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エンタメ

朝日新聞指定席 『恋のヴェネチア狂騒曲』 ムロツヨシ

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ムロツヨシが福田雄一と共に古典喜劇の傑作に挑む

18世紀に人気を博したイタリア人劇作家カルロ・ゴルドーニの名作。憎めないお調子者の召使トゥルファルディーノをムロツヨシが演じる。

 盟友・福田雄一が上演台本と演出を手がける喜劇『恋のヴェネチア狂騒曲』で、ムロツヨシが主人公のトゥルファルディーノを演じる。ムロがシス・カンパニー製作舞台で主演を務めるのは今回初。

「主演であることと同時に、共演者の堤真一さんが、『その神輿担いだるわ』と言ってくださったという話を聞いたんです。僕としてはその喜びの方が大きかったですし、それと同じくらい重圧がものすごくて…(笑)。福田さんと会った時も、ふたりして『怖い』しか言ってないですからね。『このメンバーで面白くなかったら絶対にダメでしょ?』と。しかも吉田羊さん、高橋克実さん、浅野和之さんまでいる。もしかしたらプロデューサーのいたずらじゃないかな?と疑ったくらい(笑)。それもこれも福田さんの舞台だからこそ実現したメンツだと思いますし、とてつもないやりがいを感じています」

 『勇者ヨシヒコ』シリーズや昨年大ヒットしたドラマ『今日から俺は!!』など、福田作品に欠かせない存在であるムロ。長年現場を共にしてきたムロが考える、福田とのモノづくりの魅力とは?

「ホンから生まれた役者の動きや思いつきを、非常に大切にしてくれる方だと思います。特に舞台は稽古の時間も長いですから。こちらからいろんな種類、いろんなかたち、いろんな感情のものをどんどん提示していけたらなと。ただ僕、福田さんによく言われるんですよ。『余計な役づくりはするな』って(笑)。僕だって福田さん以外の現場もいろいろ経験させてもらっているわけで、なにか新しいものを提供したいと思うんですが、『それはムロくんらしくない』と言われてしまって。とはいえたまには無理をしないと、いつものムロらしさが、面白みがなくなってしまいますからね。今回もいろいろ試せたらと思っています」

 物語の舞台は18世紀半ばのヴェネチア。金目当てにふたりの主人に仕えることになった、お調子者の召使を演じるのがムロだ。

「僕がこのトゥルファルディーノからイメージしたのは、ザ・ドリフターズ時代の志村けんさんでした。飄々としていて、天然というよりかは、こっちの味方についてあっちを騙すとか、意図的にいたずらをしている。あの志村さんの感じを現代においても出来たらいいなと思っていて。でもそれはあくまで直訳したホンを読んでの僕の印象。これを福田さんが今の時代、今の日本においてどんな喜劇に仕上げていくのか。この完全王道の古典喜劇を、いい意味でどうルール違反をしていくのか。そこが今からすごく楽しみですね」

 ムロが福田作品で主役を務めるのはこれで3度目。また近年は福田作品以外でも大きな役を任されることが増えており、その責任の大きさを日々痛感している。

「初めて主演をやられた方がよく言うことを、僕も同じように感じるんですよ。見たことのない景色が見えますし、聞こえたことのない声が聞こえますし、責任というのはこんなふうに感じて見えるものなのかと。今まで福田作品であれば、山田孝之や小栗旬や堤さんなど、看板を背負っている人たちの周りをいかに遊ぶか。自分でいかにスペースを見つけて飛び出していくか。そんなことばかり考えてきたと思うんです。でも今回は僕が看板を持たせていただく。その責任の大きさはしっかり受け止めなければと思いますし、逆に先輩たちが遊べる場所をしっかりつくっていきたいと思います」

 その責任の大きさは、この舞台に期待し、劇場へと足を運ぶ観客に対してももちろん感じている。

「さぁ笑うぞというワクワクで客席を埋めていただきたいですね。怖い言葉ですが、それを言わなければチケットを買って来てくださる皆さんに失礼だと思います」
(野上瑠美子)

ムロツヨシ/1976年、神奈川県出身。大学在学中に役者を志し、99年に作・演出・出演を行ったひとり舞台で活動を開始。その後、映像作品にも活躍の場を広げている。主演ドラマ『Iターン』(テレビ東京)が7月より放映開始。また映画『最高の人生の見つけ方』が10月公開予定。


撮影:石阪大輔
スタイリスト:森川雅代 (FACTORY1994)
ヘアメイク:池田真希

『恋のヴェネチア狂想曲』
作:カルロ・ゴルドーニ
演出:福田雄一
出演:ムロツヨシ 堤真一 吉田羊 賀来賢人 若月佑美 池谷のぶえ 野間口徹 粕谷吉洋 大津尋葵 春海四方 高橋克実 浅野和之

日程・会場:7月5日(金)~7月28日(日)
新国立劇場 中劇場

料金:SS席-12,000円 S席-10,000円 A席-8,000円 B席-6,000円 
※小学生未満は入場不可。
※車椅子での来場は公演日前日(前日が休業の場合はその前の営業日)までに問合せ先まで要連絡。

公演の問い合わせ先
シス・カンパニー TEL:03-5423-5906(平日11:00~19:00)

チケット情報
チケット一般発売:5月18日(土)10:00~
初日特電:0570-02-9970
発売日2日目以降:0570-02-9999(Pコード:492-598)

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