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ブリンバンバンと「推しの子」アイドル、配信サービスの聞かれ方比較

音楽を聞く人も多いSpotifyやYouTubeのサービス。音楽チャートを席巻した2曲の聞かれ方を分析しました
音楽を聞く人も多いSpotifyやYouTubeのサービス。音楽チャートを席巻した2曲の聞かれ方を分析しました

Creepy Nutsの楽曲「Bling-Bang-Bang-Born」とYOASOBIの楽曲「アイドル」は、今年と昨年の音楽チャートをそれぞれ席巻しました。海外でも流行し、米ビルボードの週間チャートでトップ10入り。一体どこの国で聴かれたのでしょうか。SpotifyとYouTubeのチャートを分析して探りました。(朝日新聞社メディア研究開発センター・山内将吾、石井奏人、新妻巧朗、デジタル企画報道部・篠健一郎)

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二つの楽曲はともにアニメの関連曲です。「Bling-Bang-Bang-Born」(BBBB)は「マッシュル-MASHLE-」の主題歌として2024年1月に、「アイドル」は「【推しの子】」の主題歌として23年4月にそれぞれ配信が始まりました。

米ビルボードとビルボードジャパンが発表した、日本国内で聴かれた楽曲の「総合ソング・チャート」の年間1位は、今年が「BBBB」、昨年が「アイドル」でした。

200以上の国・地域を対象にした米ビルボードのチャート「Global 200」でも、「BBBB」は3月に週間8位を記録。年間では67位につけました。一方「アイドル」は週間で7位(23年7月)が最高順位、昨年の年間では42位と、海外のチャートからも両者の人気ぶりがわかります。

では、二つの曲は海外ではどこの国で聴かれたのでしょうか。SpotifyとYouTubeのチャートから、それぞれの楽曲の配信開始から3カ月間(12週間)の国別の週間ランキングを分析し、どこで聴かれたのかを探りました。

「BBBB」は、Spotifyではウクライナが一時日本を上回る3位に入るなど欧州で広く聴かれました。50位以内に入った台湾や韓国などのアジア勢に混じり、サウジアラビアが最高11位に。その他、同じ中東のアラブ首長国連邦、アフリカのモロッコ、中南米のチリやパナマなどが200位以内にランクインしており、幅広い地域で聴かれたことがわかります。

「BBBB」をめぐっては、両腕を左右に振るダンス「BBBBダンス」をまねする映像を、YouTubeやTikTokに投稿する人が海外でも相次ぎました。そんなYouTubeのランキングをみると、世界一の音楽市場の米国と、カナダの北米2カ国に加え、オセアニア勢のオーストラリアやニュージーランドがそれぞれ最高順位で40位以内にランクイン。Spotifyのデータには表れなかった地域でも人気を博していた様子がうかがえます。

一方、「アイドル」は、Spotifyでトップ200位に入った国・地域は、韓国やタイなどアジア勢のみでした。YouTubeでは、様相が一変します。Spotifyでは見られなかった欧州の国々が大幅に増えました。また北米やオセアニアの国々もトップ100位以内に入ってきました。

配信から3カ月間のグローバルの再生数・視聴数は、Spotifyでは「BBBB」が、YouTubeでは「アイドル」がより多くなりました。

今回分析した海外での聴かれ方は、各チャートの対象国の違いも影響していますが、二つの曲がともに、幅広い地域で聴かれている様子が見て取れました。

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