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ありそうでなかった発想！「プロ独身」用年賀状イラストが面白い
「幸せな暮らし、報告する良い機会」
年の瀬も押し迫り、年賀状作りに忙しいという人もいるのではないでしょうか。その「独身者向け」デザインにまつわるイラストが、ツイッター上で話題を呼んでいます。ジョークのつもりで描かれた作品ながら、「まねしてみたい」という声が続々と上がっているのです。手がけた思いについて、作者に聞きました。（withnews編集部・神戸郁人）
「結婚しました」に引けを取らない
12月21日、1枚の画像がツイートされました。“年賀状の「結婚しました」、「新しい家族が増えました」に引けを取らない『独り身用』のデザイン案”との説明が記されています。
投稿に添付されているのは、はがきサイズの枠線内に描かれたイラストです。木々の葉を思わせる、緑色の背景に浮かぶ、すました表情の男性。白いYシャツ姿で、何とも爽やかな印象です。
一方、すぐ下側に目を移すと、こんなメッセージが載っています。「去年の健康診断で総コレステロール値が基準値を超えてしまいました。今年もよろしくお願いします」。人物画とのイメージの落差が際立つ内容です。
さらにメッセージの右上には、ギリギリ見えるかどうかという小ささで、「あけましておめでとうございます」の一文が。
すぐ脇に赤字で「新年の挨拶（あいさつ）は相手方も見飽きてるだろうから小さくてOK（なくてもOK）」との注意書きが添えられるなど、シュールさ満点の仕上がりです。
「プロの独身だ」「こんな年賀状が届いて欲しい」「お見合い写真にもなりそう」。イラストには数々のコメントが書き込まれ、4万近い「いいね」もつきました。
年賀状の概念、覆したかった
今回の作品を公開したのは、イラストレーターのヒメユリさん（@Himeyurrrrry）です。著書に美少年のキャラクターたちが登場する4コマギャグ漫画『残念男子。』（全4巻・一迅社）などがあります。
どうしてイラストを生み出したのか。いわく、独身者も幸せに暮らしているとアピールするのに、年賀状は良い機会になるのではないかと考えたそうです。「受け取る側も理解ある友人であれば笑ってくれると思いました」
自身も独身というヒメユリさんは、イラスト化したような年賀状を、本気で作ろうと考えてきたのだとか。そこで、温めていたアイデアをそのまま図案化したそうです。
「新年の挨拶を小さく表示する点など、実際にやってしまうと、もはや年賀状ではなくなってしまうような仕様も盛り込んでいます。年賀状の概念を覆す型破りなデザインにしたかったので、あえてそのようにしました」
「ちなみに、コレステロール値のくだりは、私の実体験です」
年賀状の「結婚しました」、「新しい家族が増えました」に引けを取らない『独り身用』のデザイン案 pic.twitter.com/5U9OS0K96w
— ヒメユリ (@Himeyurrrrry) December 21, 2022
「間違っても上司には送らないで」
イラストには「実際に作ってみたい」という感想も数多く寄せられています。もし再現するとしたら、どんな構成にしてみたいか、ヒメユリさんに尋ねてみました。
「でかでかと『私は元気です！』と書きつつ、満面の笑みを浮かべたソロ写真を載せるのが良いですね。独身でも元気に楽しく生きています、ということを伝えたいです」
一方でラフすぎる写真だと、使うのに抵抗感を抱く人もいるかもしれません。ヒメユリさんは「笑ってくれるような友人に送るのが前提」とした上で、「履歴書用などの、すごく真面目な表情のものだとどうでしょう」と提案しました。
様々な生き方があることを明るく肯定してくれる、独身者用年賀状のデザイン。大きな反響があった点については、次のように話しています。
「ほとんどの方が冗談として受け止めてくださっているかと思います。ただ、もし本気で今回のような内容で年賀状を作っていただけるのならば、とことん完成度を高めてほしい。個人的にすごく見てみたいです」
「なお、間違っても会社の上司などには送らないでもらいたいと思います」
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