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2016年03月13日

ナイナイアンサーの名物カウンセラー、歌手でもブレーク その魔法

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心理カウンセラーの心屋仁之助さん。「好きなことをして、いっぱいたたかれることは、肥やしになります」という持論をモチーフにしたかぶり物で笑顔

心理カウンセラーの心屋仁之助さん。「好きなことをして、いっぱいたたかれることは、肥やしになります」という持論をモチーフにしたかぶり物で笑顔

 中尾彬・池波志乃夫妻、虻川美穂子、遠野なぎこ、原田大二郎、ホリエモン、森口博子……そのカウンセリング手法で、数多くの芸能人の心を揺さぶり、生き方を変えてきた心理カウンセラーの心屋仁之助さん。最近、テレビで見かけないなあと思ったら「歌手」になっていました。自費制作のCDはスマッシュヒット、ライブのチケットは完売。CD不況の今、なぜそこまで人気に? そこには、「口コミ」での評判を生み出す自然体のスタイルがありました。

キャリア捨て歌手デビュー

 心屋さんは、2012年末から「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の出演などで、一躍人気となった心理カウンセラーです。テレビ番組でカウンセリングした芸能人の多くがその場で涙し、評判を呼びました。

 「友達夫婦」になってしまったことに悩む虻川美穂子さんには、「自分のことを女の子だと思いましょう」とアドバイス。虻川さんは、さっそくイヤリングをつけるなど「女性らしさ」に目覚めたことをブログで報告しました。

 中尾彬・池波志乃夫妻には、夫を甘やかしすぎるのは「ダメンズ」を作り出す「ダメンズ・メーカー」になりかねないと忠告。歯に衣を着せぬカウンセリングが評判を呼びました。

 そんなキャリアを捨てて、心屋さんは歌手の道に入りました。2014年4月に自費制作で発売された「魔法のうた」は、AmazonのCD売り上げで総合ランキング最高2位を獲得。Amazonだけの販売にもかかわらず、1万2000枚を売り上げます。

 歌手のmisonoさんが「家-ウチ-※アルバムが1万枚売れなかったら misonoはもうCDを発売できません。」を出して話題となったように、今は、プロの歌手でもCDを売るのが難しい時代です。「なぜ、歌手に?」。本人に直撃しました。

中尾彬、池波志乃夫妻。心屋仁之助さんは、夫を甘やかしすぎるのは「ダメンズ・メーカー」になるとバッサリ

中尾彬、池波志乃夫妻。心屋仁之助さんは、夫を甘やかしすぎるのは「ダメンズ・メーカー」になるとバッサリ

出典: 朝日新聞

「まず、日比谷公会堂で3曲歌ってみた」

――何がきっかけで歌手活動を始めたんですか?
「昔から歌を歌うのが好きだったんですよね。でも、プロになれるわけじゃないし、趣味でいいやとあきらめてたんですよね。で、2012年夏ぐらいに、執筆や講演などの仕事がパンパンになって、あるときふと、『あ、もう、自分が好きなことだけをしよう』と思って、仕事を減らしたんですね。そして、歌を歌おう!と決めたんです」

――心理カウンセラーとして成功していたのに、周囲の人からは反対されませんでしたか?
「たしかに、正直言って、『心理カウンセラーなのに、なんで、歌?』という視線を向ける人も少なからず、いました」

「でも、『好きなことをやろう』と決めたんだから、誰になんと言われても、人目を気にせずに歌いたいから歌おう、と。もちろん、お金をとって聞かせるレベルの歌ではないのは承知のうえでした。でも、やりたいから、やる。人目を気にするのは、やめる、と。まず2013年7月の2000人を集めた日比谷公会堂の自分の講演会で3曲歌ってみたんです」

「まず2013年7月の2000人を集めた日比谷公会堂の自分の講演会で3曲歌ってみたんです」。そこから歌手人生が始まった

「まず2013年7月の2000人を集めた日比谷公会堂の自分の講演会で3曲歌ってみたんです」。そこから歌手人生が始まった

「握手券をつけた」

――何でそんなに売れたんでしょう?
「おそらく、最初に売れたきっかけは、一回目のライブツアー中で握手券をつけたからです(笑)。でも、それによって、みんなが感想などをブログに書いてくれたんですね」

「『ヘタクソ』なんていう悪いうわさもいっぱい出ましたが、『怖いもの見たさ』になって逆に評判になって。そんな中、良いうわさもあって、『聴くだけで課題が解決した』とか『癒やされた』とか、言われはじめたんです」

――ネットの口コミの効果が大きかった?
「そうですね。どうやら、『子供が喜ぶCD』だったらしい。子供が『かけてかけて』と親にせがんだり、親より先に歌を覚えて一緒に歌ったり。そんな感想を、ブログで紹介していったら、売れ行きも伸びました」

「おそらく、最初の売れたきっかけは、一回目のライブツアーで、握手券をつけたからです(笑)」

「おそらく、最初の売れたきっかけは、一回目のライブツアーで、握手券をつけたからです(笑)」

「評判、口コミで広がった」

――普通の歌手とは違うブレークの仕方ですね
「『不思議な効果のあるCD』として、口コミで広がった、ということでしょうか。ライブや講演会で歌って、みんながその効果と、音楽的な良さにも気づいてくれて、買ってくれたようです」

――ツアーも実現させました
「CDを発売したのが2014年4月。同時にツアーも実現しました。ZEPP札幌から始まり、東京、福岡、大阪の4会場のライブツアーは、8千円のチケットでしたが、3500人を動員したんです。今年2月からは、7都市をまわるライブツアーをしています」


「いいかげん、と言われてもやりたいことをやる」

――著書『いいかげんに、生きる』では、「適当くらい」の人生をすすめています
「適当、いいかげん、ダメなやつ、自分勝手、わがまま……などなど、何と言われようと、『やりたいことをやる』のが大事です。周囲の人から反対されたり、自分自身も怖い気持ちもあると思いますが、『やりたいことをやる勇気』をもってみてください。ぼくがおすすめしている『人生がうまくいくためのコツ』です」

――で、もうカウンセリングは、しないんですか?
「うーん、歌いながらカウンセリングをしているといえばいいでしょうか。『話す』だけでは説明しがちになってしまう届けたいメッセージをダイレクトに届けたい、という思いがあるんです。歌って、リラックスさせながら、楽しみながら、僕の伝えたいメッセージをたくさんの人に同時に届けにられるんですよね」


中尾彬さん 日活ニューフェイスから、バラエティーへ 多彩な顔
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中尾彬さん=1966年6月5日
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出典:朝日新聞
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