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2018年07月19日

人間とグールに未来はあるのか? 『東京喰種:re』がついに完結

  • 提供:集英社

『東京喰種トーキョーグール:re』16巻で、全30巻におよぶストーリーが幕を閉じる ©石田スイ/集英社

『東京喰種トーキョーグール:re』16巻で、全30巻におよぶストーリーが幕を閉じる ©石田スイ/集英社

 人気漫画「東京喰種トーキョーグール:re」が、7月5日発売の『週刊ヤングジャンプ』31号で最終回を迎えました。第1部にあたる「東京喰種トーキョーグール」が2011年9月に連載開始され、新章の「:re」に受け継がれた物語は、いよいよ衝撃のクライマックスへ――。19日のコミックス最終巻発売にあたり、印象的なシーンやセリフなどをおさらいします。

ヒトと「喰種」は共存できるのか?

 石田スイ氏のデビュー作でもある「東京喰種トーキョーグール」シリーズは、コミックスが全世界で累計3500万部を突破。テレビアニメやゲームになるなど人気は非常に高く、2017年に実写映画が公開されています。

 舞台は、現代の東京のパラレルワールド。私たちの世界と違うのは、ヒトの肉を喰らう「喰種(グール)」と呼ばれる種族が、人間社会に紛れて生活しているということ。彼らは生きるために人肉を求め、人間側はグールの駆逐などを行う喰種対策局(CCG)という警察に似た行政機関を置いて、天敵である彼らに対抗しています。

グールについて解説する喰種対策局の捜査官・佐々木琲世 ©石田スイ/集英社

グールについて解説する喰種対策局の捜査官・佐々木琲世 ©石田スイ/集英社

出典: 東京喰種トーキョーグール:re 1巻 第1話

 グールは高い身体能力を持ちますが、食事や戦闘の時を除いて、見た目は人間と変わりません。無差別に人を狙う狂暴なグールがいる一方で、普通に学校や会社へと通うグールもいれば、身を潜めて生活しているグールもいます。グールも人間と同じく喜怒哀楽や悩みがあり、それが通常のサスペンスやホラー作品に比べて物語に深みを与えています。

 主人公のカネキケン(金木研)は、グールの臓器を移植され、ヒトの肉を欲するようになった人間です。ストーリーの序盤、どちらの種族にも居場所がなくて葛藤するカネキに、彼を救った喫茶店「あんていく」のマスター芳村は、こう語りかけます。

「君は“喰種”であり…同時に“人間”でもあるんだ ふたつの世界に居場所を持てる唯一人の人間なんだよ」
「人間である君に 私達(喰種)のことを知って欲しい …我々が ただの飢えた獣なのかどうか」

出典: 東京喰種トーキョーグール 1巻 第9話より

普通の人間だった主人公が初めてグールと遭遇する場面 ©石田スイ/集英社

普通の人間だった主人公が初めてグールと遭遇する場面 ©石田スイ/集英社

出典: 東京喰種トーキョーグール 1巻 第1話

 物語が進むにつれ、人間とグールの戦いは激しさを増していきます。終盤になり、未曾有の危機が迫って、グールたちとCCGの捜査官が協力して立ち向かうことに。東京に真の平和は訪れるのか、ヒトとグールは理解しあうことができるのか。最後まで見逃せないポイントです。

変貌を続ける主人公・カネキケンの結末は

「もし仮に 僕を主役にひとつ作品を書くとすれば… それは きっと… “悲劇”だ」

出典: 東京喰種トーキョーグール 1巻 第1話より

 カネキケンほど、悲劇の主人公が似合う人間(もしくはグール)もいません。平凡な大学生だった金木研が思いを寄せる女性・リゼは、実はグール。彼女に捕食されそうになったところを鉄骨の落下事故に遭い、重傷を負った彼にはリゼの臓器が移植されます。グールの身体になったカネキは苦悩し、自問自答の日々を繰り返します。

強者であったヤモリと金木の関係が逆転するシーンは衝撃的だった ©石田スイ/集英社

強者であったヤモリと金木の関係が逆転するシーンは衝撃的だった ©石田スイ/集英社

出典: 東京喰種トーキョーグール 7巻 第64話

 圧倒的な弱者だった彼は、さまざまなグールや人間と出会い、成長していきます。大きく変わるきっかけになったのが、グールの集団「アオギリの樹」に拉致されてから。白髪になるほどの壮絶な拷問を幹部のヤモリに受けたカネキは、自分の中の“喰種”を受け入れ、仲間を守るためには戦いを辞さない姿へと変貌を遂げます。

 その後もカネキは、容姿や名前が変わり続けます。後輩思いの穏やかな上司だったり、冷徹な男だったり。挙句の果てには、怪獣のような巨大な“竜”に変わり果ててしまいます。そんな状況も乗り越えて最後の戦いに臨んだ彼が、どんな姿でラストを迎えるのか、ヒトとグールの橋渡しをして幸せになれるのか。非常に気になるところです。

カネキケンが自問自答する中で、歴代の人格が集合する珍しいシーン ©石田スイ/集英社

カネキケンが自問自答する中で、歴代の人格が集合する珍しいシーン ©石田スイ/集英社

出典: 東京喰種トーキョーグール:re 13巻 第144話

魅力的なキャラたちの因縁に決着?

 人間とグールの両サイドに魅力的なキャラクターが数多くいることも、「東京喰種」シリーズの特徴です。人間側では、「CCGの死神」と呼ばれる最強の捜査官・有馬貴将、並外れた能力を持つ鈴屋什造は、読者の人気も高いキャラ。終盤のキーパーソンとなる旧多二福は、その減らず口っぷりで、憎まれ役としての存在感を高めていきます。

CCG捜査官の中でも圧倒的な強さを誇る有馬貴将 ©石田スイ/集英社

CCG捜査官の中でも圧倒的な強さを誇る有馬貴将 ©石田スイ/集英社

出典: 東京喰種トーキョーグール 14巻 第142話

 「東京喰種トーキョーグール:re」からは、手術によってグールの能力を持つ捜査官「クインクス」が登場。瓜江久生、六月透、米林才子、不知吟士らとカネキとの関係性も、見どころの一つです。

 グールの側では、ヒロインの霧嶋董香(トーカ)と弟の絢都(アヤト)、「美食家(グルメ)」と呼ばれ独特のセリフ回しが印象的な月山習らが、主人公の周りを固めます。ほかにも、正体が謎に包まれたエト、人情に篤いナキのほか、特徴的なキャラがたくさんいます。

 注目したい一人が、物語前半でカネキと何度も対戦する捜査官の亜門鋼太朗。正義感の強い彼は、人間側の論理を主張するかのように、カネキに向かって叫びます。

「この世界は間違っている…!! 歪めているのは貴様(喰種)らだ!!」

出典: 東京喰種トーキョーグール 3巻 第25話より

 この言葉は、カネキにも亜門自身にも、大きな影響を与えていきます。後に捜査官の立場を離れた亜門の信念がどう揺らいでいくのか、孤児院で彼を育てたグールであるドナート・ポルポラとの因縁はどうなるのかにも注目です。

カネキケンと亜門鋼太朗は激しい戦いを繰り広げた ©石田スイ/集英社

カネキケンと亜門鋼太朗は激しい戦いを繰り広げた ©石田スイ/集英社

出典: 東京喰種トーキョーグール 14巻 第133話

 彼らのほかにも、カネキらを見守る存在である四方蓮示と、「ピエロ」の一員であるウタ。カネキをグールにした張本人である医師の嘉納明博と、彼に失敗作と扱われたクロ。さまざまな登場人物の因縁が複雑に絡み合いながら、物語は終焉へと向かっていきます。

コミックス最終巻は7月19日発売

 グールが戦闘時に体から出す赫子(かぐね)の仕組みや、対抗する人間が編み出した兵器「クインケ」、CCGという組織の闇など、語るべき点が多くあります。これらについては、コミックを読んだ方がわかりやすいかもしれません。

 戦闘時のグールたちの異形の姿や、登場人物たちの表情、美しいシーンなど、コミックスを読めばさまざまな発見があります。一度読みだすと全30巻を一気に読みたくなる。そんな「東京喰種トーキョーグール」「東京喰種トーキョーグール:re」に、今年の夏はトライしてみるのはいかがでしょうか。

東京喰種トーキョーグール 解体「真」報(週刊ヤングジャンプ公式サイト)

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