ネットの話題
「食パン袋とめるアレ」が束になってる! 取り付け前のロールが壮観
食パンの袋についている白や水色の留め具「バッグ・クロージャー」。取り付け前の束になった状態がツイッター上で注目を集めています。
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食パンの袋についている白や水色の留め具「バッグ・クロージャー」。取り付け前の束になった状態がツイッター上で注目を集めています。
食パンの袋についている白や水色の留め具「バッグ・クロージャー」。取り付け前の束になった状態がツイッター上で注目を集めています。まるで映画フィルムのようにロール状になっている理由を、製造元に聞きました。
バッグ・クロージャーは1952年にアメリカで誕生しました。
包装機械事業を営んでいたフロイド・パクストン氏が、「りんごを袋詰めしたあとに袋の口を簡単に閉じる方法はないか?」と依頼され、飛行機の中で原型を考案。
日本では食パンの留め具というイメージが強いですが、アメリカでは今でも野菜や果物の包装に使われることが多いといいます。
国内で唯一バッグ・クロージャーを製造しているのは、埼玉県川口市にあるクイック・ロック・ジャパンです。
すべてのバッグ・クロージャーは本社にある第一工場と隣にある第二工場で製造しており、その数は年間約30億個にも上ります。
今月初旬、そんなバッグ・クロージャーの取り付け前の束がツイッター上で紹介され、話題になりました。
おなじみのあの形が横にズラッとつながって、映画フィルムのようにロール状になっています。
この投稿に対して、「プチプチして切り離したい」「1ロール欲しい」といったコメントが寄せられています。
つなげてロール状にしている理由とは? 広報担当の鈴木敦さんは「製造ラインでクロージャーを取り付ける『結束機』に適した形なんです」と説明します。
結束機に取り付けられたクロージャーは、袋を結束する直前に1個ずつ切り離される仕組みになっています。
食パンなどに使われる最もポピュラーなクロージャーで、立体商標も取得している「J-NRP」は、外側も左右非対称で突起やへこみもあります。
結束する前にロールが切れると機械の故障につながるし、結束時にスムーズに切れないのもNG。いかに効率よく、なめらかに作業できるかを考えた結果、あの突起やへこみが考案されたそうです。
製品が話題になったことについて、鈴木さんはこう話します。
「このような形で話題になったことで、バッグ・クロージャーが皆様の日常に溶け込んでいることを実感しました。今後もこの小さな留め具をよろしくお願いします」
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