MENU CLOSE

話題

きゃりぱみゅ愛用 日能研「Nかばん」 注文殺到しても商品化断る

中学受験の学習塾「日能研」が塾生向けにつくった「Nかばん」。きゃりーぱみゅぱみゅさんが取り上げたことで、おしゃれアイテムとしても注目を浴びました。30年ほど前に誕生し、改良を重ねながら現在4代目です。

日能研の「Nかばん」。Nバッグと呼ばれることもある
日能研の「Nかばん」。Nバッグと呼ばれることもある

目次

私が小学生のころ、クラスで頭のよかった同級生が持っていた青いバッグ。真ん中に「N」の文字があしらわれていました。みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか? そう、中学受験の学習塾「日能研」が塾生向けにつくった「Nかばん」(Nバッグ)です。30年ほど前に誕生し、改良を重ねながら現在4代目。きゃりーぱみゅぱみゅさんが取り上げたことで、おしゃれアイテムとしても注目を浴びました。そのかばんの知られざる秘密に迫ります。

【PR】盲ろう者向け学習機器を開発。畑違いの挑戦に取り組んだ技術者の願い

きゃりーちゃん「今1番欲しい!」


ツイッターで230万人以上のフォロワーがいる、きゃりーさんがつぶやきました。



それから2カ月後。



最初のつぶやきの後、日能研にはファンから電話がかかってきたそうです。

「きゃりーちゃんに、あのカバンをプレゼントしてください」

若者への影響力が絶大なきゃりーさんも注目したNかばん。いったいどんなものなのでしょうか?

日能研の広報部に聞きました。

安心・安全に通えるように発案


日能研に通うのは小学3年生から6年生。そんな児童たちが安心・安全に通えるようにと発案されたそうです。

「電車やバスで通う際に『あのかばんの子は日能研に通う子どもだ』と地域の人に認識していただくことで、気にかけてもらえるようにと考案しました」

安全・安心以外にも理由があるそうです。

「同じかばんを持つことで子ども同士の一体感が生まれます。入試当日も『一緒に頑張ってきた仲間だ』と自信や誇りを持って臨めます」

Nかばんの使用は強制ではありません。それでも、ほとんどの子どもが使っているそうです。

初代はデニム地。肩掛けのみ

初代「Nかばん」=みくに出版「進学レーダー」より
初代「Nかばん」=みくに出版「進学レーダー」より
「Nかばん」の2代目(右)と3代目(左)=みくに出版「進学レーダー」より
「Nかばん」の2代目(右)と3代目(左)=みくに出版「進学レーダー」より


初代が誕生したのは1980年代半ばごろ。デニム地のショルダーバッグで、Nのロゴが上から下まで目いっぱいあしらわれているため、かなり目立ちます。

2代目になったのは91年。リュック・手提げとしても使える3WAY使用になったのが大きな変更点です。現行型にかなり近づきました。

93年にはNを大きくするマイナーチェンジで3代目に。

そして99年から現行型である4代目になりました。それまでのデニム地からナイロンになって軽量化。防水加工されるなど汚れにも強くなりました。

Nマークやショルダーベルトなどには夜道でも安全なように反射材を多用。

時間割りが見やすい透明ポケット、定期券を出し入れしやすいよう工夫されたひも通しやポケットなど、細かな点も改良されています。

市販してません

日能研の「Nかばん」
日能研の「Nかばん」


このNかばん、市販はされていません。

きゃりーさんが取り上げたころから、小売店や商社から「取り扱いさせてほしい」といった申し込みが相次ぎました。

それでも、日能研はすべて断ったそうです。

「Nかばんには塾生たちが培ってきた誇りが詰まっています。それを大切にしたいんです」

日能研の「Nかばん」。塾生の誇りが詰まっています
日能研の「Nかばん」。塾生の誇りが詰まっています

関連記事

PICKUP PR

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます