MENU CLOSE

話題

お子様連れでも気兼ねなく 想いを広める一風堂の挑戦

子育て当事者もそうでない人も、みんなが過ごしやすい食事のひと時を

PR by 株式会社 力の源ホールディングス

目次

1985年に福岡で創業した「博多 一風堂」は、女性が単独でも入りやすいスタイリッシュで清潔な店舗と豚骨特有の臭みを排した濃厚なスープで、従来の「博多ラーメン」のイメージを覆し、ラーメン業界の常識を変えました。今では日本発のラーメンレストランとして世界展開。ラーメン業界をけん引するグローバルブランドとして、様々な取り組みに挑戦しています。

そんな一風堂が、子ども連れでも気兼ねなく楽しめる飲食店を増やすことを目的とした「カルガモプロジェクト」を始めました。子育てを支える社会のために何ができるのか。ただでさえ大変な子育てだから、たまに行く外食くらいは楽しんでもらいたい。ステッカーを通して赤ちゃんの泣き声を見守る「WEラブ赤ちゃんプロジェクト/泣いてもいいよステッカー」を提唱するエッセイスト紫原明子さんと、一風堂のプロジェクトメンバーである桑野洋さんと小栗歩実さんが語り合いました。

たった一度のショッキングな体験が心の傷に

――まず、紫原さんが体験された「子連れあるあるエピソード」についてお聞かせいただけますか?

紫原さん:子どもがまだ小さかった頃、デパートのレストランで子どもが泣いてしまったんです。そうしたら、遠くの席から「うるさい、静かにしろ!」と怒鳴られてしまい……。初めての経験で、すごくショックでした。同時に、後ろめたさもあり、その場にいてはいけないような気持ちになりました。

もちろん、温かく見守ってくれる人がほとんどなのですが、1回でも怒鳴られた経験があると、それが頭の中に残ってしまいます。それからはずっと「自分が迷惑をかける親かどうか」を試されているような気持ちになりながら子育てをしていました。
 
エッセイストの紫原明子さん
エッセイストの紫原明子さん
桑野さん:私も2児の子育て中ですが、言葉でなくても周囲からの視線で嫌がられていると感じることはあります。飲食店で過ごす家族の時間は楽しくあるべきなのに、それがトラウマになってしまうというのは、飲食業全体の課題だと感じています。
 
力の源ホールディングス広報の桑野洋さん
力の源ホールディングス広報の桑野洋さん

子育て当事者ではないからこそできること

――紫原さんが「泣いてもいいよ!ステッカー」を作りたいと思ったきっかけには、自身の子育て経験があったのでしょうか?

紫原さん:実は、このステッカーを思いついたのは、自分の子どもが大きくなった後でした。カフェでPCを広げて仕事をしていた時、赤ちゃん連れのお母さんがコーヒーを飲んでいたのですが、赤ちゃんが泣きだしたんです。その時、自分が子育てしていた時の記憶が鮮明によみがえってきて、お母さんの気持ちが痛いほどわかりました。

その場で、「私は気にならないので、ずっとそこにいていいですよ」と伝えたかったのですが、その「目線」ですらお母さんにとってはプレッシャーになるかもしれない。そう思い、戸惑ってしまいました。

ジロジロ見なくても、言葉を発さなくても、メッセージを伝えられるものがないだろうか。それこそ、PCの裏側にでも貼れるステッカーのようなものが。せっかくやるなら大きくやりたいと思い、お母さん世代に向けたウェブメディア「ウーマンエキサイト」にお声がけしたところ二つ返事で承諾してくださり、ステッカーを作成できることに。その後、反響が大きく、ウーマンエキサイトさんがプロジェクト化してくださいました。「赤ちゃんの泣き声に寛容になってください」って、当事者である親からは言えないと思うんです。親は遠慮しなきゃいけないとか、迷惑をかけちゃいけないという思考になっているんですよね。だからこそ、子育て当事者でない人から言えることもあるのではないかと思いました。

桑野さん:「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」は飲食業に限らず日本の社会全体に目を向けられている素晴らしい取り組みですよね。一風堂としても、そのような意識づくり、空気づくりに取り組んでいければと思いました。
 
「WE ラブ赤ちゃんプロジェクト」のステッカー
「WE ラブ赤ちゃんプロジェクト」のステッカー

一杯のラーメンに込めた、一風堂の“熱すぎる”想い

――一風堂には、子どものための様々なサービスが用意されていますね。

小栗さん:そうなんです。一風堂は子ども連れのお客様大歓迎で、お子様用の椅子、プラスチックのお取り皿、小さいスプーンとフォークなどとともに食べやすい長さにできる麺カッターなどをご用意しています。使えるグッズだけではありません。通常どんぶりを温めて熱々のラーメンをご提供していますが、「お子さまラーメン」は、冷めやすいようにあえてその工程を省いています。また、ラーメンが食べられない小さなお子さまの場合は、離乳食の温め直しも。

こうしたサービスは、子ども連れのお客様に向けて生まれたものではありません。「みんながラーメンを美味しく食べられるように」という一風堂の創業からの思いから自然と生まれてきたものです。現場でもマニュアルは作らずに、一人一人のお客様を見て何をしたら喜んでもらえるのか、何をしたらみんなに一番美味しいラーメンを食べてもらえるのかを話し合っています。

――一風堂のこだわりが生んだサービス。紫原さんはご存じでしたか?

