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なぜ金爆? 女子向け『性の冊子』が話題に 「教育とエロの狭間で」
「ゴールデンボンバー」を起用した性に関する冊子が話題になっています。
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「ゴールデンボンバー」を起用した性に関する冊子が話題になっています。
【ネットの話題、ファクトチェック】
その楽曲やライブパフォーマンスで注目を集める「ゴールデンボンバー」。そんな彼らを起用した性に関する冊子が話題になっています。メンバー4人が女子学生と保健室の先生に扮して、学園生活の中で性の悩みや疑問を解決するというストーリーです。「若者に人気の高いゴールデンボンバーを起用することで、性に関して間違った認識を持ちやすい若年層に正しい知識を提供したい」と話す制作元に、話を聞きました。
今月上旬、「ゴールデンボンバーが素敵な事やってるから載せとくね」という文言とともに投稿された画像。
そこには女装したゴールデンボンバーが、性に関する疑問や悩みを解決するストーリー仕立ての冊子が写っています。
この投稿に対して「マジ素敵!」といったコメントが寄せられ、リツイートは1万9千を超えています。
冊子を制作したのは、女性向けコンドーム「グラマラスバタフライ」などを手がけているジェクス(大阪市)です。
特設ホームページ「GB学園ハッピー未来部」では、冊子と同様の内容を公開。GBはゴールデンボンバーとグラマラスバタフライの頭文字から取ったそうです。
ホームページでは、コンドームの正しい使用方法だけでなく、性感染症や人工妊娠中絶のデータ、避妊に関するデマなども紹介。
性行為について「命の責任が伴う大人な行為です」とした上で、「正しい性知識を頭に入れ、自分の意思で『する・しない』を決断することが大切です」と呼びかけています。
なぜ、ゴールデンボンバーを起用したのか? ジェクスのマーケティング企画部部長・井上貴光さんに聞きました。
――冊子はどこで配布されているのでしょうか
「基本的には、性教育でコンドームをご使用される先生方に『グラマラスバタフライ』のサンプルと合わせてお配りしています。また共通する内容をホームページにも掲載しています」
――ゴールデンボンバーを起用した理由は
「大切な問題でありながら、どうしても恥ずかしくデリケートな性に関する問題を、楽しく伝えていただけるキャラクター性です。また、『女性の立場から』というメッセージを、女性に扮して伝えることに理解をいただけたこともあります。女性に人気のグラマラスバタフライとして、これからコンドームが必要になる若い世代を中心に、啓発メッセージを届けたいという思いがあります」
――冊子のコンセプトは
「『いかに楽しく伝えられるか』『分かりやすいか』がテーマですので、身近に感じられるように学園をテーマにストーリー仕立てにしました。内容は、学会や性教育に関して勉強したものを独自に織り交ぜたものです。強調して伝えたい部分をゴールデンボンバーさんのパロディーにすることで、より印象に残るよう意識しました。性感染症や意図しない妊娠を避けることについては、ファンの方もその対象であり、一緒に啓発を広げていただける学園メンバーだと考えています」
――冊子で最も伝えたかったメッセージは
「コンドームの正しい使い方や、性感染症についての部分です。コンドームは男性が装着しないと避妊出来ない男性主体の避妊方法です。そこにはいろいろな落とし穴がありますので、巷にあふれる避妊の嘘情報なども公開しています。それらを含めて正しく判断して欲しいというところです」
――冊子を作る上で苦労した点は
「メンバーのみなさんが個性豊かなので、アイデアはどんどん出て、楽しく作成出来ました。NG覚悟で考えたものもすんなり通過し、ご理解いただけたことに感謝しています」
――ここに注目してほしいという点は
「『誰かを好きになったら考えてほしい』というタイミングについてです。今回この冊子を作成して意外だったのは、娘を持つ親からの反響です。ゴールデンボンバーさんのファンの幅広さからでしょうか、『娘が読んでいるのを見て安心した』『一緒にたのしく読めて分かりやすい』といった、うれしい声をいただいています」
――冊子の制作以外にも啓発活動として取り組んでいることは
「私どもは『教育とエロの狭間』と言っていますが、ちょうどいい中間地点、実践で役立つ情報を正しく提供するのはメーカーの使命だと考えています。単発の啓発イベントではなく、年間を通して『ラブ活』というテーマで性の調査を実施し、教育活動への協賛なども常時ホームページで受け付けています。単に『コンドームを使いなさい』ではなく、素敵なLOVEを広めていきたいです」
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