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「MMがFFになる」 ファイナルファンタジー、横浜との意外な歴史
横浜のみなとみらい線みなとみらい駅で、6月から発車メロディーがファイナルファンタジー仕様になっていると、ツイッターで話題です。スクウェア・エニックスによると、5月末からみなとみらい地区で始まった「MMが、FFになる。」というFF30周年企画の一環とのこと。でも何で横浜で? 実は深いつながりがありました。
1987年に第1作が発売されたファイナルファンタジー。スクウェア・エニックスは30周年を記念して、今年1月末から東京タワーのライトアップやリアル脱出ゲームなど様々なコラボ企画を展開しています。
「MMが、FFになる。」はその名の通り、みなとみらい(MM)地区をプロジェクションマッピングやフラッグジャックなどで、ファイナルファンタジー(FF)一色に染め上げようというもので、1日から始まった発車メロディーもその一つです。
上り(横浜方面)は「Final Fantasy」、下り(元町・中華街方面)は戦闘終了後に流れるおなじみのBGM「Victory Fanfare」が、約7秒流れます。ツイッターでは、「みなとみらいの電車の発車の音楽がFFだ!」などと言ったつぶやきが相次ぎ、1万リツイートされた投稿もあります。
また5日からは、東急東横線の一部の列車の車体をスマホアプリの人気作「FFブレイブエクスヴィアス」仕様にラッピング。天野善孝さんのイラストやシリーズの人気キャラがベイブリッジなどの「横浜名物」とバトルを繰り広げるストーリーとなっており、みなとみらい線みなとみらい駅の広告と合わせてFFの世界観に包まれています。
さらに10、11日夜には、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの壁、縦98.1m、横80mを使ったプロジェクションマッピングも予定しています。FFではおなじみの召喚獣「バハムート」と光の戦士たちの激闘を描いた10分間のオリジナル作品です。
スクウェア・エニックスによると、「MMが、FFになる。」のきっかけは合併前のスクウェア社が横浜市港北区日吉で発足したことでした。話を聞きました。
――FF誕生も横浜と深く関わっているのですか
スクウェア社の設立は1986年。FFの第1作はその翌年に誕生しました。作品を手がけたスタッフには神奈川県にある大学出身者も多く、「ファイナルファンタジー」と横浜はとても縁の深い関係にあります。
また、海外との交流が盛んに行われてきた歴史を持つ海港都市横浜は、「ファイナルファンタジー」に多く登場する港町を強く連想させます。
――イベントはどういう形で実現したのですか
記念すべき30周年を一緒に盛り上げたいという思いから、今回のコラボレーションを横浜市にオファーしました。みなとみらい地区をはじめとする事業者の方と実行委員会を立ち上げ、それを横浜市が支援する形で今回の企画が実現しました。
――ユーザーにどういう所を楽しんでほしいですか
目玉となるプロジェクションマッピングは、「ファイナルファンタジー」シリーズファン、ゲームファン、そして、ご覧になる方すべてにわかりやすく、その圧倒的な映像美を楽しんでもらえるよう制作しています。ぜひ、世界有数の夜景を持つ横浜の夜空に映し出されるファイナルファンタジーの世界を、その目に焼き付けてもらえればうれしいです。
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