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ちょっと「おかし」なキーボードキャップ、ぷるぷる感まで忠実に再現
「おうち時間のちょっとした癒やしに」
新型コロナウイルスが流行して、はや一年。感染対策のため、自宅で働く機会が増えた人も多いでしょう。テレワークのお供にぴったりな、ちょっと「おかし」なキーボードキャップが、SNS上で人気です。実用性とユーモアを兼ね備えた創作物の作者に、話を聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)
話題を呼んでいるのは、お気に入りのキーを「プリン」にできるキーキャップです。
トップのカラメル部分が茶色に塗られ、下に向かい、カスタードを思わせる黄色へと変わっていきます。キラリとした光沢まで再現され、ぷるぷる感が伝わってくるようです。
数字やアルファベットが書かれたキーボードに、ちょこんとプリンが載っかっている様子は、何ともシュール。初めて目にしたら、思わず二度見してしまうかもしれません。
「これはめっちゃほしい」「押し間違いの多いCapsLockを付け替えれば、恨まれずに済みそう」。SNS上に商品画像が出回るたび、そんな感想が飛び交っています。
手掛けたのは、夫婦で雑貨サークル「minim」を営む、みくるさんとcobaltさんです。「わたしの『ほしい』をおすそわけ」をコンセプトに2010年から都内で活動。ビーズ製のアクセサリーや、装飾性の高いキーキャップを製作・販売しています。
ついつい食べたくなってしまうアイテムが、誕生した経緯とは? 二人を直接取材しました。
きっかけは、ウイルスの感染を防ぐため、在宅時間が増えたことです。みくるさんは以前から、樹脂の一種・UVレジン製のピアスなどを製作してきました。それを見たcobaltさんが、同じ素材でキーキャップを作ろうと思い立ったといいます。
「キーキャップのフォルムはプリンに似ています。そしてUVレジンもプリンも、型に流し込んで固めるという共通項がある。そういった点から、着想しました」(cobaltさん)
購入者からは、商品が伴うひょうきんさを評価する声が上がっています。このことについて、cobaltさんは次のように喜びました。
「元々、画面のスクリーンショット撮影などに用いる、『プリントスクリーンキー』に使って頂きたいと考えていました。minneでもダジャレのつもりで、『”プリン”トスクリーンキーキャップ』として出品しています」
「無機質なキーボードの中に、なぜかプリンがある。そんな意外性や可愛さと合わせ、伝えたいことを理解して頂けた点は、うれしく思っております」
完全受注生産のため、納品までには1カ月ほどかかるそう。またMX軸と呼ばれるタイプのキーボード専用だといいます。今までに25個売れましたが、ここ最近の盛況ぶりを踏まえ、増産体制に入っているとのことです。
「キーキャップは手作りしており、強い力を加えると破損する場合があります。使用にはご注意下さい。おうち時間やテレワークの、ちょっとした癒やしになれば幸いです」
価格は一つ1500円で、minneのウェブサイトか、東京・池袋のレンタルスペース「キャラメルキューブショコラ」で注文できます。
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