白菜を前菜に取り入れた。飛行中は味を薄く感じるため、味付けを濃くするなどの工夫をこらした。
朝日新聞デジタル

ホテルでも

左が本物の「翠玉白菜」、右は提供される料理
左が本物の「翠玉白菜」、右は提供される料理 出典:PRTIMES

ザ・キャピトルホテル 東急では6月24日から28日までの期間限定で、ディナーコース「国宝の宴」を提供したそうです。

「国宝の宴」は故宮博物院が収蔵する名品の数々を再現して作られた料理6品とデザート・フルーツからなる、事前予約必須の高級コースです。この特別ディナーを提供するにあたり、現地よりシェフを招聘し、共に料理を提供するだけでなく食器や盛り付けにもこだわり、今回、一部食器も現地より取り寄せ「翠玉白菜」をはじめとする「肉形石」など現地と変わらず“宝”を見事に再現いたします。
PRTIMES

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