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どうしてマクドナルドは年に1日だけ「青く」なるの?
PR by 日本マクドナルド株式会社
2023年11月19日(日)、あなたの町のマクドナルドが「青く」なったこと、覚えていますか?
この日は、年に一度だけ日本中のマクドナルドが青く装飾されるチャリティーデー「マックハッピーデー“青いマックの日”」でした。病気と向き合う子供とそのご家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を運営する公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(以下、DMHC)への支援を全国一斉に呼びかけるマクドナルドにとって、特別な1日です。
そもそもなぜ、お店の装飾からドリンクのカップまで「青く」してしまうのか? なぜ、こんな大がかりなチャリティー活動に取り組むのでしょうか? 社長の日色保さんに聞いてみました!
この日、東京・中野にある中野セントラルパーク店は、青色の風船やハートマークでいっぱい。普段とは違う景色に驚き、笑顔を見せるお客様であふれていました。
お店の前では、募金箱を手にしたスタッフや地元の少年野球チーム「中野コメッツ」の選手たち、特別サポーターを務める人気動画クリエイターのマサイさん(フィッシャーズ)も募金を呼びかけ、お客様と握手や記念撮影をするなど大にぎわいです。
その中で、ひと際明るい笑顔でお客様に声をかけていたのは、日本マクドナルド株式会社 代表取締役社長兼CEOの日色保さんでした。
「店舗のスタッフだけでなく、地元の皆さんの協力もあり、たくさんのお客様の笑顔に出会えました。『青いマックの日』の募金が、病気と向き合う子供とそのご家族のための滞在施設『ドナルド・マクドナルド・ハウス』の支援につながることを、ちゃんとご存じの方もいて、とてもうれしかったですね」
このチャリティー活動は、人気商品のハッピーセットを購入すると、1セットあたり50円が寄付される「マックハッピーデー」として、2017年にスタート。昨年から「マックハッピーデー“青いマックの日”」としてリニューアルされました。
「青はDMHC支援のシンボルカラーなんです。まず赤色や黄色の印象が強いマクドナルドが、青色になるってインパクトあるじゃないですか」と日色さん。
背景には、コロナ禍でキャッシュレス決済が普及し、お釣りで募金する人が減る傾向にあることへの危機感もあったそうです。
「普段とは違う店舗装飾、違うパッケージでお客様を迎えることで、お客様との間にも、普段とは違うコミュニケーションが生まれます。その中でドナルド・マクドナルド・ハウスのことをもっともっと多くの皆さんに知ってもらうことができると考えました」
商品を持ち帰る紙袋のデザインから、ドリンクのカップまで青色になる徹底ぶりで、昨年の「青いマックの日」は予想以上の反響を呼びました。2年目の今年、お店にあふれた笑顔から、さらなる浸透が実感できました。
ドナルド・マクドナルド・ハウスは、自宅から遠く離れた病院に通院・入院する子供を看病する家族のために、病院のすぐそばに建てられた滞在施設です。キッチンやダイニングルームは共有ですが、家族ごとに独立したベッドルームが用意されています。宿泊費用は1人1泊1,000円。建設費から毎月の光熱費など、すべての運営資金は寄付や募金でまかなわれます。掃除や受付、夜間の当直といったスタッフ業務は、地域のボランティアで成り立っています。
この取り組みは、1974年にアメリカ・フィラデルフィアで始まりました。その理念は世界各地に広がり、日本では2001年に第1号として「せたがやハウス」が誕生しました。現在、日本全国に12施設を有しています。また、2023年12月8日には、入院中のお子さんに付き添うご家族の心と身体の休息を目的とした日本初となる施設、「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム 榊原記念病院」を府中市の榊原記念病院内にオープンしました。
マクドナルドは『未来を担う子供たちの健全な育成』を願って、スポーツ・食育といった様々な分野で支援していますが、中でもDMHCに対しては最大のミッションパートナーとして支援に力を入れてきました。その理由を日色さんに尋ねると「私たちマクドナルドの人間は、子供たちの笑顔や楽しそうにしている姿を見るのが大好きなんです」と、とびきりの笑顔で即答してくれました。
