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お金と仕事

プロの職場は厳しく、あたたかい。新聞印刷のチームワークを知る

朝日プリンテック 【信頼を刷る】シリーズ Vol.3 社内連携編

PR by 朝日プリンテック

目次

毎日、ポストに届く新聞を製作する現場のこと、ご存じでしょうか。朝日新聞の印刷の多くを担っているのは、朝日プリンテックという印刷会社。印刷会社の仕事といっても、ただ輪転機が刷るだけでは?と思われがちですが、そこにはスムーズに新聞を届けるために、経験と忍耐力と瞬発力を発揮する人たち、それぞれの熱いストーリーがあります。朝日プリンテックの現場から、社員の方に登場していただき、印刷業界のドラマを語ってもらいました。(全3回シリーズ)

【お話を聞いた人】
川崎工場
工場長
吉家征男さん
80人が勤務する川崎工場を率いる。ここで印刷された朝日新聞は神奈川の西南部、東京の西部の配布エリアに届けられる。
吉家征男さん
吉家征男さん
砂川昴さん
2020年入社。工業高校のグラフィックアーツ科
を卒業。研修期間を経て、一人前のオペレーターとして輪転機の操作に携わる。
砂川昴さん
砂川昴さん
岩本麻希さん
2020年入社。サポートスタッフとして、印刷の周辺業務を担当。
岩本麻希さん
岩本麻希さん

避難訓練ではなく、緊急時訓練! 「いざ」という時も印刷は続ける

——川崎工場は、朝日新聞の朝刊を毎日50万部も刷っているんですよね。どんな体制で稼働させているんですか。
 
吉家 基本的には、印刷、技術、管制の三つの担当があります。現場で輪転機を回すのが印刷、その機械のメンテナンスをするのが技術、そしてコンピュータールームで全体を見ているのが管制です。管制は常に工場の現場と連絡を取り合い、少しでも遅れなどが発生していると「機械の調子が悪いのでは。ほかの理由は」とチェックしています。
 
——毎日、メンテナンスは必要なのでしょうか。
 
吉家 整備計画通りに定期的にやっています。オフセット印刷というのは、水とインキのバランスが少しでも崩れると、汚れが発生することがあります。そのため日々の整備作業とともに、突発的なことが起こったときの対処が必要になるんです。もし何かあって新聞が刷れないということになると、待っている読者の方に届けられない。それを回避するために、緊急事態に備えた訓練もしています。
 
——避難訓練みたいですね。
 
吉家 そうなんです。新聞休刊日を利用して、たとえばコンピューター系がダウンしたという想定で、どこに連絡し、どう復旧させるか、代わりの工場を探すなど、その時やるべきことを練習しています。滅多にないことだとしても、いざという時にすばやく動くために、意識を高めているんです。
 
——それだけ、「今日はダメでした」が許されないということですね。
 
吉家 東日本大震災の時は、非常用自家発電機で新聞を刷り続けました。情報を待っている人がいますし、それは途絶えさせてはいけないと思います。訓練は、場合によっては築地本社の工程管理部が中心になって、ほかの工場も一緒に行います。
 

新入社員は見た! トラブル時の超人的対応

——砂川さんは入社1年目ということですが、どうして新聞印刷の世界に入ったのですか?
 
砂川 学校でパソコンに向かってデザインの勉強をずっとしていたんですが、作ったものを印刷する工程に興味が湧きました。最初はプロの世界を知りたい、という気持ちだったのですが、工場を見学して、輪転機の大きさと一度に大量に生産できる規模に圧倒され、かっこいいなと思ったんです。今は一通りの操作ができるようになって、充実しています。
 
——大変なことはなんですか?
 
砂川 いろいろありますが……、最初は夜勤に慣れなくて、仮眠室で寝つけませんでした。
また、新聞なので絶対工程が遅れてはいけないという緊張感があります。でも、その分残業はないので(笑)、友達からは「いいね」と言われています。
 
——先輩たちに見習うところはありますか?
 
砂川 いつも安全を心がけて、機械がスムーズに動くように操作しているのですが、精密な機械である以上、どうしても不具合は起こるんです。先日、紙に汚れが発生というアクシデントが起こり、途中で輪転機を止めなければならなくなりました。でも工程は遅らせられない。そんな時に、先輩は不良紙を黙々と回収し、不具合箇所を点検している間に、ほかの機械で印刷を開始して、ロスを最小限にしていました。あとから考えても、その時の対応が最善、最短で、あの場でそれを瞬時に判断することが、僕にはまだとてもできないです。
 

「みんなが気持ちよく働けるように」その気持ちが工場中に伝わる

——岩本さんは毎日どんな仕事をしているのですか?
 
岩本 工場で出る廃棄分の包装フィルムや結束バンドを回収し、ゴミを分別したり、検紙用の赤鉛筆を補充したり、汚れや油を拭き取るウエスを棚に用意しています。掃除機のフィルター掃除もあります。仮眠室のベッドメイキングも毎日の業務ですね。
 
砂川 いつも新しいシーツに替えられていて、ホテルみたいにきれいになっているんです。仮眠室がきれいなのってすごく助かります。赤鉛筆がきちっとと全部削られてとがっていると、すごくやる気が湧きます。
 
岩本 私は、ウエスを折り畳んだり、ベッドをきれいに整えたりする作業が好きなんです。使っている人の気持ちを考えながら、楽しくやっています。
 
——普段は、岩本さんのようなサポートスタッフと現場の人が会うことはないんですか?
 
岩本 私が工場の片付けに行くのは、印刷が終わったあとなので、顔を合わせることはないですね。いつも大きな機械を見て、すごいな、これが新聞を刷っているんだな、と思っています。インキの匂いも嫌いじゃないです。友達からは、新聞を刷っている工場で働いているというと、すごいね!とうらやましがられます。大勢の人が、自分の持ち場で連携しながら働いているところで、私もその一員になれていると思うと、がんばろう!と励みになっています。
 
砂川 おかげで僕らは印刷に集中できる。安全な稼働のためにもなって、感謝しています。
 
朝日プリンテック 【信頼を刷る】シリーズ(全3回)
Vol.1 「工程管理」編 
Vol.2 「色へのこだわり」編
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