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猫の躍動感がスゴい! 設計会社のピアスが話題に 売上の一部を寄付
「日本に寄付文化を定着させたい」。そんな思いで企画された猫のアクセサリーが、ネット上で注目を集めています。
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「日本に寄付文化を定着させたい」。そんな思いで企画された猫のアクセサリーが、ネット上で注目を集めています。
「日本に寄付文化を定着させたい」。そんな思いで企画された猫のアクセサリーが、ネット上で注目を集めています。設計技術を生かした躍動感あふれる製品が誕生するまでの経緯を聞きました。
話題になっているのは「Tokyo Flying Cats」と名付けられたアクセサリー。
跳びはねる猫のシルエットが特徴で、「東京の都心でも動物たちが自由に跳びはねることができるように、人が動物や自然と共存できるように」という願いが込められています。
ピアス(税込み1万800円)、イヤリング(1万800円)、ネックレス(6480円)の3種類で、1個売れるごとにピアスとイヤリングは各1000円、ネックレスは500円を動物保護団体や自然保護団体へ寄付します。
制作したのは、治具や筐体の設計を手がける管製作所(東京都)。
ツイッターで「弊社が全精力を注いだねこのアクセサリーです。見て下さい!!」とつぶやいたところ、「このバランスすごい」「すっごい可愛い」といったコメントが寄せられ、リツイートは1万3千、いいねは2万9千を超えています。
弊社が全精力を注いだねこのアクセサリーです。見て下さい!!https://t.co/GDWgvZxuX9 pic.twitter.com/b4pEpb5OVF
— 株式会社 管製作所 (@SW_170713) 2019年5月7日
日本に寄付文化を定着させたいとの思いから、この商品を企画したという代表取締役の管辰之助さんに詳しく話を聞きました。
――この商品を企画したきっかけを教えてください
動物虐待や、殺処分される猫などの動物を見て心が痛み、「弊社でも何かできることがないか」と思ったのがきっかけです。
売り上げの一部を動物や自然の保護団体に寄付することによって、こういった問題の改善に貢献できるのではないかと考えました。
日本にはあまり寄付の文化がないため、どうすれば正しい活動をしているところに寄付を届けられるか、またどうすれば皆様にそれをきちんと伝えられるか、ご理解いただけるか、という点についてはかなり悩みました。
正しい活動を行う保護団体に寄付できるよう、個人や団体の力を借りて情報収集に努め、日本の寄付文化の定着を目指します。
――なぜ猫をモチーフに
猫が好きだったからです。ただ、本作はシリーズで考えておりまして、猫以外のものもリリースしていく予定です。
――デザインする上で意識した点は
スマートすぎず、ふくよかすぎず、大人の猫でも子猫でもない、「洗練された」という言葉がふさわしいデザインを意識しました。
CGソフト解説書などの著者としても有名な、外部デザイナーの加茂恵美子氏に協力を仰ぎ、このような素敵なフォルムが誕生しました。しっぽの円の中心が猫の重心となるようにした点も工夫です。
――技術面での工夫は
医療用器具などでも使われることからサージカルステンレスとも呼ばれている「SUS316L」という素材を用いたことです。
傷がつきにくく錆びや変色に強く、極めて金属アレルギーを起こしにくい、お肌に優しい金属です。
通常ですとこのようなチャームには、素材の流動性や成形後の加工性などから真鍮(しんちゅう)やシルバーなど、比較的柔らかい素材が用いられることが多いです。
しかし今回は、金属アレルギーの方にも安心してご着用いただくことも目標としており、イヤリングの金具以外はすべての部品でこの素材を使用しました。
ただ、あまり柔らかくはないので、鋳造で素材を流し込む際に流れが悪く、猫のしっぽの形状にはかなりの修正を行いました。
――今後の生産予定や受注状況は
弊社のオンラインストアに出品した分は、今回の大反響で即売り切れてしまいました。現在はご予約いただいている分を5月下旬から6月下旬にかけて順次お届けできるように調整しているところです。
7月下旬~8月上旬ごろから在庫も確保し、お待ちいただかなくてもご購入いただけるようにしていきたいです。
――話題になったことについては
「かわいい、欲しい!」と多くの方が話題にしていただき嬉しい限りです。「猫のデザインはたくさん出回っているが『洗練』という言葉がこれほど似合う作品はない」とどなたかがおっしゃっていて、なんだか報われたような温かい気持ちになり、この製品を世に送り出して本当に良かったと思いました。
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