「親戚にも住所、教えきらんとよ」熊本地震、アイデンティティの危機

益城町の仮設団地=2017年10月12日

 今も約4万人が避難生活を送る、熊本地震の被災地。住まいを失った被災者が直面する「アイデンティティの危機」に目を向ける専門家がいます。街や家はただ生活するための器ではなく「私は私である」というアイデンティティ(自己同一性)を支えています。そして、それが傷つくことが、大きな心の負担になると言います。今、現地では、どんな支援が必要なのでしょうか?(朝日新聞熊本総局・池上桃子)

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