「俺…何もなかったんだよ」阪神一筋の和田豊、今だから話せる処世術

監督時代、日本シリーズで球審に選手交代を告げる和田豊さん=2014年、阪神甲子園球場

 1試合平均で4万人を超えるお客さんが駆けつける甲子園球場での阪神タイガース戦。そこは、虎ファンの耳をつんざくような声援が球場を支配し、選手や指導者の一挙手一投足に注目が集まる異質な空間です。担当記者という立場で接するそのプレッシャーたるや、想像の域を超えています。そんな環境に、選手時代から数えると31年間も身を置き、2012年から4年間は監督として指揮を執った和田豊さん(54)。15年シーズン限りでチームを離れた今だからこそ話せるタイガースの一員としての「処世術」を、じっくり聞いてみました。(朝日新聞スポーツ部記者・井上翔太)

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