連載
#1 ネットの話題フカボリ
『言い出しづらい人』のわかりみが深い 漫画作者「実体験を描いた」
やもやした気持ちを描いた漫画が、ツイッター上で話題です。
「ダブったので、よければ差し上げますよ」。会社の部下に言われて心待ちにしているのに、もらえる気配がない。でも、こっちから催促できないし……。そんなもやもやした気持ちを描いた漫画が、ツイッター上で話題です。「同じような経験があまりに多いので、これはもう『漫画にしろ』というお達しなのかと思って」と話す作者に聞きました。
『言い出しづらい人』 pic.twitter.com/DwB9hVOTO3
— 反転シャロウ@単行本発売中 (@sharoh_hanten) 2018年6月23日
今月23日にツイッター投稿された画像。オフィスでパソコンに向かっている木ノ下部長に、部下が声をかける場面から始まります。
この漫画に対して、「この心がすれ違う感じすごいわかる」「どっちも言い出しづらい人だったってオチ好き」といったコメントが寄せられ、リツイートは1万3千、いいねは4万を超えています。
描いたのは、ツイッターで話題の漫画『JKと捨て子の赤ちゃん』(KADOKAWAから第1巻書籍化)や、『先生のやさしい殺し方』(スクウェア・エニックスから既刊2巻)で知られる反転シャロウ(@sharoh_hanten)さんです。
今回の漫画を描こうと思ったきっかけについて、こう話します。
「仕事で交流のある方に、こういった口約束をされては忘れ去られることがありました。あまりに多いので、これはもう『漫画にしろ』というお達しなのかと思って描きました(笑)」
作中には、自らの経験や感じたことが反映されているそうです。
「言われた時はとても嬉しくて、心待ちにしているのですが、すっかり忘れられてしまうんですよね……。仕事相手で、なおかつ善意故に催促もできないという、まさにこの漫画の部長さんと同じ気持ちです」
物語のその後については「後日、部長さんは無事シークレットを発見しました」とのこと。現実と違ってハッピーエンドだそうです。
話題になったことについては、「作中アイテム“のびねこ”に意外と興味を持っていただけたことが嬉しいです」と話していました。
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