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IT・科学

冬の朝、すっきり起きる方法はこれだ! 意外とシンプル、ぜひ挑戦を

目次

サラリーマンの日々をキャラ化した「城崎広告」のメンバーが日頃感じている疑問を、withnews編集部がフカボリ取材する「会社員のモヤモヤ」。52回目は「冬の朝、スッキリ起きる方法」についてです。
城崎広告
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今回の登場人物

大神勇人
営業部所属の24歳。物怖じせずに相手の懐に飛び込む姿勢とフットワークの軽さが自慢。趣味はカラオケと祭。

 

倉知蓮
事業推進部所属の26歳。独特のセンスを発揮するビジュアルデザイナー。趣味はネットサーフィンとアイドル。

 

猫渕渉
42歳の企画部部長。長年の経験で築いた人脈とそつのない仕事ぶりに定評あり。趣味は読書、お酒、料理。

冷え込む日が増えてきました。それにともない朝、寝床から起きるのがつらい日も増えてきました。「冬だから仕方ない」と諦めている人も多いのではないでしょうか?

 

大神

うぅ……油断したっす……やっぱ寒くなると起きるのつれぇ……
教次サンまじで怖かった……

 

倉知

猫の湯たんぽ効果やばい……
起きられなかった……
菅原さんに淡々と注意されるの、結構くる……

 

猫渕

あはは、まさか3人も寝坊で遅刻するなんてね。
ぼくも水上君に叱られちゃったよ。

 

大神

寒い日の朝ってツラすぎっす!
なんとかならないもんすかね?

 

倉知

目覚ましはもちろん仕掛けてるんだけど、そういう問題じゃないところあるし……

 

猫渕

それじゃ、今回の取材はこれでお願いしてみようか。
なんとなく分かるようで分からず、気合で解決しているかもしれない冬の起床。起きづらい原因と対策を、脳神経科学が専門の早稲田大学教授・枝川義邦さんに聞きました。
枝川 義邦さん
 

朝眠いのは「覚醒度」の問題

 

大神

よろしくお願いします!
オレたちを助けてくださいっす!!

 

猫渕

切実だね。先生、そもそも冬の朝がつらい理由って科学的にはどうなんでしょうか?

 

枝川

冬の朝に起きるのがつらい理由の一つは「暗い」からです。

まず前提としてですが、冬は夏に比べて日の出が遅く、日の入りが早いため、日照時間が短いです。夏場と比べると最大で4時間ほど短くなるのではないでしょうか?

 

倉知

えっ、明るさって関係あったんですか?
単純に寒いからだと思ってました。

 

枝川

そうなんです!
日照時間の長さと気分は相関関係があり、一日における日照時間が長いほど人は気分も晴れやかで活発になりやすい傾向があります。

事実、冬には日照時間が短いが故にうつ症状が出る人が増えたりします。

 

大神

太陽の力ってすげぇ……でも、冬に日が短いのはオレたちにはどうしようもない気がするんすけど、対策ってあるんすか?
出典:PIXTA

 

枝川

対策は非常にシンプルで、「明るく」することです。

 

枝川

目が覚めている度合いを、覚醒度と言います。明るい方がこの覚醒度は高くなりやすく、暗い方が低くなりがちです。
そのため、明るくすることで覚醒度を上げて目覚めやすくすることができます。

 

猫渕

よく朝起きたらカーテンを開けて朝日を見るといいなんて聞くけど、科学的に正しかったんですね。

 

枝川

そうなんです。
目覚まし時計の音だけで起きる習慣がある人も多いと思いますが、音のみだと覚醒度が低く、深い睡眠のときに無理やり目覚めることもあり、目は覚めても頭がボーッとしているのではないかと思います。

 

倉知

わかります……無限にスヌーズを繰り返して、結局ギリギリになっちゃうんですよね……

 

枝川

また、寒いから布団を出たくない…という理由の人もいるのではないでしょうか?
これは、部屋の暖房をつけることで解決するしかありません。

 

大神

寒いならあったかくする、シンプルっすね!

 

枝川

案外、こんなことでスッキリ起きられたりするので、これも立派な対策と言えると思います。

深部体温を意識して、よりスッキリ

 

倉知

…と、頭ではわかっていても、実際朝になるとなかなか……
スッキリ起きられる方法について他にも教えていただけますか?

 

枝川

また、よりスッキリと起きられるようにするために深部体温を意識した活動をするとより良いと思います。

深部体温とは内蔵を含む体の内側の体温です。
起きて活動しているときは高くなり、逆に休息を取るときは低くなります。

 

大神

それはどうしたら上げられるんすか?

 

枝川

起きてすぐに、食事や飲み物等の温かいものを摂取することで効率的に深部体温を上げることができます。

覚醒度の高い状態に近づくので、よりスッキリと目覚めることができますよ。
出典:PIXTA

 

倉知

へー、寝起きは温かい飲み物がいいんですね。
おれ、逆に冷たい水で体を起こそうとしてたな……逆効果だったのか。

 

枝川

その他、五感などを刺激することも効果的で、目からの光や耳からの音だけでなく、体の表面をこするといった皮膚感覚を刺激したり、体を軽く動かしたりして筋肉を動かす行為も効果的です。

 

猫渕

布団の中で皮膚をこすったり、手足を伸ばして動かしてみるくらいなら、ぼくにも明日から試せそうです。

 

枝川

気を付けたいのが平日と休日の睡眠時間のギャップです。
休日は平日よりも多く睡眠時間を取っている人も多いと思いますが、海外に行ったときの時差ボケと同じで、あまりにかけ離れると体内時計が狂いますので、夜に眠れなくなったり、睡眠が浅くなったりします。

 

大神

耳が痛いっす……休日ってつい遅くまで飲んで、翌日昼までねちゃったりするんすよね。

 

倉知

おれも……一日中布団で過ごしてたりするかも……

 

枝川

いろいろな方法がありますが、やはり冬の朝は辛いと思います。

朝起きるときだけでなく、夜寝る前に睡眠の質を上げる取り組みを意識することで、より快適な起床につなげていってもらえればと思います。

 

猫渕

規則正しい生活が大切なんですね。うーん、毎朝寝坊するわけにもいかないし、少しずつ試してみます。本日はどうもありがとうございました。

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