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話題

スタ☆レビ根本要さん降臨 ラジオ&音楽愛語り尽くすXマスの1時間

PR by 株式会社MBSラジオ

目次

今年いっぱい、MBSラジオ(大阪)の“Mラジ1周年PR大使”を務めるスターダスト☆レビューのボーカル・根本要さんが、12月25日(日)の特別番組「ラジオと僕と音楽と」にパーソナリティーとして出演! それに先立って23日(金)「押尾コータローの押しても弾いても」にもゲストとして登場します。収録を終えた根本さんに、ラジオと音楽への思いを聞きました。

“音楽の語り部”としての才能を見いだしてくれたヤンタン

——MBSのラジオでは、1983年4月~84年3月と、87年1月~93年12月「MBSヤングタウン」にパーソナリティーとして出演されていました。MBSにゆかりの深いアーティストであることから、今回PR大使に任命されたと聞きました。

根本要さん(以下根本):突然お話を頂いたのですが、本当に光栄かつ幸せなことです。実は先日、ヤンタン時代からお世話になっているMBSラジオの方とお話しする機会があって、こんな話をされました。例えば、パーソナリティーに、世間で話題になってるとか、ヒット曲が出たとか、すでに評価された人を起用するのは簡単。だけど、たとえ有名じゃなくても「今、こいつが面白い!」と思ったときにそいつを抜擢(ばってき)できる精神を持つことが大切だと。まさに僕も、そんな風に抜擢してもらった人間ですよ。笑福亭鶴瓶さんや明石家さんまさんら、当時からスター街道を走っておられるそうそうたる顔ぶれの中に、よくぞ僕を入れてくださったなと思います。僕にとって初の生放送レギュラー番組。共演させていただいた笑福亭笑瓶さんと野沢直子さんの話芸からたくさんのことを学びました。

当時は僕自身がまだ30代だったから、いろんなことを吸収できたし、ここで学ばせていただいたスキルが、あの「歌より長いと評判」のスターダスト☆レビューのMCを作ってくれたんだと思います(笑)。例えば5分という限られた時間で、いかに起承転結をつけて話すか。そういった話術を、当時お二人からたくさん学びました。僕の場合は起承転転転……で終わっちゃうことも多いけど(笑)。何よりも、一人の話術だけじゃなくて、スタジオにいる共演者やスタッフ、みんなの呼吸が引き出す空気みたいなものが一番大事だし、リスナーもそういう空気を楽しんでいるんだと思うんです。僕はそうやってスターダスト☆レビューのライブの雰囲気も作ってます。それと何より、ヤンタンはリスナーのはがきが確かに面白かったけれど、それをどうやってさらに面白く読むのかがパーソナリティーの仕事だということも教えてもらいましたね。

——印象に残っているリスナーさんはいますか?
 
根本:ありがたいことに、番組をきっかけに僕らのことを知ってくれるリスナーがたくさんいましたから結構いますよ。例えば、よくはがきを送ってくれた四国の男の子、たしか、「ヤンタンたぬき」っていうペンネームだったかな? ヤンタンで興味持ってくれて、スターダスト☆レビューのライブにも来てくれるようになったんです。そんな方が1人でもいると、きっとほかにも、たくさんいてくれるはずだって信じることができるし、ありがたい存在でしたね。
——「ラジオと僕と音楽と」では、千里丘スタジオにあったレコード室や、ヤンタン学園祭の話、番組の思い出をたくさん話されていました。今もヤンタン時代のつながり、影響は大きいですか?

根本:そう、番組前にMBSのレコード室に行って、珍しい音源をずいぶんあさらせていただきました(笑)。番組のイベントもたくさんあって、大阪・千里丘での学園祭や大阪球場での野球大会は、曜日を越えてほかのパーソナリティーの方も集まるので、みんなむちゃくちゃ仲が良くなりましたね。鶴瓶さんや笑瓶さんは、今でも交流がありますし、笑瓶さんと野沢さんとの共演がなければ僕はこんなに達者にしゃべれていなかったでしょう。そういうことすべてが僕にとって宝物です。ヤンタンからもらったものは僕の血であり肉であると断言できます。元々、音楽が大好きで、語りたいことはいっぱいあったけれど、語るすべを与えてくれて、“音楽の語り部”としての僕を見いだしてくれたのがMBSラジオですから、あらためて感謝したいですね。

