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エンタメ

のんが世界的な監督と夢の対談!トッド・ヘインズ監督×のん

提供:KADOKAWA

目次

女優・創作あーちすと のんさん
1993年兵庫県生まれ。アニメ映画『この世界の片隅に』で主役すずの声を担当。同作は世界最大級オンラインエンターテインメントサービス「Netflix」で配信中。そのほかムック『創作あーちすとNON』など好評発売中。
 

監督 トッド・ヘインズさん
1961年アメリカ・カリフォルニア州生まれ。91年『ポイズン』で長編映画監督デビュー。代表作に『SAFE』『ベルベット・ゴールドマイン』『エデンより彼方に』『アイム・ノット・ゼア』『キャロル』など。

母を亡くした少年ベンと、耳の聞こえない少女ローズ。
2人の物語が一つになった時
〝ワンダーストラック=驚きと幸せの一撃〟が起きる――。
『キャロル』のトッド・ヘインズ監督の最新作『ワンダーストラック』が4月6日(金)から全国ロードショーとなる。

今回、withnewsで「〝のん〟のノンストップ!女優業!!」の連載をしているのんさんと、ヘインズ監督との夢の対談が実現した。【この記事は「チャチャットニュース」でお届けします】

 

のん

ステキな映画でした。ベンとローズ、2人の冒険を観ながらこの先に何があるんだろうってドキドキしました。

 

ヘインズ

ありがとう。原作者ブライアンが書いてくれた脚本には、映画への情熱とアイデアが満ちあふれていました。

 

ヘインズ

ベンが登場する1970年代は音声ありのカラー映像、ローズの20年代はサイレント(無声)の白黒映像というのも脚本にありました。
20年代 サイレント(無声)の白黒映像
20年代 サイレント(無声)の白黒映像

 

ヘインズ

また、セリフに頼り過ぎず、役者の表情と肉体で物語を伝えようとしていた。そこもこの脚本の魅力だと感じました。

 

のん

私はサイレント映画を観たことがなかったので20年代のシーンにより強く惹かれました。

 

のん

ローズの表情を見ながら、何を人から言われ、何を感じているのかと想像していたら、映画から受ける感情が自分の中で増幅する感覚がありました

 

ヘインズ

それはうれしい。ローズ役のミリセント・シモンズは本当の聴覚障害者で映画出演は初めて。

 

ヘインズ

でも自然に演技し、私たちの望むことをすべてやり遂げてくれました。

 

のん

そのことを鑑賞後に知って驚きました。

二人の主人公がその世界の一人に

 

のん

カメラの前で構えていないし、2人の主人公はすごく自然にその世界の一人として存在していましたよね。

 

ヘインズ

ベン役のオークス・フェグリーもある種の強さを持ち合わせて、自分のミッションを全うしなければという真っすぐさがありました。
左がベン役 オークス・フェグリー
左がベン役 オークス・フェグリー

 

ヘインズ

突然耳が聞こえなくなったのに一人旅に出る、という奇抜な話が成立したのも彼の強さのお陰です。

 

のん

なるほど。
だから心地よく、いつしか彼らに引きこまれていったわけですね。

 

ヘインズ

撮影前、6歳で耳が聞こえなくなった男性に取材しました。

 

ヘインズ

「当時、怖かった?」と聞くと「NO」と。子どもが経験することって何もかもが初めて。

 

ヘインズ

でも子どもには内なる強さが備わっているから、自分でクリエイティブなものを見つけ、どんな試練も乗り越えていける力を持っているんです。
子どもには内なる強さが備わっている
子どもには内なる強さが備わっている

重きを置いた映像表現

 

ヘインズ

大人にとってもこのクリエイティビティーは大切で、生きていく上で大きな助けになります。

 

のん

そうですね。私は美しい音楽の調べに乗りながら2人の主人公と一緒に旅をしている気分になりました。

 

のん

特にアメリカ自然史博物館やクイーンズ美術館のシーンは展示が美しくて見応えがあり、楽しかったです。
博物館などの映像も美しい。見どころ満載の映画
博物館などの映像も美しい。
見どころ満載の映画

 

ヘインズ

博物館は撮影許可を取るのが大変で(笑)、僕らにとっても貴重な経験でした

 

のん

この映画を観ると自分の感覚が研ぎ澄まされます。

 

のん

私は「映画を観て何かを感じることってステキだな」と思いました。

 

ヘインズ

すごくうれしいです。本作が多くの人たちのイマジネーションを広げることを願っています。

 

ヘインズ

特に映像表現に重きを置いて作っています。そのあたりも含め、ぜひ日本の方々に楽しんでほしいです。
 

STORY
 1977年ミネソタ。母親を交通事故で失った少年ベンは伯母の家で暮らしている。ある嵐の夜、母の遺品から父の手がかりを見つけたベンは、落雷にあって耳が聞こえなくなりながらも、父を探すため一人ニューヨークへと向かう。
 一方、27年ニュージャージー。生まれた時から耳が聞こえない少女ローズは、母親のいない家庭で厳格な父に育てられる。憧れの女優リリアンに会うため、彼女も一人ニューヨークへと向かう。新たな一歩を踏み出した2人は謎の絆に引き寄せられていく。そして大停電の夜、何かが起ころうとしていた。
4月6日(金)全国ロードショー
 監督:トッド・ヘインズ 原作・脚本:ブライアン・セルズニック
 出演:オークス・フェグリー、ジュリアン・ムーア、ミシェル・ウィリアムズ、ミリセント・シモンズ
 配給:KADOKAWA PHOTO:Mary Cybulski
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