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ホームランバー「当たり棒でもう1本」終了…銀紙パッケージ終了で

銀紙パッケージのホームランバー
銀紙パッケージのホームランバー 出典: 協同乳業

目次

60年以上にわたり親しまれ続けているアイス「ホームランバー」の「当たり棒でもう一本もらえる」システムが今年、終わりを迎えました。当たり棒のシステムが残っていたおなじみの銀紙パッケージの商品が生産を終了したためです。しかし、ホームランバー自体は健在で、「当たり」のシステムも形を変えて残り続けるそうです。

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銀紙のアイス、この夏で生産終了

協同乳業はこの秋、新商品「ホームランバー バニラ&チョコ」と「ホームランバー ミルク&キャラメル」を全国のスーパーで発売しました。箱に8本が入った「マルチパック」と呼ばれるパッケージです。

一方、発売当初から親しまれてきた銀紙のパッケージは、今年8月に生産を終了しました。今後のホームランバー製品の販売については、マルチパックのパッケージのみになるそうです。

ホームランバー バニラ&チョコのバニラ味
ホームランバー バニラ&チョコのバニラ味 出典: 協同乳業

協同乳業の担当者によると、「『アイスの棒で当たりが出たらもう1本』という形式は銀紙パッケージのみで実施していたので、無くなることとなります」とのことです。

当たり棒で景品がもらえるシステムは一部の商品で残りますが、「当たり棒が出たら店に持っていきもう1本もらえる」システムは銀紙パッケージ終了をもって終了するそうです。

駄菓子屋減り販路多様化

ホームランバーは今年で発売から65周年を迎えます。ジャイアンツのスター選手・長嶋茂雄さんをポスターに起用し、「当たりが出たらもう1本」というシステムで大人気になりました。発売当時は駄菓子屋を中心に銀紙パッケージの商品を販売していました。

当時は、アイスの棒に「ホームラン」の焼き印があるともう1本もらえ、三塁打や二塁打の場合は合計4塁打分集めるともう1本。「満塁ホームラン」の場合は野球盤や宙返りレーシングカーセットなど当時の子どもたちにとってあこがれの賞品がもらえました。

当たり棒
当たり棒 出典: 協同乳業

しかし、時代の流れで駄菓子屋の数が減少していき、スーパーマーケットやコンビニエンスストアが台頭してきました。

「駄菓子屋さんの減少に伴い銀紙パッケージ商品の販売先も減少し、現在はスーパーマーケットを主力の販売先としています。商品構成も箱物マルチパックをメインとした構成に変わっています。そのような時代の流れにより銀紙パッケージの生産を終了するという決断に至りました」

製造設備が老朽化してきているという背景もあるそうです。

当たりはLINEで

ホームランバーはここ数年のアイス市場拡大の影響もあり順調に推移しています。本数換算で年間7千万本以上を販売しているそうです。

おいしさはそのままに、販売先や「当たり」のあり方は進化を続けてきました。

かつては駄菓子屋で銀紙パッケージのアイスを1本ずつ販売していましたが、現在は箱物マルチアイスを主軸とした商品展開を行っており、スーパー(量販店)をメインチャネルとしています。

2023年の秋から、銀紙のホームランバー以外では当たり棒による抽選応募を廃止して、LINEを活用したデジタルキャンペーンに移行しました。

ホームランバー ミルク&キャラメル
ホームランバー ミルク&キャラメル 出典: 協同乳業

パッケージの中面に印字された二次元コードを読み取って応募する仕組みです。当たり棒を店頭に持って行くだけでなく、当たり棒を郵送して応募するキャンペーンもあり、「封筒に入れて応募するのが面倒なお客様などの意見を反映させました」(担当者)

商品自体の味わいも進化しているそう。「2025年秋からは商品を『よりおいしく、より楽しく』中身を一新させました。主力の『バニラ&チョコ』はミルク感を高めておいしさアップさせました」

ホームランバー ミルク&キャラメルのキャラメル味
ホームランバー ミルク&キャラメルのキャラメル味 出典: 協同乳業

ロングセラーブランドとして長く愛され続けている秘訣(ひけつ)を、担当者は「いくつになっても子ども心をくすぐるアイスを目指し、これまで味わいやフレーバーなど時代の嗜好(しこう)に合わせて商品づくりを行ってきた点が大きいと考えています」と語ります。

今後については、「どんな人が食べても子ども心に戻れるような、おいしいだけではなく楽しさも提供することができるアイスでありたいと考えています。家族みんなで楽しく食べていただき、親子のコミュニケーションの一助につながるようなアイスでありたいです」としています。

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