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話題

「この世のすべての猫を幸せにしたい!」 しょこたん、深すぎる猫愛

PR by 東京都生活文化局

目次

捨て猫の保護活動や、保護猫カフェへの寄付を10年以上続けてきた歌手・タレントの中川翔子さん。猫をこよなく愛する中川さんに、なぜ長きにわたって支援を続けてこられたのか、猫愛の原点を伺いました。

猫がいなければ、私はこの世に存在していなかった

——そもそも、どうして中川さんはこんなにも猫がお好きなんですか?
 
最大で21匹だったかなぁ、生まれたときから家にたくさんの猫がいるのが当たり前の生活で、気がついたときにはすでに「猫最高!」状態でした。私は猫がいなかったらこの世に存在していないんですよ。というのも、祖父母のお見合いの席にたまたま現れた猫を祖父が抱き上げたことが、二人の馴れ初め。猫好きの祖母は、その瞬間に結婚を決めたそうです。
 
さかのぼると生まれる前から恩がある上に、10代の頃はいじめられたり、仕事がうまくいかなかったりして落ち込む私を、猫はいつも励ましてくれました。新型コロナウイルス感染拡大の影響による外出自粛期間中も、家に猫たちがいてくれなかったらもっと不安だったと思います。
猫の保護活動に取り組んできた中川さんと、ちび太=中川翔子さん提供
猫の保護活動に取り組んできた中川さんと、ちび太=中川翔子さん提供
——その外出自粛期間中の4月に、愛猫・ちび太を亡くしたそうですね。
 
ちび太は19歳、人間でいうと100歳で亡くなりました。私が16歳のときに近所に貼られていた里親募集の張り紙を見て、もらいにいった猫でした。5匹いた子猫のうち、最初は違う子をもらうつもりだったのですが、「耳の模様がミッキーマウスみたいでかわいいよ」と言われて、ちび太を連れて帰ることに。
 
あまりの可愛さに他の子も引き取ろうと2日後に訪ねたら、もうみんな保健所に送られたあとでした。ちび太は強運でしたが、他の子たちのことを思うと胸が痛かったです。外国には殺処分ゼロの国もあるのに、日本はいまだにそうじゃない。捨て猫の保護活動に取り組んでいるのも、猫が好きという思いだけではなくて、子どもの頃からそういった悲しい思いを経験してきたことも影響しています。
 
「耳の模様がミッキーマウスみたい」だったちび太=中川翔子さん提供
「耳の模様がミッキーマウスみたい」だったちび太=中川翔子さん提供

猫・ちび太が運んできてくれた、聖火ランナーのお仕事

——10代、20代と、一番長く中川さんのそばにいたちび太とは、どんな思い出がありますか?
 
とにかくきれいな女性にお尻をなでられるのが好きでしたね。うちに遊びにきたアイドルや女優さんには、積極的になでられにいっていました。
 
5年前、ちび太が14歳になったときは、ずっと元気でいてほしいという願いを込めて、ちび太を主人公にした絵本「ちび太の聖火ランナー」を描きました。芯が強くて優しいちび太らしい、何があっても最後まであきらめずに走り続けるストーリーです。
 
この絵本はその後大幅に加筆して、昨年出したアルバム「RGB〜True Color〜」の完全生産限定盤の特典「ちび太の聖火ランナー〜2020ver.〜」にもなりました。昨夏のファミリーコンサートで、デジタル紙芝居バージョンの読み聞かせを披露したところ、ちび太が転んでしまう場面では「ちび太がんばれー!」と子どもたちが大声援を送ってくれました。
 
ちび太を主人公にして描いた絵本「ちび太の聖火ランナー」=中川翔子さん提供
ちび太を主人公にして描いた絵本「ちび太の聖火ランナー」=中川翔子さん提供
昨夏のファミリーコンサートでは、デジタル紙芝居バージョンの読み聞かせをした=中川翔子さん提供
昨夏のファミリーコンサートでは、デジタル紙芝居バージョンの読み聞かせをした=中川翔子さん提供
会場にはたくさんの親子連れの姿が=中川翔子さん提供
会場にはたくさんの親子連れの姿が=中川翔子さん提供
声援が届いたのか、当時腎臓を悪くしてすっかり弱っていたちび太はそこからまさかの大復活を遂げ、自力でごはんを食べるまでに回復しました。絵本のストーリーとも重なりますが、ちび太は生きる力がものすごく強い猫でした。
 
