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お金と仕事

挑戦は人生の「投資」 女流棋士・香川愛生に学ぶ、「先読み力」

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目次

「女流棋士」という枠を超え、会社経営やイベントプロデュース、YouTuber業、オンラインサロン運営……と、さまざまな挑戦をする香川愛生女流三段。多岐にわたる活動を支えるのは、「少しでも将棋の発展に貢献したい」という強くピュアな想いでした。

【前編】女流棋士・香川愛生が「新しいこと」への挑戦を厭わない理由

同時に、香川さんにとっては「未来への投資」でもあるという新しい挑戦。それは実際に、自身初となる将棋ゲームの発売といった形で結実しています。盤上で培った「先読み力」を使って、先行きが不透明な時代を生き抜くためのヒントを伺いました。
(取材・文:藤田華子 撮影:飯本貴子)

ゴールは「誰かが決めてくれるわけじゃない」

【プロフィール】
香川愛生さん
かがわ・まなお/1993年生まれ、東京都出身。9歳から将棋を始め、中学生で女流棋士になる。2013年に女流王将を獲得し、翌年も防衛。現在は女流三段。女流棋士の活動に留まらず、YouTubeチャンネル「女流棋士・香川愛生チャンネル」で棋士の対談などの動画を定期的に公開しているほか、ゲーム雑誌での連載など多方面にわたって活躍している。初の著書『職業、女流棋士』(マイナビ新書)や、将棋ゲーム『香川愛生とふたりで将棋』(株式会社AKALI / シルバースタージャパン)が好評発売中。
—— 盤上では勝負の展開を予測する「先読み力」が求められます。こうした力は、どのようにして身につけていったのでしょうか。
 
将棋のおかげで「目標を達成する力」が身についたように思います。将棋は王将を捕まえる(詰ます)という、ものすごくわかりやすいゴールがあり、そこにどう向かっていくかを考えるゲームです。そのおかげで、どんなゲームやクイズ、課題を出されても、まず「解決の糸口はどこにあるのか」を考える癖というか、ゴールへの手順を先読みする考え方が身につきました。
 
—— 「先読み力」を培うことで、どんな効果がありましたか?

何事においても、自分が取り組むことで最終的にどんなものが得られるか、ビジョンをイメージしながら始めることは多いです。逆に、なんとなく始めるのは苦手ですね。
 
日常生活やビジネスにおけるゴールは誰かが決めてくれるわけではなく、自分で決めなくてはいけないんですよね。そこで結果を残したいなら、正しいゴール設定が必要です。最初にゴールを探して、そこにどう向かっていくのか……。これは将棋をやっていなければ、苦手だったかもしれないですね。女流棋士の世界においても、次の目標やステップは自分で考えて設定しなくてはいけません。そのため、定期的に「自分は今後どうしていきたいか」を考える時間は設けるようにしています。
 
—— そういう時はお一人で考えることが多いですか? それとも、どなたかに相談されますか?
 
一人で考える時間ももちろんありますが、信頼している方々が周りにいてくださるので、相談することも増えました。女流棋士として、経営者として、人として……それぞれの立場の私が欲しい言葉を持っていそうな方に、アドバイスをもらうようにしています。
 
私は子どものころからとにかく負けず嫌いで、でも誰かがやっていることを真似するのは嫌いだったり、こだわりが強かったりするところがあるみたいで(笑)。たとえ負けてしまっても、悔しがって終わりではなく、「次はどうしたら勝てるか」を必ず考えます。昔から「勝つこと」に強くこだわっていたのがよかったのかもしれないですね。
 
 

現状を正しく理解することで、次の一手が見えてくる

——株式会社AKALIの経営者としての顔もお持ちですが、ビジネスでも先を読む力が必要なシーンは多いのではないでしょうか?
 
そうですね。株式会社AKALIは、ゲームが好きな女流棋士である私と、将棋が好きなゲームクリエイターの二人で起業した会社です。ただ好きだからというだけではなく、新しい技術や発想の結晶であるゲーム、1000年以上続く伝統的な将棋という二つの掛け合わせが新しく、将来的な可能性を感じたのが、創業のきっかけになっています。
 
ストレートに将棋を広めて伝える講演や大会などの取り組みはすでに行われているのですが、それらとは違ったアプローチって、まだまだ挑戦する余地があるのではないかな、と。最近ではいつか叶えたいと思っていた「自分のゲームを出したい」という夢を実現できて、とても満足しています。自分自身、子どものころに人と将棋を指した経験が財産になっているのですが、いまは新型コロナウイルスの感染拡大もあり、将棋体験が孤独になってしまうのではと危惧していたんです。だからこそ、このゲームはプレイされる方に寄り添う気持ちで作りました。これからも、もう一人の代表や企業さんのお力を借りながら、こうしたスケールの大きな夢を叶えていきたいです。
 
——新しい挑戦を続けていくなかで、困難に直面する場面もあると思います。どのように壁を乗り越えてきましたか?
 
将棋で状況が悪くなってしまった時は、耐えることが大切です。将棋は「最後の一手」を間違えたほうが負けるゲーム。たとえ途中でどんなに間違えてしまっても、全くチャンスがないように感じられても、焦ってやみくもにアクションを起こすのは悪手です。相手のミスや状況が変わるまで、じっと辛抱するんです。とはいえ、ずっと受け身でいても勝てるわけではないので……だから将棋って難しいんですよね(笑)。
 
でも負けが続く時は、原因を突き詰めなくてはいけません。私は性格的につい自分を責めてしまうのですが、そうではなく具体的に何がいけなかったのか、次に勝つにはどうすればいいのか、しっかりと冷静に原因を追求して対策を考えることが大切だと思っています。現状を理解していないままに次の手を読むことはできないので。
 
 

自分で選び、投資することで変わる未来

 
——前編では、「時間を何にどう使うか」を決めるのも一つの投資だという話になりました。香川さんはご自身の時間の使い方で意識されていることはありますか?
 
