はむっとしたアイスの食感とチョコとの一体感が人気のアイスバー「PARM(パルム)」には、定番の「赤パルム」以外のラインアップがあることをご存じですか?
知らなくても当然、その認知率はわずか7%! 世の中の93%の人は知らないという、調査結果が明らかになりました。巷では「じゃない方のパルム」などと呼ばれる日陰者たちに、何とかスポットライトを当てたい!と、切なる願いをこめて始まった前代未聞の“自虐”キャンペーンが話題を呼んでいます。
6月20日、東京のJR田町駅に「私たちも、パルムです。」と大きく書かれたサインボードが登場しました。
また同日、朝日新聞朝刊にもこんな全面広告が掲載されました。
ここで紹介されているのは、「PARM(パルム)チョコレート&チョコレート ~厳選カカオ仕立て~」「PARMキャラメルラバーズ」「PARMアーモンド&チョコレート」「PARMストロベリー」の4商品。パルムといえば赤いパッケージでおなじみの定番の「赤パルム」が有名ですが、「赤だけじゃないんです」「私たちも、パルムです。」と自分たちの存在を切々と訴えかけています。
このキャンペーンは、数字が突きつけた冷酷な現実から生まれました。2022年4月に森永乳業がインターネットでアイスクリームに関するアンケート調査(男女13,208人)をしたところ明らかになった衝撃の実態です。
パルムを知っていると答えた10,606人のうち、「あなたが知っている商品をすべてお選びください。」という設問に対し、「チョコレート&チョコレート」「キャラメルラバーズ」「アーモンド&チョコレート」「ストロベリー」の4商品をいずれも知っていると答えた割合はたった7%。4商品すべてを食べたことがあると答えた割合にいたってはわずか4%に過ぎないことがわかりました。また、パルムのイメージに関する質問で、「フレーバーの種類が豊富」と答えた割合は3.3%でした。
つまり
「世の中のほとんどの人は赤パルム以外の存在を知らないし、食べたこともない」
この由々しき現実をひっくり返し、「赤じゃない方のパルム」を知ってもらうためにどうすればいいのか。たどりついたのは
「正直に事実を伝える」
ことだったようです。
6月20日には「PARM(パルム)」公式Twitter アカウント(@parm_icecream)を「じゃない方のパルム」が1日占拠し、自虐的なツッコミをいれながら、悲哀あふれる実態をつぶやきました。
パルムのTVCMに出演している竹野内豊さんに一度も食べられたことがない!とか、赤パルムの売り上げが全体の77%で、「じゃない方」は束になっても勝てない!とか、パルムはフレーバーが豊富だと思う人が3%しかいないことに、「もう立ち上がる元気もないで」と愚痴ります。
そして今回のキャンペーンは、広告予算をかき集めて実施しているものですが、その総額は赤パルムの広告費の1/165に過ぎないことまで暴露し、「諦めるな。何か案は、あるはず」と自らを叱咤激励します。
ここまで赤裸々に語られると、広告とわかっていても、なんとなく「じゃない方」のパルムが気になって、応援したくなる人もいるのでは?
6月26日まで、じゃない方パルム詰め合わせセットが当たる“拡めてください”キャンペーンも実施中です。パルム公式Twitterアカウント(@parm_icecream) をフォローし、キャンペーン対象のツイートをRTすることで応募できます。
ハッシュタグ#じゃない方パルムを入れてツイートすると当選確率が2倍にアップするらしいとか。当選者数は30人。詳細は公式アカウントのキャンペーン投稿をご参照ください。