ラジオは音楽の“宝探し”ができる面白いメディア

——特番では、根本さん自身、少年時代にラジオを聞いて音楽に興味を持ったと話されていました。

根本:そうですね。僕も同じラジオのリスナーとして、曲だけじゃなく、DJが音楽やミュージシャンへの愛を語るのを聞いてマニアックな知識やエピソードを知ることができたし、同じ音楽好きとしてのDJの方の考え方や生き方からも、たくさんのことを学ばせてもらいました。

——今は発信する立場として、ずっとラジオに関わっておられますね。

根本:ラジオは僕にとって、最初に音楽を教えてもらったメディアであり、一番思いを伝えられる場です。だから、僕も僕なりに、みなさんに音楽愛を伝えていければいいなと思っています。それは自分の作る音楽にも反映されるわけで、この曲は誰々に影響受けて作ったんだ、とか包み隠さず語るようにしています。時に「パクリじゃねぇか」と言われることもあるけれど(笑)、ちゃんと原曲も紹介して、それくらいその音楽が好きなんだ、このフレーズが気に入ったんだと伝えたい(笑)。その時はその良さがわからなくてもいいんです。僕の音楽に対する思いを聞いて、リスナーが自分の好きなモノに対して抱く感情と似てるなって共通点を見いだしてくれればうれしいし、いつか「あぁ、あの曲いいな」って思うかもしれない。人気のある曲を追いかけるのもいいけど、ラジオを聞いてると、知らない曲だけど何か自分のアンテナに引っ掛かるな、という曲と出会える。音楽の宝探しができるメディアだと思うから、みなさんにも、そんな風にラジオを楽しんでほしいですね。

——ご自身の曲についても語っておられましたね。

根本:ミュージシャンには「オレの作った音は細かいこと抜きに自由に聞いてくれ」って人と「とことん説明したい」って人がいます。僕は完全に後者で(笑)、言葉を尽くしてその曲の説明、背景を伝えたいんですよね。ライブでも、5分の曲について20分も語るから本末転倒だろうって言われちゃうんだけど(笑)。それくらい、語りたいことはいっぱいある。そして、作者自らがそういう聞き方みたいなものを教えてあげれば、聞く方が「好みじゃねえな」って捨てていた曲も、「そうだったんだ」って、もう少しつながりを持ってくれそうな気がする。僕らスターダスト☆レビューってそういう風にして全国の人とつながってきたんですよね。そこまで含めて僕らの音楽だと思っています。とは言いつつ、ラジオの一人収録っていうのは不得意なんですよ(笑)。打っても響かないというか……。目の前に相手がいてほしい。人に話しかけたい。やっぱり僕は根っからのライブ人間なんでしょうね。

全国ツアーを続けられることが僕らのプライド

——ライブと言えば、今、スターダスト☆レビューツアー2022~24 「ブギウギ ワンダー☆レビュー」の真っ最中。再来年まで全国を回られますね。

根本:今回はブギウギサウンドに影響を受けていた初期作品をビッグバンド風にリテイクしたミニアルバム「ブギウギ ワンダー☆レビュー」のツアーです。足掛け3年のツアーって長いと思うかもしれないけど、せっかくエネルギーをかけて作ったアルバムだから、1カ月で終わっちゃうなんて寂しいじゃないですか。作ったものを、なるべく広くたくさんの人に届けたい。もともとライブが好きで始めたバンドだから、それは40年経った今も変わりません。1回でも多く、1カ所でも多くファンが待ってくれている町に行きたいという気持ちでいますね。

——ライブを楽しんでいらっしゃるんですね。

根本:自分たちが作った音を一緒に楽しんでくれる人がいる場所、それがライブ会場なんです。だからこそミュージシャンはその場所で完璧を目指そうとするのかもしれないけど、僕は逆に調子悪くても、会場に来てくれたファンの顔を見た瞬間に、体調の悪さなんてすべて吹き飛んでしまうんです。だから僕はライブやって疲れたことがない(笑)。それくらい楽しい場所です。

