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キリンの研究に恩賜発明賞!常識を打ち破る「プラズマ乳酸菌」の発見

PR by キリンホールディングス株式会社

目次

今年5月、キリンホールディングスのプラズマ乳酸菌に関する研究が、国内屈指の顕彰である全国発明表彰で「恩賜発明賞」を受賞しました。健康食品素材としては初、食品企業では59年ぶりとなる快挙として注目を集めています。プラズマ乳酸菌を活用した最初の商品発売から11年あまり。健康志向の高まりにも後押しされ、その名は広く知られるようになりました。心身の健康と幸福感を満たすウェルビーイングを目指して進めてきた地道な研究と今後の展望について、キリンホールディングス・ヘルスサイエンス研究所所長・藤原大介さんに聞きました。
 

ゼロから生み出した世界初※の乳酸菌

※ヒトでpDCに働きかけることが世界で初めて論文報告された乳酸菌(PubMed及び医中誌Web の掲載情報に基づく) 

全国発明表彰は、1919年に創設された帝国発明表彰が前身。日本の科学技術の振興・発展に大きく貢献した発明に光をあてる歴史と権威ある顕彰です。恩賜発明賞は全国発明表彰の中でも最高位の賞であり、最も優れた発明・意匠の完成者に贈られます。

歴代の受賞は機械、家電、ITといった工業や通信分野での発見・開発が目立っていました。「食品も大きな産業ですが、こういった顕彰で突き抜けられないジレンマがあったと思います。食品業界としても価値がある受賞で、大変光栄です」と藤原さん。プラズマ乳酸菌の生みの親として研究を率いてきたリーダーは、その研究について「白紙に絵を描くところからスタートした」と明かします。
 
2000年ごろから「食と免疫」をテーマに研究を続け、未知なるウイルスに対してワクチンや抗ウイルス剤に次ぐ「第3の対抗手段」をゼロからつくり出そうと08年にプラズマ乳酸菌に着手しました。
 
着手から2年後、藤原さんは世界で初めてプラズマ乳酸菌を発見。最大の特長は、免疫の司令塔であるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)に直接働きかけること。一般の乳酸菌が一部の免疫細胞のみを活性化するのに対し、プラズマ乳酸菌はpDCを活性化することで、免疫細胞全体を活性化できる優れた性質を持っていたのです。
 
250種類以上もあると言われる乳酸菌。藤原さんは食品で一般的に使われていたような目ぼしい株ではなく、ほぼ産業利用されてこなかった株を調べたました。「乳酸菌としては変わり者ですね。増殖しづらいし、独特のにおいもありましたが、これはいいと思いました」求めていた機能と強烈な個性をあわせ持つ株に出会ったのでした。

揺らがない研究姿勢で勝ち得た免疫の機能性表示

キリンホールディングス・ヘルスサイエンス研究所所長 藤原大介さん
キリンホールディングス・ヘルスサイエンス研究所所長 藤原大介さん
免疫は外敵から体を守る防御システム。人々の健康な暮らしに欠かせない分野だけに、世界中の研究者がしのぎを削っています。免疫と乳酸菌の関係についても大勢の研究者が着目していましたが、プラズマ乳酸菌の発見までは「pDCを活性化できるような乳酸菌は存在しない」という論文が発表され、それが定説になっていました。

それでも藤原さんは気に留めず、自分の仮説を信じて研究に没頭。それは「生への畏敬(いけい)」を掲げるキリンの研究姿勢を如実にあらわしています。

「入社当初、先輩研究員とビール酵母の研究をしていました。微生物の働きについて仮説を立てては議論する毎日がとても刺激的で。研究の面白さに開眼したのは間違いなく、キリンの一員になってからです。人の熱意と哲学に触れたことが大きかったように思います。自分なりの研究を確立して、商品として届けないと意味がないぞという気持ちがより強くなりました」
プラズマ乳酸菌により活性化したプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)
プラズマ乳酸菌により活性化したプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)
その成果が学会や研究者の間で評価を得たことも推進力になり、17年にはグループを横断するプラズマ乳酸菌の新ブランド「iMUSE」が立ち上がりました。20年に機能性表示食品として届出公表がされたことで、一般消費者の認知が一気に広がりました。

治療や病気への関わりが強いため、ほかの保健機能よりも表示難度が高いとされた免疫領域。日本で初めて、その機能に触れる届出が公表されました。以来、商品のラインナップも拡大を続け、健康の土台である「免疫」の意識を高めることの大切さを地道に伝え続けています。
 

プラズマ乳酸菌でかなえたい「二つの夢」

現在、プラズマ乳酸菌を用いた機能性表示食品は57種。ヨーグルトやキリン定番の清涼飲料水、サプリメントなどに加え、外部パートナーとのコラボレーション商品も続々登場しています。キリンは世界初の発見から、免疫市場の創造・拡大をリードしてきました。消費者の意識に大きなインパクトをもたらした要因について、藤原さんは「免疫は自分ごと化しやすいから」だといいます。「免疫は誰の体にも備わっていますし、適切に維持することにこしたことはないですよね。消費者の間でも免疫は健康に不可欠なものだと知られるようになってきました。この数年、普及啓発にも注力しています」

昨年は小学校を対象とする免疫ケアの出前授業が、今年は自治体や企業と連携する「げんきな免疫プロジェクト」が始動。「健康な人も取り組むべき免疫ケア」を広める活動は多角的な広がりを見せています。藤原さんがプラズマ乳酸菌を通して思い描く夢は二つ。一つは、日本で個人が知識を持ってセルフケアを取り入れていく機運を高めること。もう一つは、世界の医療に寄与すること。

「医療インフラが行き届かず、多くの生まれたばかりの命が失われる地域があります。どんなにいい薬をつくっても、それが届かなければ意味がない。世界に医師、診療所、薬が保存できる冷蔵装置の3拍子がそろっている場所がどれだけあるでしょうか。だから、常温保存が可能で、医師がいなくても口にできて、健康につながる食品として役立ってほしいと思っています。厳しい環境にある人の運命を一人でも多く、好転させられたら」と目標を語ります。

キリンのコーポレートスローガンは「よろこびがつなぐ世界へ」。食とバイオテクノロジーの先端研究が生んだプラズマ乳酸菌が日本の科学技術振興を背負い、世界で存在感を強める日は近いかもしれません。

気温が下がり、乾燥が進むこれからの時期。日々の食事・睡眠・運動のバランスを取りつつ自分に合う商品を見つけて、無理のないセルフケアをはじめましょう。
藤原大介(ふじわら・だいすけ)
東京大学大学院農学生命科学研究科修了。1995年にキリンビール(株)入社。理化学研究所への出向、カリフォルニア大学への留学などを経て、2023年4月から現職。趣味は免疫研究の一環で始めたランニング。
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