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愛され上手の先輩、誕生の秘密 受け継がれる「哲学」とは?
PR by 日本マクドナルド

「先輩が目標です」「先輩に憧れています」「先輩のように働きたいです」。
キラキラとしたまなざしを向けるのは憧れの先輩。そんな言葉をまっすぐに言える社会人はいま、どれぐらいいるのでしょう。
そして、そんな言葉をかけてもらえる社会人はどれぐらい存在するのでしょうか。
愛され上手の先輩の秘密とは・・・?
「目標の先輩いる」若手は28%。
昨秋、朝日新聞の経済面にこんな記事が掲載されました(2019年9月28日付)。厚生労働省が発表した2019年の「労働経済の分析」(労働経済白書)によると、39歳以下の約6200人のうち職場に「目標の先輩がいる」と答えたという若手は27.9%しかいないという、驚きの内容です。
目をキラキラさせて「僕、先輩みたいになるのが目標です!」と言う後輩は、もはや「絶滅危惧種」なのかもしれません。

そんな中、全国で15万人のクルーを抱えるマクドナルドでも毎年、職場環境を調べるための社員調査を行っています。昨年は、18~60歳の社員やクルー(アルバイト)27,426人を対象に調査したところ、
職場について86%は「働きやすい環境」と回答。「マネージャー・上司は適切に接してくれる」と答えた人は、91%にのぼったと言います。
マクドナルドになら「先輩大好きっ子」がいるかもしれない。マクドナルドきっての師弟愛を誇るという、後輩・河野さん(20)と先輩・種岡さん(27)に率直に聞いてみました。
「なぜそんなに先輩のことが好きなの?」

「面接はとても緊張したんですけど、いざ採用してもらって、一緒に働くとすごいなと感じることが本当にたくさんありました。めっちゃ仕事できる、この人!と思いました」
仕事が出来る。それだけで憧れられるなら、日本には先輩大好きな若者がもっと沢山いてもよさそうなものですが…。
河野さんは種岡さんとの出会いに思いをはせました。
例えば、学校で落ち込むことがあり、そのままバイトに行ったある日のこと。当時アシスタントだった種岡さんが、落ち込んだ河野さんの様子に気づき、近づいてきたといいます。
「(種岡さんは)特に深入りはしないけれど、それをパワーとフレッシュさで吹き飛ばしてくれる感じで話しかけてくれて。ハンバーガーのソースをかけている様子を見て『いいですね。ナイスショットですっ!』とユーモアを交えて褒めてくれたり(笑)。種岡さんと職場で接することで、僕自身、学校と仕事と切り替えができるようになってきて、刺激を受けましたし、何よりもモチベーションが上がりましたね」
河野さんの心をつかんだ「ナイスショットです!」。明日、小さくても契約を獲得した営業部の後輩に何かひと言褒め言葉をかけてみてもいいかも?

小さなことでも「褒める」。ここに愛される先輩になるヒントがありそうです。種岡さんの「褒め方」についての話を、河野さんは熱く語ります。
「例えば、お店のストックを切らせてしまうなどミスをしても、種岡さんはむやみに怒ったりはしないんです。『今度はこうしてみよう』などと目標を立ててくれて、その目標を達成するたびにフィードバックをくださる。種岡さんは、人を褒めながら見守ってくれるんです」
「マクドナルドでは色んな年代の人が働いていて、年上の人を褒めるのは、タイミングや言い方など難しい面もあって躊躇しちゃうんですけど、種岡さんは必ず最初にその人の良いところを伝えている。褒められると嬉しいというのは、頭ではわかっていても、なかなかできないんです。褒めてその人の良いところを伸ばしつつ、さりげなく課題点を克服するためのチャレンジを促す。そこが素晴らしいと思います。僕も真似したい」

師匠はイチロー? 大絶賛される先輩が心がけていることとは…?

自身も27歳と約7割が「尊敬する先輩がいない(前述の労働経済白書)」若者世代のど真ん中にも関わらず、なんと「憧れの先輩」がいるといいます。種岡さんがマクドナルドに入社したときの店長でした。
「背中を見てついてこい!というタイプの人でした。まめにコミュニケーションを取ってくれる人でしたが、怒られた記憶がない。怒る時は何も言わない。毅然とした態度で、『俺の背中を見てついて来い』そう言われているようでした。野球選手でいうとイチローみたいな存在。お父さんのような存在だったなと思います」
当時、学んだことが「一人一人のいいところを見つけて、なるべくポジティブにフィードバックする」という姿勢でした。

悩んで先輩のAさんに相談したところ
「君はいいところがたくさんある。けど、時々自分の意見を主張しすぎるところがあるから、もう少し人の話を聞くようにしてごらん」と親身なアドバイス。
そして、「とりあえず失敗してもいいから、いろいろチャレンジしてみたら」と勇気付けてくれたそうです。
それだけではありません。
「何より嬉しかったのは、Aさんは他店舗に勤務されていたのに、毎日のように僕の店舗の様子を見にきてくれたことです。気にかけてくれているんだなと思いました」
別の店舗の後輩にまで目配りが出来る・・・これぞまさに「先輩が憧れる、先輩の中の先輩」です。

先輩から後輩に受け継がれていくもの
河野さんは2年間のクルーとしてのキャリアを経て社員試験にも見事合格。いまや種岡さんとは「上司」と「部下」の関係になりました。
社員になってから自発的に始めたことがあります。業務日記をつけること。その日、店で起きたことや感じたことを毎日記録しているのだそう。
「成長するために、今、自分に何が必要なのか。毎日考えながら日記を書いています」と河野さん。
それに対して種岡さんは「とてもいいですよね。自分の振り返りにもなるし、今後河野君のポジションが上がっていく時に、後輩に伝えることが増えると思う」

社員になって一年。今、河野さんが特に気をつけていることは「まず、最初に褒めるということ」だと言います。
高校生から主婦、60歳以上の方など、マクドナルドでは様々な人が働いています。年代や立場が違う人たちとのコミュニケーションは一苦労。
「先に良いところを伝えてから、改善点などはオブラートに包んで、一生懸命、時間を使って大切にフィードバックをします」と河野さん。
マクドナルドには、ハンバーガー大学という人材育成プログラムがあり、「リーダーシップ」について学びます。「部下を理解し、敬意を築き、信頼を得られなければ正しいリーダーシップは取れない」という考え方です。河野さんが種岡さんから学んだ「褒めて伸ばす」育成術はマクドナルドならではのカルチャーなのかもしれません。
先輩の種岡さんは、自身のこだわりをこう話します。
「マクドナルドで働く人には、まずは楽しんでもらって、そこから色んなことを学んでもらいたい。例えば、その後マクドナルドに就職しないとしても、マクドナルドで学んだ礼儀や、人に対する気遣いを意識して今後に生かしていただけたらなと思います」

先輩は「教え」を行動で示す。その姿を見て、後輩が真似て、自ら学び、体現していく。
その連鎖こそが「憧れ」の正体なのかもしれません。
最後に、二人の目標を聞きました。
種岡さんは「ハンバーガー大学(日本マクドナルドの人材育成機関)で人材育成について専門的に学んで教える立場になるのもいいなと思いますし、店長のさらに上で数十店舗を統括するような立場になるのも面白そうだなと思います」
そして、河野さんは「店長になることです」と即答。それに対して、「大丈夫、すぐになれるよ」と種岡さんが微笑む。先輩と後輩の絆が垣間見えた瞬間でした。
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マクドナルドは、企業の成長を支えるのは「人」そのもの――そう考えているからこそ、従業員が成長し活躍できる働き方を大切にしています。クルーや社員一人ひとりの職場でのチャレンジを積極的にサポートしているほか、また優れたリーダーシップを育み、次世代を担う人材のキャリア開発にも取り組んでいます。
「詳しくはこちら」
http://www.mcdonalds.co.jp/scale_for_good/our_people/evp/
取材・文:五月女菜穂
撮影:山田秀隆