「難しい病気と向き合う子供たちに対応できる専門的な病院の数は少なく、治療には本人、家族とも肉体的、精神的、経済的な負担が必ず生まれます。困っている子供やその家族がいたら、何とかして力になりたいと思うものです」
そして何より、ドナルド・マクドナルド・ハウスへの支援は、マクドナルドが掲げる「おいしさと笑顔を地域の皆さまに」という会社のパーパス(存在価値)に直結しているからだといいます。
「現在、マクドナルドは日本中に約3,000店あり、約19万人のクルーが働いていますが、私たちのビジネスの本質は地域密着です」と日色さんは強調します。
「全国チェーンなのに……と不思議に思う方もいるかも知れません。でも全店舗の約7割は各地域のオーナーオペレーターの皆さんが担うフランチャイズ店です。つまり、来店されるお客様も、店舗で働くクルーも、みんなお店の近くに住む地元の人です。言いかえると、地元の方々に認められ、仲間に迎え入れられたからこそ、私たちのお店は営業できている。本当に、感謝してもしきれません。この気持ちを地域にお返しすることは、企業市民として当たり前だと思っています」
ドナルド・マクドナルド・ハウスへの支援は、まさに地域の課題に向き合うことから生まれる「地域へのお返し」です。 「寄付をすれば終わり」というかかわり方ではありません。「青いマックの日」でも、どんな装飾にするか、当日どんなイベントで地域の方とかかわりを持つか、各店舗にゆだねられています。
「自分ごととして地域貢献やチャリティー活動に取り組むことで、社員一人ひとりが自分の職場・仕事に誇りとやりがいを感じることができます。結果的に、組織が掲げるパーパスへの理解が深まり、より共感できるようになります。共感度が高まればモチベーションも上がり、生産性も上がります。DMHCのボランティアに社員やクルーが参加することで、業務では得られない交流や絆が生まれたという声はよく聞きます。一種のチームビルディング研修になっているのでしょう。パーパスを会社全体に浸透させるには、上に立つ人間が繰り返し言い続けることと、実感できる体験を提供していくことが重要だと思いますね」
新型コロナの流行によりキャッシュレス化が進み、募金の形が変わったように、時代の変化は、ビジネスにも大きな影響を与えています。
「新型コロナのパンデミックを経て、もはや世界は前例がない『ノーノーマル』な状態になってしまったと感じています。ある状態が新しい常識(ニューノーマル)になって、しばらく続くという世界には、もう戻れないかもしれない。ビジネスでは、変化し続ける常識を受け入れ、臨機応変に対応することが求められるでしょう」と日色さんは語ります。
でも、変えてはいけない価値もある、と日色さんは断言しました。「マクドナルドにとって、それはおもてなしの心、ホスピタリティーです。いろいろな作業を自動化すると、確かに効率的で便利になります。でも、そこに人のホスピタリティーを感じられなくなっては、マクドナルドらしくないのです」
例えばいま、店舗では自分の席から商品を注文できる「モバイルオーダー」が広がっています。この導入の背景には、元気盛りの子供を抱えて、レジに並んで注文する子育て世代の負担を少しでも軽くしたい、という思いがあったといいます。注文はモバイルでも、商品を席まで運ぶのはお店のクルーです。アプリの使い方をサポートするおもてなしリーダーも配置しています。あくまで人が介在したホスピタリティーが根底にあることが、マクドナルドが目指す姿なのです。
DMHCへの募金も、今ではモバイルオーダーの最終ページからできるようになっています(クレジットカード決済時のみ)。タップするだけで募金できる手軽さに加えて、募金を集める理由や想いといった背景を伝えられる利点もあり、モバイルオーダー経由の募金は増えているそうです。でもだからこそ、「青いマックの日」のように、直接、お客様と向きあいながら、「笑顔」と支援を届ける、リアルなチャリティー活動の意義はより高まっています。
「我々が追求したいのは、真心を込めて『おいしさと笑顔を地域の皆さまに』届けることです。快適であると同時に、人のぬくもりを感じられる体験をお客様に提供するためにこそ、AIやデジタル技術を使うべきだと考えています。ビジネスにおいても、社会貢献においても、これまで培ってきたホスピタリティーとテクノロジーをうまく融合させながら、マクドナルドらしく『ノーノーマル』な時代を切り開いていきたいですね」