ちび太は雑種特有の、「かぎしっぽ」の持ち主だったんですよね。「かぎしっぽ」の猫は、曲がったしっぽに幸せを引っかけてくると言われていて、ちび太もたくさんの幸せを私に運んできてくれました。昨年の末に私に聖火ランナーのお話がきたのも、ちび太が結んでくれた縁に違いないです。
 
生きる力が強かったちび太=中川翔子さん提供
生きる力が強かったちび太=中川翔子さん提供

猫は私の活動すべての原動力

——ちび太は、中川さんが聖火ランナーとして走る姿を見ることはできませんでした。
 
東京2020大会がコロナの影響で延期になって、さらにちび太も亡くなってしまって、とても落ち込みました。人間は愚かだから、大切な存在はいつまでも一緒にいてくれるものだと勘違いしてしまうんですよね。でも、いつまでも悲しんでいたらちび太に申し訳ない。ちび太のことは一日たりとも忘れずに、これからも生きていきたいと思っています。
 
お尻をなでられるのが好きだったちび太=中川翔子さん提供
お尻をなでられるのが好きだったちび太=中川翔子さん提供
——捨て猫の保護活動を通じて、中川さんが感じていることを教えてください。
 
猫のため、と思って活動を続けてきましたが、やっぱり猫たちからもらっているものの方が圧倒的に大きいです。猫は、人の心に喜びと愛と生きる糧を与えてくれます。最近は、同じ事務所のサンシャイン池崎さんも保護猫との暮らしに夢中なんですよ。池崎さんはYouTubeにあげている猫動画の収益のすべてを保護猫につぎ込むと決めているそうです。
 
一人でできることには限界があるけれど、こうして少しずつ猫好きの輪が広がっていけば、殺処分される子も減っていくはず。猫に少しでも興味を持っていただけるようであれば、力を貸してもらえたらうれしいです。
 
猫は、私の生きる原動力。猫がいたから私はここまでこられたし、たくさんの夢が叶ったし、これからもずっとがんばっていける。だから、すべての猫たちが幸せになるまで捨て猫の保護活動を続けていくつもりです。……それに、私は生まれ変わりを信じているので、活動を続けていればいつかきっとまたちび太にも会えるような気がするんですよね。
歌手・タレントの中川翔子さん=2019年7月、長島一浩撮影
歌手・タレントの中川翔子さん=2019年7月、長島一浩撮影
中川 翔子(なかがわ しょうこ)
1985年生まれ、東京都出身。
歌手・タレント・声優・女優・イラストレーターなど、活動は多岐に渡り、多数のバラエティ番組にも出演中。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の「東京2020組織委員会マスコット審査会」メンバーとしてマスコット選定に携わり、東京都で聖火ランナーも務めることが決定していた。
また、2025年日本国際博覧会に向けた「万博誘致スペシャルサポーター」としても活動している。
2019年夏には、自身の経験を元に書籍『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』(文藝春秋)を出版。以降は多数の講演会等に登壇し、多様化するいじめ問題に取り組んでいる。
●『#いま自分にできること』Twitterキャンペーン開催!●
東京都は、ボランティア情報サイト「東京ボランティアポータル」に、家にいながらでも、 どこでもできるボランティア「どこでも共助」の特設ページを開設しました。中川翔子さんの描き下ろし音声漫画のほか、スペシャルインタビューを掲載しています。
さらに、色々な「どこでも共助」のイラストの中から『いま自分にできること』を選んで Twitterに投稿すると1名さまに、中川さんが描き下ろしたサイン入りイラストが当たる キャンペーンを行います!(その他にもプレゼントあり)
詳しくは東京ボランティアポータル内キャンペーンページをご覧ください。
募集期間:2020年7月31日(金)~2020年8月31日(月)
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