感動
掲載ミス? 違います! Hondaが送ったメッセージとは
提供:Honda
10月21日付の朝日新聞朝刊にこんな広告がありました。
朝日新聞の題字の下の部分。こんなに目立つ位置に、縦書きの文字がなぜか横に印刷されています。新聞の向きを変えないと読みづらいですよね。これはもしかして、掲載ミス…?
いいえ!ご心配なく。これは「正しい向き」に印刷されています。よく見ると、実はそこには「ある人たち」に向けたHondaからのメッセージが隠されていたんです。
その「ある人たち」に会いに、深夜の新聞販売店に伺いました。
ここは東京都千代田区にある、新聞販売店「ASA麹町」。午前2時前、7人の従業員が販売所に集まります。まもなく、新聞を積んだトラックが到着し、新聞の束を運び入れます。
運び込んだら、すぐにビニールを解いて、新聞を台に並べたら…シュ!シュ!シュ!
まさに職人芸。ものすごいスピードで、チラシを新聞に折り込んでいきます。
実は10月21日は「新聞配達の日」。ということで、今回の広告は新聞販売店の従業員へ向けたメッセージとして、従業員がチラシを折り込む作業時を想定した向きに印刷されていたんですね。
ちゃんとメッセージは届いているのか。実際に、従業員の仕事の様子を覗かせてもらいました。棚橋強さん(49)は、新聞配達を始めて25年ほどのベテラン。
午前3時。先ほどの折り込み作業を終えた朝刊をHondaのスーパーカブに乗せて配達の準備をし、いざ出発!
朝刊と夕刊を配達するための勤務時間に慣れること、早くて正確な折り込みをすること、効率の良い配達をすること。簡単そうに見えて、熟練された細かい技が求められる仕事です。「先輩たちは職人なのでね。仕事を始めたばかりの新人の頃は、自分で見たり聞いたりして仕事を覚えていきました」。
午前6時ごろ配達を終えて戻ります。もう空は明るくなってきていました。
雨の日も雪の日も、棚橋さんのような新聞販売店の従業員が頑張ってくれているからこそ、新聞がちゃんと届くのです。「たまに、配達や集金の時に『ありがとう』とお客様に言われることがあって。それは嬉しい瞬間ですね」と棚橋さんは言いました。
だからこそ、伝えたかったメッセージ。それが、
「今日は新聞配達の日。おはようございます。寒くなってきましたね。カブは相棒としてしっかりやっていますでしょうか。今日の配達も、お気をつけて。」だったんですね。
Hondaで人生を楽しむ世界中の人たちを紹介するコンテンツ「Me and Honda」の一環として、2018年に誕生60周年、生産1億台を達成した「スーパーカブ」シリーズを記念したさまざまなカブライダー応援企画を実施しています。
これまでも種子島の卒業生に向けた、卒業のお祝いとエールを綴った新聞を届けたことも。ネット上で話題となったこの動画は見覚えのある方も多いのでは?
スーパーカブと共に頑張る人たちを応援するHondaからのメッセージ。次はどんなメッセージが届くか、楽しみですね。
いつもスーパーカブに乗って新聞を届けてくれる配達員のみなさんに感謝を込めて、10月21日「新聞配達の日」に小さなお手紙を出させていただきました。
文・写真:五月女菜穂