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不在票にネコ耳のギザギザ、何のため? 実は「かわいい配慮」でした
不在時にしていて荷物が受け取れなかったとき、家のポストに入っている不在連絡票。ヤマト運輸の不在票にはネコ耳の形をしたギザギザの切り込みがあるって知っていますか?実は、理由があって付けたというネコ耳のギザギザ。担当者に経緯を聞きました。
ポストの荷物の不在連絡票、再配達を依頼したらすぐに捨ててしまいそうになりますが、よく見てみてください。実は、ヤマト運輸の不在票にはネコ耳のような形をしたギザギザの切り込みがあるんです。
何のための切り込みなのでしょうか。先日、ヤマト運輸が投稿したSNSに答えがありました。
それは、「手にしただけで『クロネコヤマトからのお知らせ』と分かるように『ネコの耳』の形にしています」というもの。
かわいいイラストですね🥰🖤#ヤマト運輸 の「ご不在連絡票」には、目の不自由な方への配慮として1997年から採用されており、 手にしただけで「クロネコヤマトからのお知らせ」とわかるように「ネコの耳」の形にしています😊当社のユニバーサルデザインのひとつです🤝📝#クロネコヤマト https://t.co/QlMIwo3qYq
— ヤマト運輸 (@yamato_19191129) August 17, 2023
ヤマト運輸の担当者に取材すると、不在票は1976年の宅急便開始当時からあったシステムだそう。さらに、目の不自由な方へのバリアフリー対応として、1997年6月から両サイドに三角の切り込みを入れたものを使っているそうです。
担当者は「視覚障がいのある社員からの発案です」と教えてくれました。
その社員が、一人暮らしをする同じように目の不自由な友人から「不在票に気がつかなくて、荷物を受け取れなかった」という話を聞いたことがきっかけだったそうです。
当時、目の不自由な人が不在票を受け取っても、そもそも不在票だとわからないことが多かったといいます。
また、不在票だとわかっても、どの宅配業者のものかわからず、いくつもの業者の最寄りの営業所の電話番号を調べて、1社ずつ電話をかけて該当する宅配業者を探すこともあったといいます。
そこでまず、ヤマト運輸では点字の不在票を検討しました。しかし、目の不自由な人の中でも点字を読める人は限られるため、触っただけで判別できる仕様にしたということです。
担当者は「『宅急便といえばクロネコ』というお客さまが持つイメージから連想し、ネコ耳の切り込みを入れたデザインを採用しました」と説明します。
このヤマト運輸の素敵な心遣いに、ネット上でも「知らなかった!」という反応の他に、「意味があったんだ」「素敵なアイデア」「かわいい配慮」とたくさんのコメントが付いていました。
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