お金と仕事
Nikonようかん、最も厳重な梱包で届く和菓子 知る人ぞ知る名機
Nikonには、知る人ぞ知る「名機」があります。あのF3よりも古い歴史をもつ現役商品。それは、カメラではなく「ようかん」です。
お金と仕事
Nikonには、知る人ぞ知る「名機」があります。あのF3よりも古い歴史をもつ現役商品。それは、カメラではなく「ようかん」です。
記者になって十数年。始めて買ったカメラレンズはNikon製でした。それからというもの、一眼レフはずっとNikon一筋です。そのNikonには、知る人ぞ知る「名機」があります。あのF3よりも古い歴史をもつ現役商品。それは、カメラではなく「ようかん」です。
子会社のNikonイメージングジャパンが運営するオンラインショップ「Nikonダイレクト」。もちろん売っているのはカメラや関連商品です。
左上の「SPECIAL」から「Other GOODS」へと進むと、「菓子」の項目があります。そこには以下の説明が。
『Nikonの従業員向けに販売されてきた「Nikon羊羹」をお探しの方はこちら』
クリックしてみると、ようかんの詰め合わせが紹介されています。
本煉・小倉・塩・栗・柚子など、いろんな味の組み合わせで5セットあります。
Nikon広報課によると、ようかんが発売されたのは昭和48年。
Fシリーズの名機「F3」が発売されたのが昭和55年なので、なかなか歴史のある商品です。
販売を始めたいきさつについて、広報課に聞きました。
Q なぜNikonがようかんなんですか?
A もともと従業員向けの商品だったのですが、評判がよかったので2000年2月に、Nikonダイレクトの前身である楽天市場店で販売を始めました。
Q カメラと同じラインで製造しているんですか? もしかして、その工程で出たものを利用しているとか?
A それはありません(笑)。栃木県大田原市にある「本宮」という会社に製造委託しています。表現が正しいかは分かりませんがOEM(original equipment manufacturer)商品です。そもそも、従業員向けにようかんをつくることになったのも、本宮さんから提案があったからなんです。
Q 売れ行きを教えてください
A 数量はお答えできませんが、コンスタントに売れています。お歳暮、お中元、お盆の時期に特に売れます。カメラアクセサリーやオリジナルグッズと一緒にご購入いただく場合も多いです。
Q Nikonダイレクトを見ると、B、C、D、E、NEW一口ようかんの5セットがありますが、なぜAはないのですか?
A 栗味が登場し、Eセットが出来たことにより終了になりました。ちなみにAセットは、本煉・小倉・白煉という組み合わせでした。
Q 次はFということになりますが、NikonといえばFシリーズ。もしかして欠番ですか?
A 未定です。
Nikonで製造していないことがわかり、ちょっとガッカリ。
しかし、OEM製品とはいえ、Nikonらしさを感じさせる演出があります。
商品が届く際、カメラ並みにエアクッションで厳重に梱包され、伝票には「デジタルカメラ機器 取り扱い注意」と書かれているのです。
「Nikonダイレクトで販売する製品は、デジタルカメラやその関連製品など精密機器の割合が多く、注文頂いた商品がようかんであっても、精密機器用の梱包材、配送用伝票を使用しております」(広報課)
複数の商品を同梱する場合や手間を考えてのことのようですが、ちょっとうれしいですよね。
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