——昨年40周年を迎えられて、ますますエネルギッシュですね。

根本:友達が退職していくなか、65歳になっても、好きな音楽をやらせてもらえるってホント幸せですね。僕らはヒット曲もなく、40年やってきたバンドで……って言うと必ず「そんなことないですよ」っておっしゃってくださるんだけど、本当にヒットしてないんです。

——番組で弾き語りされた「夢伝説」「今夜だけきっと」「木蘭の涙」など、誰もが知る名曲がたくさんあります。

根本:それは「あなたが知ってるだけ」で、決してヒットはしてないんです(笑)。もちろんみなさんが知ってくださっているのはうれしいけど、単純に長く歌い続けているからだけのことだと思います。でも「ベスト10に入ったことはないけれど、知られている曲がある」ってことの方が、僕にとってはヒット曲を飛ばす以上にうれしいですね。ヒットはしなかったけど、この40年、誰よりも全国ツアーを回っていると思うし、それがプライドでもある。こんな幸せなことってないですよ。だから、こういう風に長く音楽活動を続けるという形もあるってことを、これからバンドをやる若い人にも伝えたいですね。

——「押尾コータローの押しても弾いても」にも出演されます。収録では、お二人がお互いにリスペクトされている感じが伝わってきました。

根本:彼はとにかく音楽の趣味が幅広くて、どんなスタイルでも合わせられる人。嘉門タツオさんの大ファンってところも、彼らしいですね。あらゆる音楽に彼流の料理の仕方があるんでしょうね。彼ほど、誰とでも合う人はいないと思うのに、ソロアーティストなのが不思議(笑)。

——番組では「木蘭の涙」をお二人でセッションされますね。

根本:セッションというか、もう、押尾が弾いてくれたらそれで出来上がりです(笑)。僕らって話でつながる部分もあるけど、音楽でつながるときって、コード進行とか基本的なルールはあるけど、あとはめちゃくちゃ自由なんですよ。そこを楽しんでいる。だから彼とセッションするときは、できるだけリハーサルはしない方が面白いと思っています。ぜひ、オンエアを聞いていただきたいですね。
——最後にリスナーへ、メッセージをお願いします。

根本:オンエアが年末なので、みなさん2022年を振り返ることも多い時期だと思います。収まりそうで収まらないコロナ禍、そしてウクライナの情勢……世界中の人がやるせない気持ちでいると思うんです。僕も、どうすれば収まるんだろうって、誰が収めてくれるんだろうってずっと考えているし、同時に音楽の無力さも感じています。それでも、僕らは、仰々しい言葉だけど、愛と平和を、しつこいくらい伝えていくしかないんだろうなと思います。そうするためには、自分が日々穏やかに笑っていられることが一番だと思うし、自分が笑っていられれば、人にもそうあってほしいと思うだろうし。押尾君とのこの番組が、少しでもみなさんの笑顔のお役に立てればいいなと祈るばかりです。
(談)
→radiko(ラジコ)でお聞きの方は
https://radiko.jp/share/?sid=MBS&t=20221225200000
 

根本 要/プロフィル
1957年5月23日生まれ。スターダスト☆レビューのボーカル&ギター。音域の広い伸びやかな声で、バラードからアップテンポな曲までどんな曲も自分色に染めてしまう希代のボーカリスト。巧みな話術で、ラジオのパーソナリティーや番組出演も多数。

Mラジ1周年PR大使・根本要の「ラジオと僕と音楽と」
MBSラジオの特別番組。12月25日(日)20時~21時放送。スターダスト☆レビューの根本要が、ラジオと関わってきた長いヒストリーや、音楽への思いを語る。「トワイライト・アヴェニュー」「夢伝説」などスタ☆レビの名曲や、クリスマスソングの弾き語りも披露。

押尾コータローの押しても弾いても 
アコースティックギタリストの押尾コータローと南かおりが出演するMBSラジオのレギュラー番組。毎週金曜日24時30分~25時放送。12月23日(金)のオンエアでは、ゲストコーナー「押尾コータローのめっちゃ好っきゃねん」に、根本要が登場する。


放送エリア外の方は「radiko」で聞くことができます
https://radiko.jp/premium
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