紫原さん:ずっと言いたかったのですが、私、福岡出身でして、一風堂はまさに県民の誇りなんです(笑)。私も子どもが生まれた直後にベビーカーで並びました。たしかにいつ行っても嫌な気分になったことがなかったですね。


桑野さん:授乳中の赤ちゃんを連れたお客様の来店も多いです。そういったお客様のために「抱っこチェンジ」というサービスを用意しています。ご希望の方には、交互に赤ちゃんを抱っこできるようにしたり、先に子どもに食べさせるから保護者の分はあとで、といったようにラーメンを出すタイミングをずらしてお持ちしています。
 
力の源ホールディングス広報の小栗歩実さん
力の源ホールディングス広報の小栗歩実さん

みんなで親子を見守ろう。一風堂の秘策「カルガモプロジェクト」とは

――すでに子ども向けのサービスを提供されていた一風堂が、今回、なぜ「カルガモプロジェクト」を立ち上げることになったのですか?

小栗さん:サービスの存在を世の中にきちんと発信できていないという反省がありました。まだまだ「一風堂は子連れで行きやすいお店」という認識を持っている人が少ないと感じていたんです。

そのため、今回のプロジェクトでは「子ども連れのお客様も気兼ねなく楽しめる飲食店を増やす」ことを目的にしました。カルガモプロジェクトの第一弾として一風堂では、子ども連れのお客様も、そうではないお客様も、「お子さま連れでも気兼ねなく飲食を楽しんでほしい」という思いに賛同いただけた方に割引を提供するサービス「カルガモ割」を始めました。

カルガモプロジェクトでは、一風堂と思いを同じくしてくださる企業・団体のご参加も募集し、「子ども連れでも気兼ねなく楽しめる飲食店」を増やす取り組みを継続していきたいと考えています。

紫原さん:見守っている人にインセンティブが得られるのがすばらしいですね。「子どもを大事にする」ということを、自分に関係のあることとして受け止めてもらえると思いました。
 
一風堂のカルガモ割
一風堂のカルガモ割

「ポジティブな声の可視化」で味方がいることを知ってほしい

――社会全体を見渡すと、子育てに厳しい目線がある一方、親のしつけに問題があると考える人も少なくありません。

小栗さん:当然、一風堂も、子どもが好き勝手に騒いでいるのを黙認するわけではありません。例えば店内を走り回っている子どもがいた場合、他のお客様に危険をもたらしたり、スタッフの仕事を妨げてしまったりすると判断したら、お声がけをすることはあります。それは、子どもも大人も関係ない、当たり前のことですよね。


紫原さん:「大人にならないと行けない場所」があるのは子どもにとっては良いことで、全ての場所が子どもに開かれているべきではないと思います。一方で、開かれた場所では子どもに寛容であってほしいです。

「カルガモプロジェクト」も、「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」も、赤ちゃんの泣き声がうるさいと思う気持ちを強制的に変えるものではない。「私は子育てを応援してますよ」という意思表示をする取り組みです。その声がたくさん可視化されることで、街に温かい人がたくさんいるのだということが伝わる。それは、世の中にとってすごく意味がある取り組みだと思います。
 

もっと、温かい目線であふれる世の中に

――最後に、みんなが温かく子育てを見守る社会の実現には何が必要なのでしょうか?

紫原さん:「カルガモプロジェクト」がスタートしたら、「一風堂」さんにはその反響も発信してほしいです。「これだけの人が子育てに寛容なんだ」と子育て中の人たちを元気づける情報になると思います。


桑野さん:紫原さんとのお話の中で、まだまだ一風堂でも気づいていないところがあったと感じました。日々、正解のない課題に取り組むのが我々の使命だと考えています。紫原さん、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします!(笑)


小栗さん:子育てをしている人たちが歓迎される社会は、子育ての当事者ではない人にとっても暮らしやすいはずです。たとえ時間がかかっても、このプロジェクトは広めていきたいです!
 

「カルガモ割」の詳細はこちら↓

「カルガモ割」の詳細はこちら!
CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます