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「銭湯で働く」体験ツアー(東京都主催)参加者募集!ヨッピーが直撃

こんにちは。銭湯神(せんとうしん)ことヨッピーです。普段は週に8回※くらい銭湯・サウナに出撃しています。※調子がいい日は1日に2回行くからです

PR by 東京都

目次

こんにちは。銭湯神(せんとうしん)ことヨッピーです。
普段は週に8回※くらい銭湯・サウナに出撃しています。
 
※調子がいい日は1日に2回行くからです
 
僕は本当に銭湯が好きで本当に毎日毎日せっせと通っており、「銭湯があるおかげで楽しく生きていけるし人類全員が銭湯通いをはじめる事でGDPが8倍になり戦争が全部終わる」くらいの気持ちですが、その一方で「日本の銭湯文化が危うい」みたいな話は皆さんも聞いた事があると思います。
 
例えば銭湯の数も、東京都内で言えば昭和43(1968)年の2687か所をピークにしてその後廃業が続き、平成30(2018)年には544か所と激減と言っても良いくらいに減ってしまいました。※東京くらしWEB出典
 
このまま、日本の銭湯文化は廃れてしまうのでしょうか。その辺の展望を東京都公衆浴場業生活衛生同業組合の理事長、はすぬま温泉の近藤さん、常務理事、梅の湯の佐伯さんにお話を伺いました!
写真左から常務理事の佐伯さん、理事長の近藤さん、ヨッピーさん
写真左から常務理事の佐伯さん、理事長の近藤さん、ヨッピーさん


 

若者が銭湯を救う!?


 

ヨッピー

銭湯の経営について若い人たちにも知って貰おう」ということで、東京都が働く場としての「銭湯」を体験できるツアーを開催しますよね。銭湯経営者として、若い人たちに関心をもってもらいたいんでしょうか?
出典:東京くらしWEB

 

近藤さん

そうです!若い人たちの力をお借りしたいんです!

 

ヨッピー

そこで、早速お伺いしたいんですけど、冒頭で「銭湯がピンチ!」とか散々煽っておいてアレですが、東京の銭湯って明らかに調子いいですよね!? 僕がよく行く銭湯って、ここ3年くらいで明らかにお客さんが増えてますもん。特に若い層が増えてる!

 

近藤さん

実はそうなの。東京都の調べ(推計値)によるとね、この4年間で底を打ってるんだよね。昭和の頃をピークに、今まで何十年もずーっと右下がりだったのが底を打って、浴場あたりの平均客数なんかは増加に転じたんだよね。
※東京都くらしWEBより引用(推計値)

 

ヨッピー

本当だ。延利用者数が毎年100万人くらい減ってたのがここ3年で下げ止まってる……!
下げ止まった要因としては何があるんですか?

 

近藤さん

我々としては「銭湯に慣れ親しんでもらおう」ということで子どもを銭湯に招待したりね。他にも色んなイベントを主催してますし、インバウンド観光客(※訪日外国人観光客のこと)向けにも色んな施策をしてますしね。そういう努力の積み重ねが徐々に実を結びつつあるのかなって思ってますけど。

 

ヨッピー

へー、最近はインバウンドのお客さんも多いんですか?

 

近藤さん

いやー、多いね!もちろん地域によって差はあると思うけど、ウチ(はすぬま温泉)なんかは大田区で羽田空港が近いから多いよ!外国人の観光客と、あとは地域で暮らしてる外国人の人も含めるとお客さんの2割から3割くらいが外国の人だね。

 

ヨッピー

あと、テレビの影響なんかも大きいんじゃないですか?テレビ番組で銭湯を取り上げた回をやった次の日に、中目黒の光明泉に行ったらめちゃくちゃお客さん来ててびっくりしましたもん。

 

近藤さん

そうだね。テレビは大きいね。

 

佐伯さん

アイドルが銭湯を巡るテレビ番組があったりね。テレビドラマなんかもそうだけど。それでちょっと思ったのが「銭湯」って、我々やヨッピーさんの世代からすると「古い文化」っていう感じがあるじゃないですか。

 

ヨッピー

そうですね。「古き良き昭和の文化」みたいな。

 

佐伯さん

そうそう。でも、今の若者世代って「そもそも銭湯を知らない」「入ったこともない」っていう人がめちゃくちゃ多いんですよ。だから逆に、若者からすると一周まわって新しかったりするんじゃないかって。若い人が取材に来ると、「こちらの温泉は何時から営業するんですか?」って言うんですよね。「いや、ウチは温泉じゃなくて銭湯です」って言ったら「温泉と銭湯って何が違うんですか?」みたいな。

 

ヨッピー

ハッハッハ!「大きいお風呂に入る」っていうのがイコール温泉のイメージなんですね。

 

佐伯さん

だから銭湯に対するイメージっていうのが若者にとってはまったくゼロの状態でね。それで魅力的な外観と、大きな湯舟を持った施設が普段暮らしてるすぐそばにあるっていうのは「古臭い」とかじゃなくて逆に新しいからスッと受け入れてくれるんじゃないかって。

 

近藤さん

あとはね、若者は良いところを見つけたら「ここよかったよ!」ってSNSでシェアしてくれるでしょ。それを見てまた新しい人が来てくれるっていう循環もあって、あれは本当に大きいよね。

 

ヨッピー

あ~、SNSかぁ。高円寺の小杉湯さんとかもSNSでゴリゴリ発信してらっしゃいますもんね。逆に言えばSNSを扱えない銭湯については今後厳しかったりするんじゃないですか?

 

近藤さん

そうだねえ。ご年配の方が経営してるところだとSNSを知らなかったりするからねえ。「Twitter?なにそれ?」っていう。だから銭湯業界は若者の力を本当に必要としてるんですよ。我々だけじゃやはり発想に限界があるから。

東京の銭湯と、それ以外の地域の銭湯

 

ヨッピー

今ね、「銭湯が調子良くなってきたぞ!」っていう良い傾向の話が出てますけど、東京以外の銭湯はどうなんですか?東京の銭湯はね、おっしゃる通りポスターがあれこれ貼ってたり、イベントやってたり、「ゆっぽくん」が居たり、冊子が出てたりで「頑張ってるな」っていう感じは確かにあるんですけど、地方の銭湯に行くとそうでもないなっていう。

 

近藤さん

東京に明るい兆しが出てきたとは言えね、地方はね、厳しいね。

 

ヨッピー

あー、やっぱりそうなんだ。僕、仕事柄あちこち行くのでわかるんですけど、地方だと名古屋とか大阪の大都市圏でも、けっこう都心部にスーパー銭湯があったりするんですよ。

 

近藤さん

そうだね。あれだけ大きな施設が、下手すると銭湯と同じくくらいの料金だったりして安いんだよね。

 

ヨッピー

そうそう。東京って、やっぱ土地が高いから都心部にそんなにスーパー銭湯的なものが無いじゃないですか。あっても入るのに2,000円以上して高かったり。だからこそ銭湯が生き残る余地があるのかなって。都心部にスーパー銭湯がそれほど進出してないのって東京と京都くらいじゃないかな。

 

佐伯さん

東京だとスーパー銭湯よりフィットネスクラブの方がむしろライバルだったりしますね。

 

近藤さん

あー、そうそう。フィットネスクラブだと運動してサウナ入ってそれで月に1万円ぐらいでしょ。銭湯に毎日行くより安いもんね。

 

佐伯さん

実際、東京で「スーパー銭湯が出来たからお店を畳んだ」みたいな話はほとんど聞かないです。

 

近藤さん

銭湯ってね、災害時の避難所であったり、インフラがダメージを受けた時にお風呂場を開放したりっていう公共の施設っていう側面もあるわけだから、やっぱり東京だけじゃなくて全国にも残さないといけないと思うんです。だから最近は東京以外の銭湯とも一緒に色んな事をしてますし、地方活性のお手伝いは是非やりたいって思ってます。「ぼんたん湯」とかね。地方の特産品を使ったお風呂のイベントとかあるじゃない?ああいうのを今後もどんどんやっていこう、って。

一番のボトルネックはやっぱり後継者問題

 

ヨッピー

そんな風に明るい兆しが見えてきた東京の銭湯なのに、今でも廃業する所が多いのはなんでなんですか?

 

近藤さん

これはね、大きいのはやっぱり後継者問題だね。経営者の方が高齢になってね。毎日掃除するのも大変だから、もう銭湯を潰してマンション建てようって。

 

ヨッピー

ご家族が後を継いだりしてるところも多いかと思うんですけど……。

 

近藤さん

もちろんそういう所もあるし、実際息子さんに後を継がせたいって思ってる人もいるんだけど、いかんせん、銭湯っていくつになっても続けられる商売じゃないですか?定年なんて無いし。だから、70歳とかになってね「そろそろ後継ぎを……」とか思う頃には子どもが40歳とかになっててね。結婚して子どもも居てどっかの企業の課長くらいになってたりするじゃん。

 

ヨッピー

銭湯経営だと家族を養えない?

 

佐伯さん

いや、養えますよ。ただ、その継いだタイミングで養えたとしても、後を継いでまた何十年って経営を続けるとなると、建物も改装しなくちゃいけないでしょ。そしたら借金ですよね。銭湯の改装って億単位のお金がかかるんですよ。そんなリスクを背負って、会社辞めて銭湯の後を継ぐかってなったらそりゃあ難しいですよ。

 

ヨッピー

あーーー、なるほど。それは確かにそうだ。

 

佐伯さん

昔はね、番頭さんっていうのが居たんですよ。銭湯のお客さんが多かった時代は忙しいから色んな人を雇ってて、そういう人たちを差配するのが番頭さん。それで、他の銭湯に後継者がいなかったりすると、その番頭さんが他の銭湯を継いだりしてたわけ。でも今はどの銭湯も家族経営で、さっきも言ったように子どもは全然別の仕事してたりして。それで後継者がいなくて困ってるんですよ。

 

ヨッピー

銭湯の仕事ってやっぱり大変なんですか?

 

近藤さん

よくね、お客さんに「座ってるだけで儲かっていいね!」なんて言われるんだけどね、大変だよ。

 

佐伯さん

昔から「銭湯はお店を開けたら仕事が終わり」って言われてるんですよ。お店が閉まってる間の掃除とかが大変なんです。

 

ヨッピー

なるほど……。僕、銭湯大好きなので自分でやってみたさも実はあるんですけど、やっぱり大変なのか……。ちなみに、そんなには儲からないんですか……?

 

近藤さん

銭湯ってね、経費が意外にかかるとは言え、基本的には固定なんですよ。だから一日に200人入る銭湯と、一日で400人入る銭湯で経費が倍になるかって言うとそんなことはないんです。だから、お客さんがたくさん来る銭湯は儲かりますよ。

 

佐伯さん

そうそう。「この立地なら、改装してちゃんとやれば絶対儲かるのにな……」っていう銭湯はいっぱいありますよ。

 

ヨッピー

あー!それはわかる!都内にはめちゃくちゃありますよね!〇〇の××湯とか▼▼の■■湯とか!

 

佐伯さん

でしょ!あんな一等地にあるんだから、改装して綺麗にしたらお客さんがいっぱい来るようになるのは目に見えてるんだけど、経営者の方に、もうそれだけの元気がないっていう……(笑)

 

近藤さん

とは言えお客さんが入るか入らないかは賭けだからリスクもあるしね。

 

佐伯さん

そうそう。私は12年前に改装したんですけど、その時は周囲から散々止められました。オープンから1年くらいはお客さんがなかなか増えなくて厳しかったですね……。

 

近藤さん

改装するとさ、お店を半年とか1年とか休まなきゃいけないでしょ。その間に今までのお客さんが他の銭湯に行くようになっちゃったりしてさ。お客さんが戻ってこないケースもあるんだよね。

 

ヨッピー

あのー、すいません。
「もうちょっと明るい話は無いんでしょうか……」

 


 

ヨッピー

これじゃ「やっぱ銭湯って大変なんだー」で終わっちゃうじゃないですか!

 

佐伯さん

(笑)じゃあね、さっき改装して1年は厳しかったっていう話をしましたけど、そこから今まではずーっとお客さんの数は右肩上がりで今でも売り上げが毎年増えてますよ。厳しかった時はお菓子を食べるのにも「経営が苦しいのにこんなもの食べていいのか……」ってポテトチップスを食べる手が震えましたけど、今じゃ1枚食べただけでその辺に放置です(笑)

 

ヨッピー

ちゃんと最後まで食え!

 

近藤さん

僕もね、サラリーマンを退職して銭湯を継いだんだけど、最初に2億円借金して改装したから、それはもう大変だったよ。そのままだと女房にも申し訳ないから色んな事を考えて実行してね。それのおかげで今があるんだけど。

 

ヨッピー

じゃあ、やればやっただけお客さんはちゃんと増えるんですね。

 

近藤さん

そう。それは本当にそう。お湯を沸かして待ってるだけでお客さんが来た時代とは違うんだよね。お客さんのニーズを見て、どんどん新しいものを取り入れなきゃいけない。

 

佐伯さん

お客さんが2倍になっても、経営にかかる固定費はそこまで変わらないのでそういう意味ではお客がたくさん来る銭湯になれば儲かりますよ。

銭湯の未来に

 

ヨッピー

銭湯を経営する面白さってなんですか?

 

近藤さん

なんでも出来るっていう面白さはあるよね

 

佐伯さん

そうそう。何か新しい試みをすると、それがすぐお客さんに響くからやりがいはありますよ。

 

ヨッピー

高円寺の小杉湯さんによく行くんですけど、あそこ、3年前くらいに三代目の若い方が継いで、なんか変なこといっぱいやりだしたんですよ。お風呂屋さんで楽器を演奏するとか。企業とコラボしたりとか。僕、正直最初は「こういうのって意味あんのかな~」って思ってたんですけど、3年経った今ではお客さんがめちゃくちゃ増えてますもんね。

 

近藤さん

銭湯ってね、地域の中にデカい建物を持っていますよね。それに元々が人が集まるような場所だから、何をするにしても人が集まりやすいんだよね。役所のスペースでヨガやりますって言っても全然人が来ないのに、銭湯でやりますって言うとたくさん集まったり。銭湯って歴史もあるし信用もあるし地域に根差してるでしょ。それが面白いところだよね。

 

ヨッピー

銭湯って地域の核になれますよね。今まで地域社会が担ってた部分、子どもや高齢者の面倒を地域ぐるみで見るとかね。コミュニティとしての機能だったりとか。そういう地域社会が今では失われつつあるじゃないですか。

 

近藤さん

昔は井戸端会議とかあったからね。

 

ヨッピー

そうそう。そんな中で、シェアハウスとかコワーキングスペースが流行り始めてるのって、そういうのを補完する役割があるのかなっていう風に思うんですよ。なんだかんだ言ってみんな人と繋がりたいよね、って。銭湯に若者がまた集まりはじめてるのもその流れかもしれないなぁっていう。

 

近藤さん

昔は、銭湯があるところに商店街が出来たんだよね。銭湯の近くにラーメン屋さんとか飲み屋さんが出来たり。

 

佐伯さん

最近は銭湯が近所の居酒屋さんと組んで「湯上りの一杯をサービスします」とかそういうのもやってますよね。別に何屋さんと組んでもいいと思うんですよ。ウチなんかだと近隣のボクシングジムやホテルなんかと提携してるんですよね。大浴場が無いホテルが、泊まりに来たお客さんに入浴券を渡して「近くの梅の湯に行ってください」って。

 

ヨッピー

あー!それいいですね!僕、ホテル探す時は大浴場があるかないかを重視してるんですけど、銭湯があれば良いですよね。ホテルの大浴場に比べるとだいたいの銭湯の方がお風呂が大きいだろうし。

 

佐伯さん

地域によってね、近くに何があるのかっていうのは違いますから、そういうのを考えて「この土地で何をしたらお客さんが喜ぶかな」っていうのを考えて実行して、それでお客さんが来てくれて楽しんでくれればやっぱりこっちも楽しいですよ。

 

近藤さん

そうそう。だから若い人の知恵をお借りしたいんだよね。待ってればお客さんが来てた時代の人たちにはなかなかそういう発想が出来ないから。もちろん大変な事も多いけど、夢はあるし、地域の核になれるし、お客さんにも喜んでもらえるし、けっこう楽しい仕事ですよ。

 

ヨッピー

なるほど。一瞬、「銭湯は大変だ大変だ」っていう話ばっかりでどうなる事かと思いましたが、なんとかいい感じにまとまりましたね(笑)

 

実際の仕事を見に行こう

そんなわけで今度は実際に見に行こう、という事で佐伯さんが経営する立川の梅の湯にやってきました。
改装して綺麗な銭湯で、高尾山の登山帰りのお客さんにも人気なんだとか。
入れ替え制だけど露天風呂や、
 
外気浴スペース、
 
岩盤浴もある!
 

 

佐伯さん

まずね、銭湯の仕事っていうと何はさておき掃除ですね。梅の湯は学生のバイトさんにお願いしてるから僕自身が掃除するってことはあんまり無いんだけど(笑)

 

ヨッピー

洗う所いっぱいありますもんね。

 

佐伯さん

そうそう。床と浴槽はもちろん、カランも鏡もそうだし、こういう椅子なんかも洗うんです。

 

佐伯さん

大きいところだとポリッシャーっていう床を洗う機械を使うところもあるんだけど、あれは扱いは難しくてタイルを割っちゃったりするんですよね。アルバイトだと難しいところがあるので、こういうブラシで掃除するんですけど、

 

佐伯さん

半年くらい経つとすり減ってこうなります(笑)

 

ヨッピー

うおー!こんなに!?  サウナの掃除なんかはどうするんですか?

 

佐伯さん

サウナは木だし、洗剤を使うと染みちゃって熱を入れた時に洗剤のにおいがすごくなっちゃうんですよ。だから水拭きですね。ただ、サウナの木って基本的に消耗品で定期的に張り替えるんですよ。ほら、ここも反っちゃってるじゃないですか。

 

ヨッピー

あーほんとだ。

 

佐伯さん

こういうメンテナンスにかかるお金もバカにはならないですね。

 

ヨッピー

あと、お湯はったりとかも時間通りにやる感じですか?

 

佐伯さん

ウチのお湯はね、この機械に全部セッティングしてあるから自動なんです。営業時間前になったらお湯を張って、ジェットバスの電源を入れてって全部自動。これがあるおかげで営業時間を長く出来ますね。

 

ヨッピー

ちなみにこのシステムはいくらぐらい?

 

佐伯さん

2000万ぐらい……(笑)
ちなみに梅の湯には漫画の本がたくさんある。
 

 

ヨッピー

この辺は佐伯さんの趣味ですよね?(笑)

 

佐伯さん

そう(笑)だから言った通り、好きな事がやれるっていう楽しさがありますよ。

 

佐伯さん

あとはこういう、貸出用のタオルを洗って畳んで準備したりとか。でもやっぱり一番ウェイトが高いのは掃除ですよ。掃除は本当に大変!

 

ヨッピー

でもその、一番大変な掃除を学生に任せてるんだったら、佐伯さんはけっこう暇なんじゃないですか?
「はい、暇です」といい顔で答えてくれた佐伯さん

 

佐伯さん

だから東京都公衆浴場業生活衛生同業組合の会合とかにしょっちゅう駆り出されるんですよ(笑)

 

ヨッピー

組合のお仕事ってどういうのがあるんですか?

 

佐伯さん

例えばここに、クラフトビールが並んでるじゃないですか。

 

佐伯さん

こういうのって、組合としてメーカーさんと協力してやってるんですよ。やっぱりお風呂上がりにビール飲みたくなるじゃないですか。とは言え、ビールを冷やすケースが必要だから組合全ての銭湯で展開できるわけではないんですけど。

 

ヨッピー

おーなるほど。

 

佐伯さん

あとはイベントを考えたり冊子の内容考えたり、全国の会合に出たりと組合の仕事は忙しいです。

 

ヨッピー

ちなみに、銭湯の経営に向いてる人ってどういう人ですか?

 

佐伯さん

やっぱりね、人と話すのが好きな人ですね。例えばね、よくいらっしゃる高齢者のお客さんが怪我してたから「あれ、それどうしたの?大丈夫?」って声をかけたら、それだけでボロボロ泣いちゃったんですね。「心配してくれる事がうれしい」って。銭湯はお風呂だけじゃなくてコミュニケーションの場なので、ちょっと声かけてね。「今日はいい天気だねー」とかね。そういうやりとりでも嬉しかったりするんですよ。そういうのが億劫な人は正直向いてないと思います。

 

ヨッピー

なるほどなーーー。

 

佐伯さん

やっぱり、明るくて元気な人が居るとお客さんも元気になりますからね。そういうのを心がけてると、如実に結果に現れるんですよ。だから、掃除とかお客さんと話したりとかね、そういう地道な仕事もあれば、イベント何しようとか、ここをもっとこうしたらいいんじゃないかっていう自分なりの理想を追求出来る面白さもあるし、地域社会の核にもなれるし、銭湯の仕事って、本当に面白いですよ。大変ですけど(笑)
そんなわけで東京都の事業として、働き方体験ツアーを開催するので銭湯の経営に興味がある人は是非参加してみてはいかがでしょうか!

 

佐伯さん

あ、あとは「片づけられない人」も向いてないですね。整理整頓が命なので。

 

ヨッピー

あ、じゃあ僕向いてないかも。

銭湯 #働き方体験ツアー の参加者を募集中!
 
【日時・会場】
(1)令和元年12月19日(木曜日) はすぬま温泉(大田区)
(2)令和2年1月25日(土曜日) 梅の湯(立川市)
(3)令和2年2月9日(日曜日) 桜湯(府中市)
 
【募集人数】
各回15名(参加費無料)
 
申し込み方法など詳細はこちらから
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/chousa/yokujyo/senntolabo/2019tour.html
 
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