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実はサステナブル マクドナルドの取り組みを学生とともに動画でPR
PR by 日本マクドナルド株式会社
老若男女問わず愛されているマクドナルド。特に手頃な価格の商品や、居心地よく便利な店舗があることから、学生時代にお世話になった人も多いのではないでしょうか。かくいう筆者もその一人。少ないお小遣いでも通えるマクドナルドに、学生時代はとてもお世話になりました。
そんなマクドナルドが、学生と日本サステナブル・ラベル協会とコラボして「サステナブル(持続可能)」をテーマに、15秒の動画を制作したというのです。マックがサステナブル……? 10月9日から店頭で流れるこの動画、一体どんな内容なのでしょうか。日本マクドナルド広報の石黒友梨さんに話を聞きました。(取材・文:栗本千尋)
「大手ハンバーガーチェーン」「笑顔第一」「大量生産・大量消費のビジネスで巨大化した」「環境問題への配慮はあまりされていない」――。
……これらは、学生たちに「マクドナルドに対してどんなイメージがありますか?」という質問をした際の回答の一部。みなさんも、マクドナルドに対して「環境にいい」イメージを持っている方は少ないのではないでしょうか? ところが、実は同社は食品の安全や品質、環境保全のためにさまざまな活動に取り組んでいます。
今回マクドナルドがコラボした日本サステナブル・ラベル協会は、環境に負荷をかけず、社会的な配慮がされた商品に付けられるさまざまな国際認証ラベルの普及や啓発を行う団体です。
こうした国際認証ラベルは、オーガニックコットンの「OCS」や、“海のエコラベル”と呼ばれる「MSC」、木材・紙製品の「FSC」など、私たちの暮らしを支えるさまざまな分野に存在しています。
地球環境を守り、働く人たちの環境や権利に配慮された持続可能な社会を実現するためにも、まずはこれらの認証ラベルの存在を知ることが大切です。
例えば、マクドナルドの人気商品の一つ「フィレオフィッシュ」も、実は国際認証ラベルが表示されています。
フィレオフィッシュに使用しているスケトウダラは、「MSC認証」を取得した漁業で獲られたもの。MSC「海のエコラベル」は、水産資源と環境に配慮し、適切に管理された漁業を行い、さらに、水産物を流通・加工するまでの物品の流通経路を追跡可能なトレーサビリティを確保している証です。
また、マクドナルドで提供されているバーガー類の包装紙や紙袋、紙コップには、適正な管理のもと生産された「FSC®認証」を取得した紙を使用。これらは国連などが定めるガイドラインを満たした、国際的な基準で環境に配慮した取り組みなのです。
このように、営利だけでなく社会や地球環境の持続可能な発展を目指すのが、サステナブルであるということ。そして今回、このマクドナルドのサステナブルな社会の実現に向けた取り組みや、サステナブル・ラベル(※1)についてもっと多くの人に知ってほしい、と学生たちとサステナブル・ラベルの普及をすすめる団体とのコラボが決定。日本におけるサステナブル・ラベル『JSL Youth Club withマクドナルド』と題したワークショップを開催して、学生主体で啓発動画の制作が行われました。
今回のワークショップは、学生たちが「MSC」チームと「FSC」チームに分かれてディスカッションを重ね、2編の動画を作成。議論をビジュアライズするグラフィックレコーディングを用いて、サステナブル・ラベルの認知拡大を促すというものです。完成した15秒の動画は、全国のマクドナルド店舗やSNSで公開されます。
今回、学生とコラボしたきっかけについて、広報の石黒さんはこう説明します。
「昨年、日本サステナブル・ラベル協会さまと、学生・団体・企業の三者で地球環境・社会課題の現状を知り、持続可能な未来のためにどのように協働していけばよいのかディスカッションするフォーラムを実施しました。その際、学生の皆さんがとても熱心に意見を述べていたのが印象的だったんです。昨年は考えるまでだったんですが、今年は、“考えて、行動する場”を提供できたらと考えました」
コロナ禍によりオンラインでの開催となった今回は、北海道の大学に通う学生など地方在住者も参加。イベント後に、「持続可能な水産資源について、自分は関心の高いほうだと思っていました。しかし、今回ディスカッションに参加して、もっと知識のある同年代のメンバーの存在が刺激になりました」と振り返っていたのが印象的でした。
15秒という短い動画のなかで、サステナブル・ラベルについての認知を促す、今回のワークショップ。制作にあたり、どんな点を工夫したのでしょうか。学生のみなさんに実施したアンケートより、一部抜粋します。
筆者もワークショップの様子を見学しましたが、「目を引くように衝撃的な絵や文言のほうがいいのでは」「危機感を煽りすぎるのはよくない」というように、学生のみなさんが丁寧に議論していました。また、「マクドナルドの製品を買って終わりではなく、マークを知ってもらい、実生活でも探して選んでもらえるようにしたい」と、さらに考えを深めた学生がいたのも印象的でした。
ワークショップで議論する様子からは、今の学生たちはより「環境や社会のためになること」を考えていることがうかがえます。このことについて、石黒さんは「教育の変化が大きいのではないか」とします。
「学習指導要領に『持続可能な社会の創り手の育成』が盛り込まれるようになり、文法や方程式を学ぶのと同じ感覚で、SDGs(※2)と自分たちの生活の関係についても考えているようです。そういう若者が社会を担っていく未来は明るいと思いますし、経済成長に注力してきた世代が、将来を担う若い世代と協働して相乗効果を生めるかが課題になると思います」
また今回の取り組みを通して、学生の“強み”を、石黒さんはこのように分析。
「バランスがとれていて、なおかつ行動を起こしたいと思っているのが強みだと思います。私たち世代は、『環境』『社会』『経済』をそれぞれ別物として考えていたような気がします。私自身、環境と経済の両立は難しいものと思っていました。でも、今回参加してくれた学生は、環境と社会と経済の両立が可能と思っていて、そのバランスをしっかりと考えている。そして、柔軟に物事を吸収して、積極的に行動できる。すごいことだと思います」
環境と社会と経済のバランス。これは、マクドナルドがビジネスを継続するためのテーマでもあります。
「マクドナルドは創業以来、ハンバーガーの提供を通してお客さまを笑顔にすることを目指しています。サステナブルな取り組みをする根底にも、将来にわたってお客さまにハンバーガーを提供し続けたいという思いがあるのです。そのためには自分たちの利益だけでなく、働く人や、生産者、物流の方の笑顔も守らなくてはならないと思っています」
ワークショップ後、学生のみなさんに「マクドナルドのイメージはどう変わりましたか?」と改めて質問をしたところ、こんな意見が。
また、持続可能な社会の実現に向けて、このような意見も寄せられました。
全5回開催されたワークショップは、学生のみなさんにとっても、大変有意義な経験となったようです。『JSL Youth Club with マクドナルド』で生まれた動画は、10月9日から全国のマクドナルドの店舗やSNSで公開されます。未来の担い手が考えた、身近なマクドナルドの「これから」の在り方。ぜひチェックしてみてください!
※1 サステナブル・ラベル…持続可能な原材料調達や環境・社会的配慮、生物多様性等につながるさまざまな国際認証ラベルの総称
※2 SDGs…国連が2015年に掲げた「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称。
※3 レコグニション…マクドナルドで行われている従業員の努力や成果を認め、評価、賞賛すること