一口に女流棋士といっても、いろいろなライフスタイルをお持ちの方がいて、時間の使い方もひとそれぞれ。一般的な棋士や女流棋士は対局が月数局くらいで、比較的自由な時間が多い職業です。四六時中将棋を指していれば強くなれるというものでもないので、時間の有効な使い方は強く意識しています。もうすぐ30代に入るので、自分が女流棋士であることを通じてどうしていきたいのか、また考えるタイミングなのかなと思います。
 
——ご自身の時間を「投資」することについて伺いましたが、いわゆる株などの投資は、今後始めてみたいと思いますか?
 
(長考して)……将棋を読む時と同じ眼差しを数字に注いで、ハマってしまいそうな気がしますが、どうでしょう(笑)。人によって、投資の位置づけって違いますよね。投資で資産を運用したい方もいれば、社会を知るために投資をされる方もいるのかなと思っていて。私も一つの手段として考えていきたいです。
 
——投資に興味を持った方が、気軽に投資を始められる株式取引アプリ『CONNECT』をご体験いただきましたが(※1)、いかがですか?
 
かわいいアイコンや優しい色合いのデザインも含めて、一見難しそうな投資を、もっと気軽に始めてみてほしいという想いがすごく伝わってきました。やっぱり将棋も、駒の動きなど最初に覚えなくてはいけないことが多く一見難しいイメージを持たれがちなんです。将棋の普及活動をしていて悩むポイントなので、勉強になりますね。
 
※1…デモ機による体験です
——手元に余っているポイントを運用する『StockPoint for CONNECT』と、実際に資金を運用する『CONNECT』の2タイプあるので、ライトにも、本格的にもチャレンジできます。
 
ポイント運用アプリ『StockPoint for CONNECT』で、私の好きなゲームを出している企業にポイント投資してみました。さらにポイントを本物の株式に交換することでかなり迫力が出ますが、いずれにしても簡単に始められる点に感動です!
「失敗して学べ」という話は昔からありますが、いまはテクノロジーが発達したので、AIが複雑な計算をしてくれたり、Webで失敗談を調べたりできるようになりました。それゆえに「失敗しても財産になるから」などとハイリスクなことを強いるのではなく、ローリスクでチャレンジできるところが、いまの若い方には向いているのかなと思います。スマホで完結できるアプリというのも、気軽でいいですね。
 
——香川さんが投資するとしたら、どのような人や企業に投資したいですか?
 

投資ってある意味で、自分が応援しているものへの意思表示でもあると思うんですよね。そういう意味で、共感できる人は応援したくなりますよね。この人の活躍が見てみたいとか、努力する姿に勇気をもらえる、といったような。あとは将棋の協賛企業に投資をすると思います。自分を成長させてくれた将棋界に、そういう形でも恩返しできればいいですよね。たとえ1株単位の投資でも、自分のアクションで未来が変わっていくのは素敵だと思います。
 

やらずに後悔するより、努力するほうが美しい

 
——これまでも多くの挑戦を繰り返してきた香川さんですが、今後チャレンジしてみたいことはありますか?
 
先日、新しい女流棋戦「白玲戦・女流順位戦」の開催が発表されました。男性棋戦にならび8つ目のタイトルです。しかも賞金は1500万円と、これまでの棋戦を大幅に上回る金額なんです。また賞金以外に注目すべきは、全女流棋士が参加できるリーグ戦だということ。対局が多いぶん運営の負担が多いのですが、すべての棋士が安定して対局を行えるようになったことは、女流棋士にとって大きな喜びです。関係各位のご尽力に感謝していますし、そうしたみなさまの想いをしっかり受け止め、女流棋士としての活躍をお見せしたいですね。
 
——最後に、新しいことを始めようとしている同世代に向けたメッセージをお願いします。
 
私は、ある人に言われた「決断に迷った時は、勇気が要るほうを選ぶ」という言葉を大切にしています。何かを始めるには、いろいろなリスクが頭をよぎります。始めるのは簡単でも、失敗したらどうしようと思いますし、大きな壁に当たる可能性もある。それでも、やらずにいて後悔するくらいなら、私は勇気の要る道を選びたいです。その選択肢を成功に導くために、努力するほうが美しいと思うので。みなさんの勇気ある一歩を、応援しています。
 
今回、香川さんに体験いただいた株式取引アプリ『CONNECT』では、厳選した国内の有名企業300銘柄以上の株を1株から購入することができます。キーワード検索のほか、売買件数ランキングなどからも選ぶことができ、銘柄選びで迷うことがありません。通常の100株単位でも、東証に上場する銘柄の取引が可能で、月10回までは手数料が無料のため、フレキシブルにお使いいただけます。
 
CONNECT https://www.connect-sec.co.jp/
 
また、ポイント運用アプリ『StockPoint for CONNECT』では、手元に余っているポイントを運用することができます。。銘柄の値動きに連動してポイントが増減し、貯まったポイントは本物の「株」に交換することが可能です。100銘柄のなかから、ポイントをすぐに株に変えられるランキングなども紹介していて、気軽に投資体験を始めることができます。

StockPoint for CONNECT https://connect.stockpoint.jp/

【前編】女流棋士・香川愛生が新世界への一歩を踏み出し続ける理由
 
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