MENU CLOSE

エンタメ

『宇宙でいちばんあかるい屋根』懐かしくて愛おしい、奇跡と愛の物語

PR by KADOKAWA

目次

9月4日公開映画
主演・清原果耶 × 桃井かおり
第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞『新聞記者』藤井道人監督最新作

大石つばめ、14歳。大人への階段を上りはじめた彼女が、「星ばあ」という不思議な老婆との出会いを通じて体験するひと夏の奇跡を描く『宇宙でいちばんあかるい屋根』について、映画初主演を務めた清原果耶さんと無二の存在感を見せる桃井かおりさんに聞いた。

KIYOHARA Kaya
女優 清原果耶さん

きよはら・かや/2002年生まれ。映画『3月のライオン』『デイアンドナイト』やNHK連続テレビ小説『なつぞら』の好演で注目され、21年のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』ほか今後多くの出演作が控える。

つばめはきちんと悩むことができる女の子

─主人公のつばめが抱える悩みや葛藤は、年代の近い清原さんにはよくわかるものでしたか。

 私は最近ようやく自分で考えて自分の言葉で話せるようになったぐらいなので、中学生の頃はあんなに立派じゃなかったです。彼女は幼い部分もあるけど、素直で「きちんと悩む」ことができる女の子。14歳という時間を、とても気持ちよく生きているなと感じました。

─「星ばあ」という不思議な老婆に出会い、初めは反発しながらも徐々に心を開いていきますね。

 星ばあは見た目が派手で口もかなり悪いので、割と言い返せているつばめちゃんは肝が据わっているなと思いました(笑)。2人の関係が自然に見えているとしたら、それは桃井さんや藤井監督が丁寧に現場の空気を作ってくださったおかげです。

─桃井さんのほか、伊藤健太郎さんや吉岡秀隆さん、坂井真紀さんなど豪華な共演者も話題です。

 桃井さんは大先輩なのに、こちらを全く緊張させないように接してくださる方です。でも作品に対する熱量はすごいので、私も負けずについていかなきゃと必死でした。他のキャストの方々やスタッフのみなさんもとてもやさしくて、しかもこの作品に愛情を持って取り組んでおられたので、一緒に充実した時間を過ごすことができて幸せでした。

過ぎ去った大切な時を懐かしく思い出す映画

─清原さんにとっては初の主演映画です。客観的に見ていかがですか。

 まだ全然客観的に見られていないです(笑)。ああ、私こんなことしてたんだ、こんなふうに見えるんだ、ということばかりが気になって。自分が出ていないシーンでは、冷静にいい映画だなと感動しましたけど。

─主題歌「今とあの頃の僕ら」も清原さん自身が歌っていますね。

 自分にとって特別な、とても大切な作品の一部なので、私でいいんだろうかと初めは悩みました。でも歌が良かったよと言ってくださる方もいらっしゃったので、今では挑戦できて良かったなと思います。

─この作品をどんな人に見てほしいですか。

 つばめちゃんと世代の近い人たちには、彼女と同じ目線で一緒に泣いて笑ってもらえると思いますし、大人の方にとっても過ぎ去った大切な瞬間を懐かしく思い出してもらえる映画です。いろいろ不安になったり窮屈に感じたりすることが多い時期ですが、この映画を見て、ちょっと心の深呼吸をしてもらえたらうれしいです。
 
FROM L.A.
MOMOI Kaori
女優 桃井かおりさん

ももい・かおり/日本アカデミー賞助演女優賞、主演女優賞など数々の映画賞に輝く。『SAYURI』『ゴースト・イン・ザ・シェル』などの海外作品に出演する傍ら、監督としても高い評価を受ける。

不条理と向き合う今だからこそ見てほしい

─現在はロサンゼルス在住の桃井さんが、この作品に出演されたきっかけを教えてください。

 日本に帰ってきた時に藤井監督の『新聞記者』を見てすごいなと思って、うちの兄(脚本家の桃井章氏)とその話をしてた時にちょうどオファーのメールが届いて。これはご縁だな、映画の神様がこれをやれと言ってるんだな、と感じたことがきっかけです。

─謎のおばあさんの役というのが意外でしたが。

 むしろ大歓迎。アメリカに来てからは中国人役でも何でもやってますけど、「桃井かおり」はもうやり尽くしたからいいやと思ってて(笑)。おばあさんか男の役がやりたいと思っていたところに来た話だったから「ぜひ!」という感じでした。

─実際とても生き生きと演じておられました。

 「年くったら何だってできるようになるんだ」って星ばあが言うでしょ? あれ、私もそう思うの。年とった人は良いことも悪いことも経験してるってことだから、それってやっぱり強いのね。これからは長生きが一番かっこいいんだと本気で思いますよ。

─この作品をどんな人に見てほしいですか。

 人となかなかコミットできない、してはいけない今の状況でこの映画を見ると、日常ってなんておとぎ話だったんだろうって気がすると思うんです。誰かと会ってうれしいとか、会えなくて切ないとか、そういうまっさらな気持ちを思い出す映画。だから今見ると、きっと余計にグッとくるものがあると思う。桃井としてはこういうヒューマンなことはあまり言いたくないんだけど(笑)。

 
■Story
つばめ14歳。
星ばあと出会った、一番短くて大切だった夏─


お隣の大学生(伊藤健太郎)に恋する14歳の少女つばめ(清原果耶)。父(吉岡秀隆)と育ての母(坂井真紀)の愛情に包まれた家庭は平穏そのものだが、2人の間に間もなく赤ちゃんが生まれることになり、つばめの気持ちは落ち着かない。おまけに学校では元彼との悪い噂も立てられている。唯一の憩いの場である書道教室の屋上で過ごしていたある夜、キックボードで空を舞う不思議な老婆(桃井かおり)が現れて……。
公式サイト
https://uchu-ichi.jp/
脚本・監督:藤井道人 
主題歌:清原果耶「今とあの頃の僕ら」(カラフルレコーズ/ビクター)作詞・作曲・プロデュース:Cocco 
原作:野中ともそ『宇宙でいちばんあかるい屋根』(光文社文庫刊)  
配給:KADOKAWA 
©2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会

9月4日公開
CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます